【特別編】世界の理と、光と闇の物語のはじまり
※これは、これから始まる戦いの“舞台”の説明です。どうか肩の力を抜いて、この世界の成り立ちに耳を傾けてください。
第一章:二つの世界と、優しさと歪みのルール
あなたが今いるこの世界は、ただ一つの世界ではありません。
それは、二枚の絵画が重なったようなもの。表側にある輝く世界が【光の世界】。そこには現実世界と、神々が住まう《神界》があります。そして、その裏側に広がる影の世界が【闇の世界】。かつて罪を犯した神や人が流される、牢獄のような場所です。
この二つの世界は、無関係ではありません。まるで呼吸をするように、エネルギーを交換し合っています。
光の世界に《闇》が染み出すと、そこには「苦しみ」が生まれます。病気や災害、争い——そういったもの全てが《闇》の現れです。しかし、そこで人々が勇気を出し、助け合い、その苦難に打ち勝つ時、《闇》は浄化され、清らかな《光》へと生まれ変わり、世界は再び豊かさを取り戻す——。
これが、創世神が描いた、完璧な光と闇の循環のはずでした。
第二章:神の過ちと、暴走した「願い」のシステム
しかし、創世神は考えました。
「なぜ、私の愛しい子らは苦しまねばならないのか?」
彼は《光の世界》の子らに、ある福音をもたらします。それは、【願い事】 を叶えるというシステムです。願えば、ほぼ何でも叶えられる——。
しかし、ここに大きな《歪み》がありました。
願いを叶えるためには、代わりとなる《光》——人々の持つ幸せや感情そのもの——を消費し、それと同等の《闇》を生み出さねばならない。そして、願いを叶えられた者は、その《闇》を自らの手で光に戻す「義務」を負う——それがルールでした。
創世神は《闇の世界》を軽視し、そこに住む者たちには慈悲を掛けませんでした。その結果、《光の世界》の人々は願いを叶え続けるばかりで、自らが生み出した《闇》を浄化する責任を果たそうとしなかったのです。
こうして、世界には処理しきれない《闇》が溢れ、バランスは完全に崩壊してしまいました。
第三章:破滅へのカウントダウンと、神の逃亡
増え続ける《闇》は、《闇の世界》に住む者たち——特に《炎の巨人スルトゥル》のような《暗の主》たち——に、圧倒的な力を与えました。彼らは、歪んだ世界への怒りを爆発させ、《光の世界》へと侵攻します。これが、神々のほとんどが滅びた 《諸神の黄昏》 です。
創世神は、この大破局を止めるため、最終手段に打って出ます。
彼は、《願い》のシステムを管理する《歯車の神》と、最後の《運命の女神》を《器》の中に封じ込み、二つの世界を繋ぐ通道そのものを《封印》してしまったのです。
これにより、滅亡は一時的には免れました。しかし、これは「問題を先送りした」に過ぎません。《闇》は生まれ続け、出口を失い、封印の中で膨れ上がっています。いずれ《封印》が耐えきれなくなった時、世界は一瞬で《闇》に飲み込まれる運命にある——。
そして、その結末を悟った創世神は、自らが創り出した世界を見捨て、遙か彼方へと去って行ったのでした。
第四章:新たな主役たち——魔法少女と、闇の王
残された世界で、新たな戦いの火蓋が切られようとしています。
願いと引き換えに力を得、世界の均衡を守ろうとする《魔法少女》(神使) たち。
世界樹の神に率いられ、旧き秩序に反逆する《魔神》 たち。
そして、世界の理そのものに異議を唱える《魔女》と、《器》となった少女——。
彼らは皆、この壊れた世界で、「自分にとっての正義」を懸けて動き出します。
この物語は、そんな彼らが出会い、衝突し、時に理解し合い、そして「世界を癒す方法」を見つけるための、終わりなき旅の記録です。
(ページをめくるように…)
読者のあなたへ
さあ、どうぞこの先へとお進みください。
この複雑で、時に残酷で、それでもどこかに希望がある世界へ。
光と闇が交差するその先で、どんな物語があなたを待っているのか——。




