ゴブリンという魔物
二日連続の投稿です。
誤字脱字があるかもしれないのであった場合感想で教えてください。
謎の少女登場です。
レイはゴブリンらしきものを見つけ気づかれる前に自分のステータスを確認した。それはもちろん今の魔法でどのくらい魔力が減ったかを確かめるためだが。
「ステータス」
─────────────────
名前 レイ(15)
種族 人族
Lv. 1
HP 100/100
MP 1989/2000
STR 10
VIT 10
DEX 10
AGI 10
INT 10
MND 10
LUK 100
スキル
イメージ
火魔法Lv.1
称号
異世界人・迷い人
─────────────────
(ふむ、なるほど。11か。多分だが人魂を作った時に1消費されたのかな?だけど何でだろ……火魔法ってのが新しく増えてる……。多分火を使ったことが原因だろうけど)
レイはステータスを見てるうちにゴブリンに見つかったようだ。
(まだ10m先だな。うーんどう戦うか……ッ!)
「うおっ!?」
何故かいつの間にか目の前にいてゴブリンの持っていた棍棒が振り下ろされていた。
レイは咄嗟に横に転がって回避するが今の攻撃により一体だけに意識を向けてしまったので後ろにいたゴブリンに真横に棍棒で飛ばされた。
「くっ、くぅぅぅっ」
何とか頭を避けたが胸のあたりに棍棒が当たってしまい痛みが走る。
そして、飛ばされたあと何とか転がるのが止まってレイはゴブリン達の方に視線を向けた。
どうやらさっきレイは包囲されていたようで五体が何かを囲むかのように立っていた。
(クソッ、ゴブリンを倒すのに何かいいものないか……)
そんなことを考えて、レイはゴブリン達を足止めできるでかい落とし穴をイメージした。そして、こちらにニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべなから歩いてきているゴブリン達の足元に発動させた。
ゴブリン達は落とし穴に気づかずに落とし穴を踏んでその瞬間ゴブリン達は、え? という表情を浮かべながら一瞬で落とし穴に消えていった。
レイはゴブリン達が落ちた落とし穴の方に近づき半径3m位の穴の中を見てみると約20mもの深さがある落とし穴の底に蹲っているゴブリン達の姿があった。
もちろん落とし穴がこんなに深いのはレイが攻撃され、初めての痛さでイメージが崩れ落とし穴の深さが当初考えていた5mよりももっと深くなりこのような深さになったのだが。
もっとも、落とされたゴブリン達を見てみると五体全てが蹲っているいるので足の骨を折ったかなにかしたんだろう。
(あれ? ゴブリンが蹲っている? じゃあ今のうちにゴブリン達を潰すようなでかい岩……岩。よし、具現化できたな)
そして、レイは具現化した大岩をおとし、ゴブリン達を潰した。
だが、穴と同じ半径の大岩だったので落とし穴の後のでかい穴が残ってしまったのでレイは土で落とし穴を埋めた。
「あれ? 目眩がしてき……た? 」
だが、レイはさっき転がった時に頭を軽く打ったことと、落とし穴に使う魔力に無駄な魔力を使ったりとしてしまったために目眩を起こし、倒れた。
「……て、……きて、……起きて!」
起きてという声が聞こえたレイが目が開けるとそこには金色に輝く髪を揺らしながら起こす美少女がいた。
「え……? あれ? 天使? ここ天国?」
レイが天使や天国と呟くほどにその少女は顔が整っており、街を歩けば10中12人は振り返るだろうと思えるほどに可愛かった。
「……? 私は天使じゃありませんし、ここは天国という所でもございませんよ?」
首を傾げながら答える彼女に自分の記憶がなく、女耐性が皆無になってしまったレイは思わず見惚れてしまった。
「あっ! それよりお身体は大丈夫ですか? 一応回復魔法は掛けて見ましたが痛むところなどありますか?」
その美少女が心配をしてくれており、回復魔法を掛けてもらったことなどにレイは感謝した。だが、やはり見とれてしまったので答えるのに少し時間がかかった。
「ッ! あ、あぁだ、大丈夫だよ。ありがとうございます」
そんなタメ語と敬語を混ぜながら言うほどに動揺してしまっており、それを見た彼女はというと。
「ふふっ、礼には及びませんよ。それより先ほどこちらから轟音が2回聞こえてこちらに来たのですけれどその途中に貴方が倒れている所を見てビックリしてしまいました。それでなぜこんな所に?」
その質問にどうやって応えようとするレイはどう言おうと一瞬迷い、こう答えることにした。
「実は目が覚めたらこんな森の中に今して……実は何故こんなところにいたのかなどの記憶が全くないのですよ。それでその後緑色の太った人間みたいなものに攻撃され逃げたらこの状態だったという訳かな?」
レイはほぼ正直に話した。すると彼女は
「なるほど……では王都まで送って差し上げましょう」
どうやら王都に連れていってくれるようだ。
「皆さん集まってください!」
未だに名前を知らない彼女が可憐な透き通る声をさっき気づいた周りの五人の騎士達に呼びかけた。
そして、何か紫色の石を拾いすぐに集まると彼女は話をした。
「これから再び王都に向かいます。そして、この方も一緒に王都に送ることとします。この方は記憶を無くしてしまっているようでしばらく暮らせる程のエルを持たせてあげます。皆さん宜しいですか?」
「「「「はっ!」」」」
この世界のお金はエルと呼ばれているらしい。レイはさっき鉄で出来た鉄貨や銅の銅貨や銀の銀貨、金の金貨などを説明してもらい、鉄貨は日本円で言う百円で、銅貨が千円、銀貨が一万円、金貨が十万円だと言う。そして、さらに上があるらしく白金貨というものが百万円でさらに王金貨が千万円となっているようだ。流石にこれ位になると国家や大商人、SSSランク冒険者と呼ばれるものら辺しか持っていないのでレイには無縁だろう。
そんなこと考えていると彼女に話しかけられた。
「それでは行きましょうか」
そして、レイは馬車の中に促され、何故か馬車が豪華だったのは気のせいだとして乗って空いてる席に乗ると彼女は対面に座った。
そのままレイたちを乗せた馬車は走り出した。
しばらくして彼女(まだ名前を聞いていない)と話していると馬車が急に止まり騎士隊長と思われるものが駆け込んで来た。
「お、お嬢様!大変です!ゴブリンロードが現れました!お嬢様は我々が足止めをするので反対側へお逃げください!それと少年、お嬢様を頼む」
それを聞いた途端向かいに座っていた彼女が顔を青白く恐怖の顔にさせ震える声でこう言った。
「い、いえ、だ、ダメです。私も魔法で応戦するのでゴブリンロードを撃退しましょう」
そう言って立ち上がると隊長と思われる人物がやっぱりかという表情になり次に諦めた表情になったのを感じた。
「やはり、そうしますか……しょうがないみな!我らはゴブリンロードを撃退する!そして、王都に帰るぞ!」
すると外から4人の騎士のやる気に満ちた声が聞こえてきた。
そして彼女はレイに少し悲しそうな顔をしこう言った。
「突然すみません、あなただけは私たちがロードを相手にしているうちに何とか逃げてください。そして、王都の冒険者ギルドという所にゴブリンロードが出現したと報告をしに行ってください。お願いします。それと門を入る時にこの短剣を門番にお渡し下さい。きっと入れるはずです」
そう言って短剣を渡し外に出ていく彼女をレイは止めた。
「待ってくれ!俺もゴブリンロードと戦うよ。美少女に戦わせて俺が逃げるなんてカッコ悪いじゃないか」
レイはそう言って微笑みかけると彼女は。
「ッ!?わ、わかりました......ですけど危なくなったらほんとに逃げてくださいよ?絶対ですよ?逃げてと言ったら逃げてくださいね?」
そして何故か頬をほんのり赤く染めながら何度もお願いする彼女は先程までよりも可愛くなぜだかやる気が出てしまった。
レイはニッコリと笑い彼女に分かったよといった。
「では、行きましょうか!」
レイは彼女の後ろを進んでいくと急に彼女が止まりぶつかった。
「いてっ」
そう言って前の彼女を横から見てみると驚愕の表情を浮かべていてレイはその視線が辿っている所に目をやった。
目を向けた先には騎士達五人と3m位あるゴブリン、多分ゴブリンロードだろう。とその他普通のゴブリン4体が戦っている姿を見た。だが、どう見ても騎士達五人は遊ばれていて余裕がない表情だった。
そして、隣から目線が感じたのでそちらを見ると何かを決意したような悲しいような顔をしてレイにこう言った。
「私が時間を稼ぐのでやはり王都に協力要請を。ここから王都は近いので早く行ってくださいお願いします」
その悲しいような声に俺の身体は従ってしまい王都に走り出した。
だが、やはり納得出来なかった。
(俺はどうしても彼女を助けたい。だが、俺は力がない。だから王都に強いひとに協力を仰ぐ。だけどそれをした場合彼女は? 多分殺される。あの騎士達と一緒に弄ばれて……もてあそばれて……遊ばれて?)
そこで、俺は忘れていない知識でゴブリンに関することを思い出した。
─ゴブリンは男を容赦なく殺し、女は犯してから殺す─
それを思い出した瞬間レイの心臓が高鳴った。
そして、レイを強制させていた謎の力もなくなりレイは一瞬で彼女の前に立つイメージと盾のイメージ、そして、日本の刀のイメージをしてレイはその場から姿を消した。
ブクマありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!