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夏生詩集2

返したくない

作者: 夏生

ゆっくりかみしめていたいのに

何度も味わいたいのに


私のものではないから

みんなのものだから


わかっています

ため息が漏れます

どうしても


先伸ばしできます

いいえ、それを望んで

いるのではなく


私の元で

いつまでも微笑んで

いてほしいのです


身勝手な希望です


どこにもない、ということは

わかっているのです


何でも屋さんに何度も

伺いましたから


本当に欲しいものは

手に入らないように

なっている


誰かの歌にありました

手に入らないからこそ

心が動くもので

成就困難な恋のように



二月六日までに

お返しください


赤い文字が

ああ、恨めしい



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