プロローグ(後編)
すみません、あんまり展開が早くないかもしれませんが、よろしくお願いします。楽しんでください。
こんな時に道を間違えてまたあのクズ(ホームレス)とすれ違い不器用に挨拶をして、その男が倒れてる場所にきた。その場所というのはレンガの建物の間にできた、ゴミだらけのアリー(小さな道)だ。その男は二十代後半のような...イケメンだった。いや、違うだろ、リヨン!そうだ、美男子だから、助けるんだ。危ない、アメリカのホーソンが「若きゴッドマンブラウン」を通して伝えたかったように、人間は誰にでも悪はあり、悪魔が住んでいると言っていたではないか。いや、つまり俺は悪くない...
「あ、あの大丈夫ですか?」俺は静かに話しかける。
その男は、腹を抑え壁に背中をつけ、座って足を伸ばしている状態だった。この状態で放置するあのホームレスまじで凄いな。
「う...う、う」っと男
「あの、‘’う...う、う”だけじゃわかりません。せめて英語か日本語でお願いいたします」
「苦しんでるの、わかんないの!?」っと勢い良く男からツッコミがきた。おっと、これは予想外。
「わかりました。では、住所、氏名と年収をお願いします」
「...ちぃ、その上..美少女じゃねーのか」
「あ?」
「...助けても、金はあげねーぞ、それよりあのホームレスよりサディスティックだぞ、お前...」
「わかりました、治療費の二分の一にしておきます。救急車をただいm――」っと携帯を出そうとした時、男は強く俺の右腕をつかんだ。
「それはいい...俺は、死なねーから...それよりーー」かわいい女子が先輩に告白をしようと体育館裏で呼び出したのに本人が来たら、恥ずかしさのあまりためらって好きって言えなそうだけど、言う覚悟を決めたような一息をついて、やつは続けた「――俺のホストになってくれ!!!」
「...お気持ちは嬉しいです。ただ、俺は普通におっ○いとま○こが好きなので...ホストクラブはこの先を..そうですね、左曲がって二ブロックほど歩いてら右に曲がるとs--」
「――嘘をつくな、そこはエミリーちゃんがいるアダルトエンターテイメントのナイトラバーだろ」っといじめを見かけた正義感の塊ともよばれる生徒会長がいじめを辞めるように不良少年たちを注意するようなトーンだった。それは、間違っていると言葉は強くないのに心に直接くるような―――ってさっきからなんで青春学園物語で比喩表現してるんだ...欲求不満か?
それよりあそこってキャバクラだったんだ。脳内メモっと。
「ただ、お前の手を...俺の手と重ねるだけいいんだ...」っとハイタッチをするように手を差し出した。
俺は言われるがまま、手のひらをアイツの手と重ねる。どれくらい請求しようかな...
!?!?!?!!!
この瞬間にどんでもないことが起きたような気がする。今までに感じたことのない力のようなものが流れんできたような気がしたのだが、同時に空気を入れすぎた風船のように俺の体は「何か」の限界を迎えたような気がした。それが正しいというか近い表現なのだろう。何故ならば、その直後、俺は視界がだんだんと暗くなり、地面に体を打った感触が俺の脊髄を通って脳にまで届いたような気がしたからだ。
これからも頑張ります!