表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンマスターなのに、全然ダンジョン作れないんだが?  作者: まあ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/3

異世界転生

 俺の名前はルイ。


 今俺はあまりにも冷たい土の部屋の中で光り輝くコアの隣にいる。


 なぜこうなったかって?それはあのクソ邪神のせいだ。



◇◇◇◇◇



 俺は前の世界では新卒で大企業の内定をもらえるほどに華やかで、勝ち組確定の人生を送っていた。


 そんな中、俺はトラックに轢かれて死んだ。


 その日、俺は初めて出社する日だった。いつもとは違う生活と、自分のやりたい仕事ができるということでとても浮かれていたのを覚えている。


 が、ワクワクしすぎて周りへの注意力が散漫だったのだろう。俺は気づいたら赤信号を渡っていた。


 ・・・どういうこと?今考えてもおかしい。あの時の俺はどうかしていたな。


 そして、隣から猛スピードで突っ込んでくるトラックに轢かれた、というわけだ。


 どこからどう見ても俺が悪いし、自業自得だ。


 俺は(あー、俺バカすぎるなー)と思いながら死んだ。


◇◇◇◇◇


 次、目を開けるとそこは真っ黒な空間だった。


「やあやあ、人間。あまりにも可哀想だったから君の魂を拾ってあげたよ」


 小学生くらいの男の子のような声がそんなことを言ってきた。


「僕は邪神。君たちの世界で信仰されているような神とは真逆にいるような存在だ」


 邪神。


 そんな物語のような存在に出会えるとは思っていなかった俺は、一旦目を閉じた。


 わー、お花畑きれいだなー。あ、ちょうちょさんだー。待って待ってー、あは、あはは。


「おーい、馬鹿なことを考えてないで僕の話を聞いて?」


 現実逃避していた俺の目を邪神が覚ます。


 目を開けた俺は、真っ黒な世界が変わっていないことを目の当たりにし、本当に目の前の存在が邪神なのだと確信した。さらにこいつが俺の思考が読めるということもわかった。


「君の人生があまりにも可哀想だったからチャンスをあげようと思ったんだ」


 チャンス?どういうことだ?


「チャンスっていうのは、別の世界に転生して、そっちで生きることができるってこと」


 なるほど、俗に言う異世界転生ってやつか。


 それで俺はどんな役職になるんだ?やっぱり勇者か?それとも剣聖とか賢者とかか?


「なんで君は邪神の僕にそんな正義側の職業を期待してるの・・・?君にはダンジョンマスターをやってもらいたいんだ」


 あ、そういえばこいつ邪神だったな。くそう、俺のハッピー異世界主人公ライフの夢が。


「君、よく神にそんな口を叩けるね?別に僕は君を消してもいいんだよ?」


 あ、すいません。本当許してください。まじ反省してるんで。


「そう?ならいいけど。で、君にはダンジョンマスターとして全ての勇者を倒して欲しいんだ。もしそれを達成できたら君を上位存在にしてあげる」


 ちなみにダンジョンマスターってなんなんだ?


「ダンジョンマスターっていうのはダンジョンを管理する職業のこと。モンスターを育てたり、ダンジョンを拡張したりして自分だけのダンジョンを作れるよ」


 なるほど、つまり俺に最強のダンジョンを作れってことか。で、全ての勇者を倒せと。


「まぁ、そういうことだね。ちなみにあの世界には女神が転生させた勇者もいるから気をつけてね」


 よし、わかった。俺に任せろ。


「すごい自信の持ちようだね。それじゃあ、君をあっちの世界に転生させるよ」


 邪神がそう言うと、俺の体が深い闇に包まれ始める。


「あ、ちなみに君はスライム1匹とボス部屋しか作れないからね。じゃあ頑張って」


 は!?ちょ、待て待てま・・・


◇◇◇◇◇


 そうして俺が意見陳述もできないまま転生して、今に至るわけだ。


 くそっ、散々期待させといてスライム1匹とボス部屋だけ?ふざけてんのか?


 とりあえず情報が足りないので、俺の隣にあるガラスのような光っている何かに手を触れる。


『ダンジョンマスターが機体番号0954に触れたのを確認』

『同期を行います・・・』


 そんなアナウンスが聞こえたかと思うと、俺の頭に一気に大量が流れ込んでくる。


 ぐあっ、頭が裂ける!やばい!


『同期が完了しました』


 30秒ほどのたうち回っていたら、いきなり頭痛が治る。


 そんな無理やり情報を詰め込んだら、人間の頭だと処理限界に達するだろうが。ふざけんなよ邪神。


 俺はこの頭痛の借りはいつか返すと思いながら、コアに触れる。


 先ほど流れ込んできた情報によると、このガラスの塊はコアといってダンジョンの心臓部らしい。さらにこのコアが壊されたら俺も一緒に死ぬそうだ。


 そして、基本的なダンジョンの設定はこのコアで全て行うそうだ。


 俺がコアに触れると、いろいろな機能が載っている画面が目の前に現れた。


 その中で使えるのはモンスター召喚、部屋の作成、マスターのステータスのみだ。


 他のボタンは全て「不可能です」と表示されて、押すことができない。


 不可能ってなんだよ?どういう設定にしたらこんなことになるんだ。


 俺は仕方ないのでとりあえずモンスター召喚を押してみる。


 スライム:0/1

 コスト、維持費なし

 説明:この大陸に存在する魔物の中で最弱の魔物。人間の子供が棒で叩いて遊んでいても死んでしまう。


 ・・・はあ、やはりこの世界でもテンプレと同じくスライムは最弱の魔物らしい。


 これ以外の魔物はそもそも召喚できないようになっている。


 今作れるのはこのスライムだけだ。


 仕方ないので俺はスライムを召喚した。


「キュピィ!」


 すると、目の前に可愛らしくデフォルメされたスライムが出てくる。


 二匹目を作ろうとしたが不可能だった。


 モンスターはスライム一匹で頑張れということらしい。


 こればかりはどうしようもないので、俺は目の前のスライムを呼び込む。


「キュピィ?」


 スライムは不思議そうなジェスチャーをしながら、俺の近くに恐る恐るやってきて、膝の上にちょこんと座る。


 うーん、なんだこの可愛い生物は。


「おー、よしよし。可愛いな」


 俺はそんな不思議で可愛い生命体を撫でて、邪神で荒れていた心が癒されるのであった。

 後書き

 というわけで、新作、


「ダンジョンマスターなのに、全然ダンジョン作れないんだが?」


 を作成しました。


 今後の更新頻度は未定です。

 ただ、最悪でも毎週更新はしていきたいと思っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ