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ひっきりなしに、LINEが鳴り続け既読がつくまで諦めない女!

作者: 七瀬







俺の職場に、俺の事を気に入っている女がいる。

その女は、歳は52歳で5年前に旦那とは離婚したらしい。

子供も大きくなり、家を出て自分で生活している。

この女は、今独り身で家に帰っても誰も居ないと言う。

だから? 話し相手がほしいらしく、職場の連中に片っ端から

LINE交換して、特に用もないので、どうでもいいLINEをしてくる。

こっちの予定はお構いなしで! 自分の好きな時に送ってくる。

しかも? 既読が付かないと必要以上に送りっまくってくるのだ。

【ピコピコピコ】連続で音が鳴りやまない!

正直、俺はこういう女は大嫌いだ!






・・・最初は、軽い気持ちでこの女にLINEを教えた。

別に教えるぐらいなら、問題ないと思ったからだ。

だが次第に、頻繁にLINEが送られてくる。

内容は、職場の○○の悪口からはじまり殆どの人の文句を

書いた内容になっていく。

俺にとってどうでもいい内容で、LINEを終わらせよとすると?

なんとなく気づくのか? 他の内容に切り替えて話を伸ばしていく。





俺はこの女に、気に入られている。

何故そう思ったかというと? 職場の連中が俺とその女が居ない時に

集まって話していたからだ。

俺はたまたま、そこに遭遇する。

そしたら? 職場の一人が俺に気づくと近づいてくれて話してくれた。



『おいおい! 長谷部、こっちにこいよ!』

『あぁ、ううん。』

『どうやら? お前、弘田さんに気に入られてるらしいぞ!』

『えぇ!?』

『まあ~あのオバサン、今は独身だしな!』

『やめろよ!』

『すまんすまん、でもさーマジ、あんなオバサンに気に入られてたら

大変かもな。』

『・・・まあ、そうだな、』

『長谷部も気を付けろよ!』

『あぁ!』






・・・そんな会話をした事を、ふと思い出す。

流石に、俺も年上過ぎる女に興味がない!

いわゆる、【熟女】という女性ひとの事だ!

俺には、今好きな女性ひともいないし付き合っている彼女なんか

記憶にないほど恋愛をした思い出も浮かばなかった。

そんな俺を知ってて狙ってきたのか?

この女は、俺を気に入った。

軽い気持ちで教えたLINEが、俺の首を絞めつけた。

毎日、地獄のような日々が始まる。

職場でも、みんなの前でLINEで話した内容を俺に向かって

話始める。

如何に、俺と仲が良いアピールなのか?

一気に、職場で俺とこの女の噂が広まった。

この女は、完全に計画的にそうしたに違いない!

俺を逃がさないように、こんな事をしたんだ!

日に日に、俺に馴れ馴れしくしてくるこの女に俺は嫌気をさしていた。

好きでも何でもないこの女の事が俺は大嫌いだ!







・・・だから、職場でもLINEでも完全に俺はこの女を無視する事に

決めたんだ!

そうなると? この女の怒りが収まらなくなり。

勝手に、“俺と付き合っている事になり浮気をしているという噂まで”

職場で流しはじめる。

俺は、完全にこの女の“罠”にかかっていたのだとこうなって気づいた。

俺は職場の中で、完全に【悪者】になったんだ!

全て、この女が仕掛けた事。

俺はゴキブリホイホイにまんまと引っかかったゴキブリと一緒。

捕まったら? ネチネチして身動きが取れなくなった。

俺を自由にさせろ!

俺は、気に入っていた職場をこの女のせいで辞める羽目になった。




でも? 今でも、この女からのLINEは鳴りやまない!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] で この女性は職場に残っているのですよね… こわい(-_-;)
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