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始まりの予感

深夜テンションで書いてたので内容ぶっ飛んでます。


あ、昨日のPVが200行ってました!

ありがとうございます


 レイは教会に入り、奥へ行くと、一番奥の壁に描かれている黒い翼の生えた堕天使の様なものと光り輝く剣を手に仲間と共にその堕天使に立ち向かっていく勇者の絵が目に入りレイはしばらくその絵の美しさに見惚れていた。

 

「それは、今から百年前にあった勇者達と邪神との戦いよ」

 

 すると、後ろから女性の声が聞こえた。レイは振り返るとそこには二十代位の女性が修道服を来て佇んでおりこの教会のシスターだと言うことが分かった。

 そして、レイは気になっていることを聞いた。

 

「この戦いはこの後どうなったんですか?」

 

「この後、結局勇者達は邪神を倒せなかったわ。だけど邪神を封印したわ」

 

「なるほど、その後勇者はどうなったんですか?」

 

「分からないわ、ただどこかに旅立って行ったとしか伝わってないわ」

 

「なるほど、ありがとうございます」

 

「いえいえ、お客様は久しぶりだからね。それで御用はなんでしょうか?」

 

 すると、レイはさっきの話が印象深かったのか加護の事を忘れていたようだ。

 

「あ、そう言えば忘れる所だった。実は加護を貰いに来たんですけど……」

 

「なるほどね、それならこちらに来なさい」

 

 そして、レイが案内されたのは絵の右側にある地下への階段だった。

 階段をしばらく降りると扉があり、そこでシスターは加護について説明をした。

 

「これからこの部屋の先にはあなただけに行ってもらいます。まぁ理由は他人の加護を勝手に見ないためですけどね、それでこの先には”神々のオーブ”というものが台座に置かれています。そして、それに触れてください。そしたら目の前にステータスと同じような板に加護が現れますのでそれがあなたの加護です」

 

 説明を終え、レイは扉の奥へ行った。

 レイはエメラルドグリーンに光っている部屋の中に入るとさっきの壁画の勇者達について考えていた。

 

(勇者達のあの髪の色と顔立ち……明らかに日本人だよな……)

 

 そう、レイが見た勇者達は異世界から転移してきた勇者達だったのだ。

 そして、レイはそのメンバーの中の一人、勇者の横に並んでいた剣士にどこか見覚えがあるのに気づき、幾らか考えても記憶がないから分からなかったのであった。

 

(思い出せないことはもういいや。それよりもオーブは……っとあそこか)

 

 レイはオーブを見つけるとオーブが置いてある台座を包み込むような感じの小さい池をまっすぐ伸びている橋に向かった。

 

(それにしてもこの空間って不思議だな……)

 

 レイはそう思い橋の上から池を覗いてみるとそこには綺麗に透き通った水があり、その水は微かにエメラルドグリーンに輝いて見えた。

 レイはなんでこの水が輝いて見えるのか不思議に思いこの水ってなんの水だろうと思った。

 

「……ッ!? う、うお!?」

 

 その瞬間、ステータスのようなものが突然目の前に現れ、それにビックリして橋の反対側から真っ逆さまに池に落ちた。

 

 

 池から上がったレイはさっきの一瞬で見たガラス板のようなものの内容を見てもしかしてと思ってもう一回水を見た。

 すると、またガラス板の様なものが現れ、そこには水の説明が書いてあった。

 

魔力水

魔力を含んだ水。含んだ魔力の色によって魔力水の色が異なる。また、魔力回復薬の材料になるがそのままでも多少魔力は回復する。

 

(うん、異世界で言うと鑑定ってスキルみたいなやつか……まぁそれは後で確認するとしてまずは加護だな)

 

 レイはそうしてびしょ濡れのままオーブまで行き、オーブに触れた。

 

 すると、オーブは光り、その光はレイを包み込んで次の瞬間──知らない場所にいた。

 

「え? ……は? ここどこだ?」

 

 レイは困惑しつつもあたりの状況を見渡し、自分が青い空と地面を薄い水の膜で覆って、その水に青い空を反射させ、空が上と下にあるような幻想的な空間だった。

 すると、急に後ろから声をかけられた。

 

「ほれ、そこの人、そんな所に突っ立って無いでこっちに来て座りなさいな」

 

 その声は老人のような声でレイは後ろを振り向き、全くこの世界に相応しくない和風の部屋が存在していた。

 その部屋は天井と側面の壁二枚が無い状態で空と景色を見渡せるようになっていた。

 そして、レイに話しかけた張本人だと思われる人はその部屋にあるコタツでミカンを向きながらレイに話しかけていた。

 

(こ、このおじさん誰?)

 

 レイはそう思うと心の声で呟いたはずの質問の答えが帰ってきた。

 

「ん? ワシか? ワシの名前は全能神ゼウスというものじゃ……所でなんでそんな面白い顔をしとるんじゃ?」

 

「あ、あぁ、神って実在したんだなって思っただけだよ」

 

 レイは内心思っていた。

 

(全能神ゼウスとか神々のトップじゃん……)

 

「残念じゃが、神々のトップは神王クロノスじゃ」

 

 レイはもはや全能神だと思考読めるの当たり前と思ってしまいそのまま話を続けたが、実は神々の殆どが自分より格の低い種族だと読めるのだがそれをレイが知るのはまだまだ先の話。

 

「え? クロノスってあの去勢されたウラノスの息子?」

 

「まぁ地球での神話ではそうなってるがの……実は殺し損ねてそこだけ切れたというのが正しいんじゃ」

 

「じゃあウラノスって?」

 

「邪神となって生きとるよ」

 

「最悪じゃん!?」

 

 レイは自分の知ってる神話と違う神話を聞かされ驚いていたが、それよりもウラノスが邪神となっている方が余計驚いた。それより、レイは気になったことがあった。それはさっき教会で聞いた邪神討伐の話だ。

 

「あれ? じゃあ百年前に勇者達が戦ったあの邪神って何?」

 

「お、いい所に目がつきよったな。それは邪神ウラノス、ウラノス本人じゃよ」

 

(マジか、よく勇者で対抗できたな……)

 

「ウラノスが邪神になって力を少し失ったからじゃな」

 

「へー、そうなのか」

 

「ところでお主どうやってここに来たのじゃ?」

 

 そこでレイは当初の目的を忘れていて話を戻すことにした。

 

「あ、忘れてた。実は加護もらいに神々のオーブ触ったんだけどそしたらここにいた」

 

「神々のオーブ触っただけでここに来るわけないのにのう」

 

「え? そなの?じゃあなんで?」

 

 そう疑問に思っていると目の前に座ってお茶を飲んでるゼウスを見てみると今度は後ろから声が上がりゼウスがお茶を吹き出しレイの顔にぶっかけた。

 

「ゼウス、そいつぁ俺が呼んだんだよ」

 

「ブッフォッ!?」

 

「ぐぁぁー!目がぁぁー!?」

 

 レイは見事にそれを目に喰らい、どこかの大佐のような被害にあってしまった。

 

 

 しばらくして、視力が回復し、レイは周りを見渡してみるとレイの斜め右側に座る若い男性がいた。

 

「お、視力が回復したようだな。名前は知ってると思うが一応自己紹介だ。俺の名前神王クロノス、あの馬鹿親父の息子さ」

 

「え、えぇぇぇ!?」

 

 そう言ってレイの前に現れたのは現神王クロノスであった。

 

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