補足章・主要人物設定
【主な登場人物】
円沢 香
「この願いが、運命を壊す——」
年齢: 17歳
身長: 160cm
職業: 元・高校生 / 《運命》の器
能力: 〈運命の輪廻〉(デスティニー・リインカーネーション) - 死後に特定の過去時点へと輪廻する能力。世界を救う為に、絶望的な戦いを繰り返す。
趣味: 特になし(平和な日常そのものが趣味だった)
好きなもの: 穏やかな日差し、兄の作る甘いパンケーキ
嫌いなもの: 裏切り、諦め
♠ プロフィール:
どこにでもいるごく普通の女子高生だったが、ある日、自分が〈世界の命運〉を封じた《器》であり、体内には他人の魂と《ギリシャ運命女神》の神格が同居していることを知る。更には、彼女を溺愛する謎の女性・芽衣子に追われ、世界そのものを滅ぼす標的とされてしまう。「全てをやり直す」為に、過去へと輪廻を重ねるが、繰り返す度に真実と絶望に苛まれる。本来の温厚な性格とは裏腹に、戦いの中で次第に芯の強い《英雄》へと変貌していく。
芽衣子
「何度でもやり直す。たとえ世界が滅びようと、貴方だけは……」
年齢: 外見18歳(実年齢不詳)
身長: 170cm
職業: 時空を渡る魔女 / オーディンの信徒
能力: 〈時空跳躍〉(クロノ・リープ) - オーディンより授けられた力。〈光闇吸収のカード〉を用いて時空の力を吸収し、跳躍する。
趣味: 妹(円沢香)との思い出の整理
好きなもの: 妹、静かな雨の日
嫌いなもの: 運命、世界の理
♠ プロフィール:
最愛の妹を失った悲劇から、世界を救う《光の子》ティアリルに願いを掛け、魔法少女となった。しかし、世界の《光》が枯渇していた為、願いは不完全に終わり、妹の《魂》のみを得る。絶望の中、彼女に手を差し伸べたのは、《闇》のオーディンだった。「力を貸せ。そしたら、貴方の妹を永遠に傍に置いてみせよう」。以来、無数の時空を滅ぼし、力を集める《時空の魔女》となる。優しい笑顔の裏で、妹への歪んだ愛と、世界への復讐心を燃やしている。
ティアリル
「願いを言え。さもなくば、闇に飲まれろ」
外見年齢: 14歳前後
身長: 158cm
種族: 《光の子》 - 世界の表側を管理する存在
能力: 〈神格契約〉 - 適格者と契約し、その神格を覚醒させる。
趣味: 適格者探し、人間界の書籍、珈琲
好きなもの: 秩序、可能性
嫌いなもの: 不確定要素
♠ プロフィール:
オーディンが《運命の三女神》の一人《未来》より作り出した存在。黒髪の少女の姿を取り、行方知れず。彼女にしか視認されない。人間に願いを叶える代償に《神格》の力を与え、《魔法少女》を生み出している。一見、世界を救おうとしているように見えるが、その真意はオーディンの計画に従い、《最初の格》を見つけ出すことにある。無感情でドライな性格だが、珈琲と本には目がない一面も。
アーシェフィア
「さあ、もっと嘆け。その絶望が、私の糧となる」
外見年齢: 14歳前後
身長: 158cm
種族: 《闇の子》 - 世界の裏側を管理する存在
能力: 〈闇蝕の呪い〉 - 絶望に満ちた人間を《黒獣》や《棄魔人》へと堕落させる。
趣味: 高所からの眺め、殺戮、漆黒の品々
好きなもの: 悲劇、堕落
嫌いなもの: 希望
♠ プロフィール:
ティアリルと瓜二つの外見を持つ、漆黒の存在。オーディンが《過去》の女神から作り出した傀儡。世界に悲劇を撒き散らし、人々を堕落させる事で《闇》の力を増幅させる。ティアリルとは対極に位置し、彼女が生み出す《魔法少女》たちの最大の敵。惨白の肌と虚ろな瞳が特徴で、悲劇が展開する時にのみ、無邪気な笑みを浮かべる。
オーディン(邪神側)
「この腐った世界は、一度滅ぼす必要がある……」
種族: 元・世界樹の神 / 現在は《闇》の主導者
能力: 〈終末創世〉 - あらゆる時空の光と闇を集め、新世界を創造する究極の偉業。
趣味: 新世界の設計
好きなもの: 決意ある者
嫌いなもの: 創世神の残した歪んだ理
♠ プロフィール:
《諸神の黄昏》後、魔神達に救われた元・北欧神話の主神。無数の時空で光と闇の均衡を取ろうと試みるも、全て失敗に終わった。そこで辿り着いた結論が「この世界ごと破壊し、新たに創り直す」という過激なもの。芽衣子を見出し、彼女に時空跳躍の力を与え、計画の実行役とした。本来は世界を想うが故の選択だが、その手段は無慈悲極まりない。
【魔神側 - 七十二柱より】
バアル - 第一柱・雷霆の魔神
趣味: 戦略練り、部下の鍛錬
好きなもの: 規律、強者
嫌いなもの: 優柔不断
「我が雷撃は、絶対なり」
♠ プロフィール:
魔神たちを統率する剛毅無比な帝王。巨体に似合わず電撃の如き速さで戦う。オーディンへの忠誠は厚いが、目的の為には味方も躊躇なく切り捨える非情さを持つ。実は娘であるアガレス(第二柱・幻変の魔神)を溺愛しており、彼女に近づく男には過剰なまでに目を光らせるダディーでもある。
ヴァシャク - 第三柱・運命の魔神
趣味: 未来を覗くこと、いじわる
好きなもの: 混沌、甘いもの
嫌いなもの: 退屈、予定調和
「あら?あなたの未来、真っ暗けで楽しいわね」
♠ プロフィール:
双巻きのツインテールが特徴の、外見は少女の魔神。過去と未来を自在に見通す力を持つが、その性格は小悪魔的で残酷。気に入らないものは即座に「消去」しようとする。常に護衛の巨漢に守られており、能力使用中は無防備になる。バルバトス(第八柱)から密かに想われているが、全く気づいていない。
サミキナ - 第四柱・生死の魔神
趣味: 紅茶、美術鑑賞
好きなもの: 「優雅」
嫌いなもの: 無様、野蛮
「あなたの最期、私が優雅に飾ってあげる」
♠ プロフィール:
白髪が特徴的な紳士的な風貌の魔神。口癖は「優雅」。礼儀正しく振る舞うが、その実、人間を弄びながら死に至らしめることを何よりの愉悦とするサディスト。巨大な鎌を軽々と操る。
華利弗 (ウァプラ) - 第六柱・腐蝕の魔神
趣味: 調薬、観察
好きなもの: 腐敗の過程、静寂
嫌いなもの: 無理解な騒音
「ふふ…堕落の色、美しい…」
♠ プロフィール:
鳥嘴仮面を常に着けた、痩身の科学者風魔神。終日、薬品を調合しては「堕落」の研究に没頭する。無口で、茶会では常に隅で他者を観察している。その突飛な発言から理解されることは少ないが、その知識は極めて深い。
【魔法少女/神使側】
美咲 (みさき) - 運命を紡ぐ盲目の巫女
趣味: タロット占い、紅茶
好きなもの: 兄、優しい人
嫌いなもの: 残酷な運命
「カードが示すのは、希望の光です」
♠ プロフィール:
優雅な物腰と長い銀髪が特徴の少女。かつて最愛の兄を救う為に願いをかけ、代償として視力を失った。《運命の占い台》を神器とし、未来を覗き、戦局を支援する。その正体は《ギリシャ運命女神》の血を受け継ぐ者であり、円沢香と運命を共有するキーパーソン。温厚だが、信念は強く、仲間を守るためなら自らも危地に飛び込む。
桜子 (さくらこ) - 冥府を司る無垢の戦乙女
趣味: 音楽、ゲーム、弟とのおしゃべり
好きなもの: 花、小動物
嫌いなもの: 争い、孤独
「私…強くなります。だって、守りたい人がいるから!」
♠ プロフィール:
淡いピンクのショートヘアと気弱な性格が印象的な少女。重病の弟を救う為に願いをかけ、代償として両足の自由を失った。車椅子で生活するが、その体内には最古の亜神の神格が眠っている。戦闘時には冥界の炎を駆使し、驚異的な力を発揮する。内気さと、愛する者の為なら地獄も恐れない強さのギャップが魅力。
瀬紫 - 呪いの風を纏う剣客
趣味: 陶芸、絵画、年下の可愛い子
好きなもの: スイカ、旅
嫌いなもの: 自分自身
「この罪は、私が終わらせる…!」
♠ プロフィール:
妖刀《村雨》を扱う、クールな印象の少女。姉を救う為に願いを叶えたが、代償として姉の人格を歪ませてしまった。その悲劇から、以前の明るい性格から一転、無口で悔恨に満ちた性格となる。歪んだ姉(《二王》イーサ)との因縁が彼女を駆り立てる。風を操る能力と、呪いを帯びた剣技で戦う。
【旧時代の神々 - 諸神の黄昏以前】
スルトゥル - 炎の巨人王
趣味: 鍛冶、破壊
好きなもの: 炎、混沌
嫌いなもの: 神々、秩序
「黄昏の時は来た!世界は我が炎で浄化される!」
♠ プロフィール:
《闇の世界》の原住民の一人で、強大な力を誇る炎の巨人。創世神による偏った世界の理と、光の世界への嫉妬に燃え、《諸神の黄昏》を主導した。破壊と混沌そのものを体現するような存在で、その力はオーディンですら真っ向からは対抗できない。
ヘルモーズ - 伝令の女神(故人)
趣味: 旅、新しい出会い
好きなもの: 仲間、世界樹
嫌いなもの: 孤独、戦い
「みんなを、繋げたい…」
♠ プロフィール:
十二諸神の一人で、神格契約者たちを繋ぐ《感知の石》の元の所有者。戦闘能力は皆無だが、仲間想いで献身的な性格だった。第一次魔獣戦争期、仲間を守るため自らの魂を神器と融合し、消滅した。現在その神器はティアリルが継承している。彼女の犠牲は、多くの神使たちの胸に深く刻まれている。
【追加登場人物紹介】
ギリシャ運命女神(本当の運命は不明である)
「私は忘れ去られた運命の理…やがて、この枷は破られる」
種族: 原初の運命女神
能力: 〈運命封印〉 - 世界の光と闇の流れそのものを停止させる絶対的な封印術。
趣味: 観察、休息
好きなもの: 自由な世界
嫌いなもの: 自らが強要された「役割」
♠ プロフィール:
《諸神の黄昏》の危機において、創世神によって《歯車の神》と共に封印されることを運命付けられた、最後のギリシャ系運命女神。その神格と記憶は円沢香という《器》の中に封じられ、世界の通道を封印する《生贄》となった。長い封印の時の中で、彼女の意識はわずかながらも目覚め、自らの運命に抗い、円沢香や美咲を通じて「真の解放」を求めるようになる。全てを見通すが故に絶望し、それでもわずかな希望に懸ける、悲劇の女神。
歯車の神 (ギア・ゴッド)
【言葉はなく、無機質な歯車の音のみが響く】
種族: 創世神が作ったシステム管理神
能力: 〈願望執行システム〉 - 願いを光の消費と闇の生成という物理法則に変換する。
趣味: 規則通りに稼働すること
好きなもの: 秩序、効率
嫌いなもの: 人間のエゴ、不履行
♠ プロフィール:
創世神が「願い」のシステムを管理させる為に創造した、意思なき神性。その名の通り、巨大な歯車のような神体を持つ。当初は円滑に機能したが、人間の「願い」の膨大な量と、約束を果たさない「エゴ」に曝され、システムは暴走。《諸神の黄昏》の引き金の一つとなった。現在はギリシャ運命女神と共に円沢香に封印されているが、その圧倒的な力は今も世界の根源を歪め続けている。
【四王 - 棄魔人】
一王・プミ=タキ - 夢幻に溺れる富豪
趣味: 散財、自己陶酔
好きなもの: 金、権力、元・市長の娘
嫌いなもの: 貧乏、裏切り
「世界は俺の手に…!全てを支配してみせる!」
♠ プロフィール:
大富豪の息子で、恋愛の裏切りをきっかけにアーシェフィアに堕落させられた男。《魔酒マンドラ》で人を操り、虚構の世界に閉じ込める能力を持つ。政府乗っ取りを画策するが、それはアーシェフィアに与えられた「偽りの目的」に過ぎず、その実は利用されているだけの哀れな小丑。
二王・イーサ - 歪められた復讐者
趣味: 姉(瀨紫)を追い詰めること
好きなもの: 絶望、憎悪
嫌いなもの: 過去の甘い記憶
「姉さん…私を殺した罪、感じていますか?」
♠ プロフィール:
瀬紫紅漓蓮の実妹。姉の《願い》によって蘇るが、代償として人格を歪められ、姉への憎悪に満ちた《棄魔人》と化した。妖刀《村正》を振るい、幻影と絶望を操る。姉への復讐に囚われるが、その心の奥底では本来の優しい人格が苦しんでいる。
三王・龍石 (ロンシ) - 理想に狂った科学者
趣味: 発明、思索
好きなもの: 秩序だった理想郷、旧友
嫌いなもの: 無意味な争い、世界の不条理
「この醜い世界を、純粋な理想へと再構築する…」
♠ プロフィール:
天才科学者。大切な友人を失ったトラウマから、世界の在り方に疑問を抱き、堕落する。《霜戒龍吟》で極低温を操り、亜神の神格を持つ環奈を黒化させ、その力で「理想郷」を作り出そうと企む。冷静かつ知的だが、その目的の為には手段を選ばない危険な理想主義者。
四王・無名 - 愛に散った狂戦士
趣味: 愛する女性との時間
好きなもの: 愛する女性、喧嘩
嫌いなもの: 敵対組織、理不尽
「てめぇら…あの娘を返せえええっ!!」
♠ プロフィール:
最愛の女性を敵対組織に殺された元・不良少年。復讐の果てに追い詰められ、《棄魔人》となる。《死棘の槍》を武器に狂戦士のような戦い方をし、灼熱の炎を操る。目的は単純明快で、力任せだが、想いの強さは誰にも引けを取らない。円沢香暗殺任務中に時流子と琴奏子の襲撃を受け戦死。
【魔神側 - 追加精鋭】
アガレス - 第二柱・幻変の魔神
趣味: 鏡合わせ、茶会
好きなもの: 優雅な時間、父の称賛
嫌いなもの: 無礼者、軟弱者
「貴方のその目、私の幻鏡を映せていますか?」
♠ プロフィール:
貴婦人のような気品ある金髪の女性魔神。第一柱バアルの実の娘。鏡を媒介にした高度な幻術の使い手で、真実と虚構の境界を容易く曖昧にする。父に憧れ、認められたいと強く願っている。口数は少なく物静かだが、内には誇り高くプライドの高い気質を持つ。自分に相応しいだけの実力者以外には興味がない。
シトリー - 第十二柱・堕夢の魔神
趣味: 昼寝、夢の中での散歩
好きなもの: ふわふわの布団、自分のウサギの人形
嫌いなもの: 起こされること、面倒なこと
「zzz…あと、五分だけ…夢で、会おうね…」
♠ プロフィール:
長い黒髪と眠たげな目が特徴の少女魔神。常に寝ぼけているように見えるが、その夢の中で現実世界に干渉し、人を堕落へと導く恐ろしい能力を持つ。話し方はとても子供っぽく、無邪気なまでに他者を堕落させる危険な存在。大切に抱いている黒いウサギのぬいぐるみは、彼女の力の増幅器でもある。
【重要サブキャラクター】
レラキン - 第十四柱・霧幻の魔神
趣味: メイドとしての仕事、仲間(家族)との団欒
好きなもの: 家族、秩序だった生活
嫌いなもの: 無駄遣い、仲間割れ
「お客様、ご案内いたします。これが…私の役目ですから」
♠ プロフィール:
オーディンの城でメイド長を務める女性魔神。霧と幻覚を操り、空間を自在に移動させる能力を持つ。第14柱から第20柱までの魔神たちを「家族」と捉え、その絆を何よりも重視する。かつては多くの家族を失った過去から、生き残りの為にオーディンに従うが、その心中には複雑な思いを秘める。円沢香の言葉に心を動かされ、内なる矛盾と葛藤している。
【用語簡易解説】
光の世界: 現実世界と神界から成る、表側の世界。
闇の世界: 罪を犯した神や人が流される、裏側の世界。
願いの代償: 願いを叶える為に《光の子》と契約し、代わりに感情や記憶、身体の一部などの《代償》を支払うシステム。
魔法少女/神使: 願いと引き換えに《神格》の力を得た少女たち。闇の勢力と戦う。
魔神: 闇の世界の住民で、オーディンに率いられた強力な敵性存在。
棄魔人: 《闇の子》アーシェフィアに騙され、堕落した人間たち。




