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髪の長い女

作者: 黒宮杳騏

伸び過ぎた髪が

蛇の様に腕に纏わりつく

クレオパトラじゃないけれど

いっそ咬み殺してくれたらいいのに

残酷な現実から目を背けて

多分 今よりマシな世界で眠りたいから


拒絶された手は冷たく

真実を知った後悔と幸福が混ざり合う

どうして 私を騙したの?


別れるって言ったのは

彼女じゃなくて 私となんだね

ねぇ 喜んだ私はどれだけ滑稽に見えた?

もういっそ その手で殺して欲しいよ

傷付けた心だけじゃなくて


赤く塗った爪を

手加減なく腕に食い込ませる

私は美女じゃないけれど

誰か一人位気付けばいいのに

冷ややかな苦痛から救い出して

今は本当 軽いナンパで構わないから


伸ばした手は熱を持って

虚構の中で溺れる幸福に満ちていた

いつから 私を騙してた?


タイミング探ってた?

彼女の話 私は置き去り

あぁ 絶望に私は飲まれて いっそ笑えるよ

これ以上失望させないでよ ねぇ

私の事 殺せないのなら

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