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王都

どうも時雨です!

PVが目標だった一日に200PVを達成しました!(小並感)


これからもよろしくお願いしますね!

感想、ブクマお願いします!


 レイはゴブリンロードを倒した後、騎士達に彼女が回復魔法を使用してそのまま馬車に乗って王都に向かった。

 そして、レイはその道中の草原を走っている時に彼女の名前を聞いた。

 

「そう言えば今更だけどまだ名前聞いてなかったな。名前聞いてもいいか?」

 

 その質問に対して彼女は少し間を置いて。

 

「……ユ、ユリエスです。ユリと呼んでください」

 

 彼女改めユリは少し頬を赤らめながら言ったのでレイに精神的ダメージをあたえた。レイはそのダメージで悶えているとユリが名前を聞いてきた。

 

「そ、それであなたの名前はなんと言いますの?」

 

「俺はレイって言う、よろしくな」

 

 そうして自己紹介をしているうちに10mはあるだろうと思われる城壁が見えてきた。そして、その内側から5mほど高い城壁がもう一枚たってまたその内側にはそれよりも少し高い城壁があり、その中に洋風の城が建っていた。

 レイは城を見たあと王都がどれぐらい広いかと城壁に視線を横に辿っていくと何と全然見えないではないか。

 

「な、なぁ、王都ってどれぐらい広いんだ?」

 

 レイは予想以上の王都の広さに質問をした。

 

「そうですねー王都の端から端まで約5kmはありますよ」

 

「へ、へーそうなのか結構広いんだな」

 

 レイは5キロと聞いて物凄く驚いた。


「この王都ってこの世界では何番目にでかいの?」

 

「そうですねー、多分各国の王都と比べると少し私達の国が大きいくらいですかね?」

 

 (ははっ、俺はどうやら世界最大級の都市に来てしまったようだ)

 

 

 

 

 レイたちはしばらくして王都の5m位の城門に着いた。そこにはたくさんの行列があり、レイは隣のユリから王都に入るための軽いチェックがあるということが教えられたがレイはそれよりも何故か自分たちが行列の横を通り行列の出来ている城門の隣にある城門より2mほど小さい城門で入城の手続きを行っていた。

 そこで、レイ達の入国手続きをしている騎士が隣のユリを見て驚いた声を出したがユリに命令された騎士に止められていた。

 

「あっ、あなたはおうふがっ!」

 

「ふぅ、今は秘密にしているので言わないでください」

 

 レイはそんなやり取りがあったのに気が付かず、騎士と手続きをしていた。

 

 レイはまず犯罪履歴を調べるオーブに触り以上がないことを調べると次に身分証明書の提示を求められた。なので、レイは質問をした。

 

「いやー、実は記憶がなくて身分証明書がないんだけどその場合どうしましたらいいかな?」

 

「あーそれなら冒険者ギルドでギルドカードを作るといいぞ。あそこのギルドカードなら身分証明書にもなるしな」

 

「そなのか、ありがと。ところでギルドってどこにあるんだ?」

 

「あ、そうだったな。冒険者ギルドはこのまま道をまっすぐ行った所にある四階建ての建物だな」

 

「分かった、ありがとう」

 

 そう言ってレイは親切な騎士と別れユリ達の方に行き、冒険者ギルドに行くことを伝えた。

 

「なるほど、そうですね。それではここで私たちはお別れということで……ところでレイ様はどちらの宿にお泊まりに?」

 

 ここでレイは自分の泊まる宿のことやお金のことなどを忘れていた。

 

「あー宿以前の問題なんだけどお金ないんだよ……だから冒険者ギルドに登録して依頼を受けて泊まろうと思うんだけど……」

 

「あの……冒険者ギルドに登録するのでしたら銀貨1枚が必要でございます。あの……よろしければこちらを使ってください!」

 

 そう言ってユリからレイに差し出された布袋を見てみると何やらお金が入っているようだ。

 

「これはゴブリンロードを倒してくれたお礼です。ぜひお使い下さい。あ、返さなくていいですよ、こちらはゴブリンロードの頭と魔石を入手できたので」

 

 レイはそれならいいかとポケットに布袋を入れるとまだ自分の姿や服装を確認していないと今頃気づいた。

 

「そう言えば鏡ってないかな?俺自分がどんな顔かも分からないんだよね」

 

「えっ! あ、そう言えば自分に関することの記憶ないんでしたね。はい、どうぞ」

 

 そして、差し出された手鏡でレイは自分の顔を見た。

 レイの顔は黒髪黒目で優しそうな顔つきの少年でこの世界の男性と比べると五歳若くなって見える。

 だが、中の上と顔はまぁまぁだった。

 

 そして、服装だがレイは学校指定のブレザーの様なものを着ていた。

 

「この服装って目立つかな?」

 

「あ、そうですね。珍しい服ですので目立つかと、途中にある服屋で買うといいでしょう」

 

 そうして今後の予定を立てたあとレイとユリは別れた。

 

 その後ユリの「宿を聞き忘れたー!」という叫びが響いたがレイは気づかなかった。

 

 

 

 レイはユリ達と別れた後、日本のように馬車が通る道が行きと帰りに二車線ずつと車道の両脇に広い歩道がある大通りをまっすぐ歩いた。

 そして、所々に信号のようなものがあり、そこで止まっている馬車の前を人が横断していて日本みたいで文化が発展していることを知った。

 

 レイは歩いている時にいくつか視線を感じたがそれは服の事だと思ってたが、実は服とレイの容姿に対するものも含まれていた。

 この世界では黒髪黒目が珍しく、レイの容姿はかなり目立ち、なおかつレイの服装も変わったものだったので目立つこととなった。

 

 レイはしばらく歩くと服の様なものが書かれた看板がある店をレイが歩いている側に見つけそこに入ることにした。

 

 レイはドアを開けると同時にチリーンと鈴の音が鳴り次に男性と思われる声で女性口調の店員が現れた。

 

「あら、いらっしゃ〜い、若い男の子が来てくれるなんて嬉しいわ〜」

 

 レイがそこに視線を向けると2m位の身長にゴッツイ身体を持ってドレスのようなものをきているオッサンがいた。

 

「あら?あなた今なんか変なこと考えなかった?」

 

 そして、オッサンと思った瞬間殺気のようなものが飛んできてレイは今後こんなことを考えないようにした。

 

「い、いえ、何も考えていませんよ?ところでこの服を売って新しい服を買いたいのですが……」

 

「いいわよ〜ん、どうゆう服装がいいかしら?」

 

 レイは店内を見て、端の方にあった黒いローブに目がつきそれを手に取り他に黒を基調とした服とズボンを何着かと下着も何着か買った。

 合計金額は銀貨三枚、日本円にして三万円だった。

 

 レイはさっき貰った皮袋をさっき隠れて開けたのだがそれには金貨三枚と銀貨五枚、銅貨十枚、鉄貨十枚で日本円にして合計361000円が入っていた。

 

 レイは最初こんな大金を貰うのは申し訳ないと返そうとしたのだが道中に聞いたゴブリンロードの話により俺は納得した。

 

 曰く、ゴブリンロードとはAランクの魔物でAランク冒険者のパーティーで何とか倒せる魔物だそうで、俺は今回それを一人で狩ったのだ。

 

 まぁゴブリンロードを狩って大金得られるのを知っても俺はまたあんな戦いするのは嫌だけどね。

 

 話は逸れたがまぁそうゆう事なので今のレイはこのくらいの金額は出せるのだ。

 

 レイは銀貨三枚を店員に渡すと次に今買った服に着替えて今着ている服を売ることになったので奥にある試着室で服を脱いで新しい服を着た。

 そして、後ろにある鏡を見ると黒を基調とした服装で黒髪黒目、今思ったがさっきの格好よりもっと目立つのではないのだろうか。

 

 しかし、服を脱いで気がついたがさっきゴブリンロードに胸を切られた傷は完全に癒えて傷跡もなかったのでユリに感謝をした。

 

 脱いだ服を持ち試着室を出るとそこにはまたあの店員がいてレイはその店員に服を渡した。

 

「ちょっと待ってね〜? 今お金持ってくるから~」

 

 そう言って試着室の隣にある職員以外立ち入り禁止と読めてしまう日本語では無い文字を見て何故だろうと思っていると店員がお金を持ってきた。

 

「あれ、全部合わせて銀貨五枚になったわよ〜?あんな生地触ったことなかったからありがとね」

 

 そして、買った時に使った金よりも多くなっていたので驚き、逆に感謝されていた。

 

「ちなみに私の名前はアンジェリカって言うから今度また服を買うならこのみせにいらっしゃ〜い?」

 

 レイは店員もといアンジェリカに見送られながら店を出た。

 

「あの店結構良かったし気に入ったから今度また行くか……あの店員は嫌だけど」

 

 そうして呟いて今度は冒険者ギルドに歩いていった。

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