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7 クレア事件 解決

 まったくもってクレアのやつは何を考えているんだろう。

本当に自分の周りのことを考えられないヤツだ。

比較的人畜無害なやつだと思い込んでいた。

突拍子もないことをしやがって。


「ファジル山…か、こっちだな。」


 別段、焦る必要性があるわけでもないが、

一応。  念のためである。

もしも、万が一クレアが魔物に対応できなかったら。

まぁそんなことあるわけないだろうが。


「ガァアアア!!!」


 後ろの方から叫び声がする。


 見つかっちまったか。

足でちぎれるか?

いいやめんどくさいな。

ひとしきり集めてから、まとめて始末しよう。


 しばらく走っていたら、魔物が1匹から2匹、

2匹から5匹とどんどん集まって、群れを成す。


 20匹は越えたところで立ち止まり、

魔法陣を生成する。


「あの量だから…これくらいかなぁ… 」


 魔物が魔法陣に入ったところで、発動。

黒いどろのようなものが魔物の足にからみつく。


「しばらくそこでおとなしくしてろ。」


 とはいっても3日ばかり消えないが。

無駄な殺生はしないのが俺の流儀だ。

まぁ実際のところ、殺す必要ないのに魔力使うのももったいないと思って。




 しばらく経っただろうか。

いい加減、魔力も底をつきてきた。


 おいおい、そろそろ見つかってくれよ。

こっちの体力だって無限ってわけじゃないんだぜ?



「ん?何だ?」


 ふと下の方を見ると、またしても血の跡らしきものがあった。

こんどは地面に、だ。

それもかなりの量。これが人間のものだったら命が危ない量だろう。


 それはどこかに続いているものではなく、

その場所だけに大きい痕跡となって残っている。


「クレア…?

いいや違うな。」


 クレアのだとしても、この血痕は時間か経ち過ぎている。

真っ黒になっているし、土にまみれてところどころ消えかかっている。


「一応マークしておくか?」



 ?

やばいっ

真上からヤバイ気配が…!


「おおおおおい!」


「うっ!…何だ師匠か…」


 よかった…師匠で。

一瞬本気で驚いたぞ。

つか、何であの人浮いてんの?それも魔法の何かかな?

いいなぁ俺も飛んでみたい。

ま、俺にゃできんがな。分かってるよ!


「…じゃなくて、クレアは見つかりましたか!?」



 それは確認する前に視覚に入ってきやがった。

あんの悪目立ちする白い髪が月の光に照らされて、幻想的に輝いている。

とてもきれいですねー(棒)


「お前え!心配させんじゃねぇよ!!とくに師匠にっ!!」


 無意識ではあったが、俺もあたまにきていたらしい。

そりゃそうだ。

何の前置きもなく突然いなくなるなんてあまりに、…

…まぁ俺は別にそれでいいんだが、師匠がうるさい。


「安心しろっクレアはちゃんと無事だからな!」


 それはよかったさ。


「私たちは先に帰っているから!! お前も帰ってこい!!」


「わかりましたあ!

って、は?

俺も連れてってくださいよ!」


「あぁあん?

無理だ。重量オーバー。一人で歩け。」


「あんたって人はぁああああああああ!!!」


 何だちくしょう。

クレアよりもあの黒髪引きこもり気質隠キャ魔女に腹が立ってきたぞ。


 とにかく。

無事でよかったですわ。本当に。

理由やらはまた明日みっちり聞いてやろう。

どうせ聞いても、答えてくれないだろうがな。

そしてその後にでも、師匠にいたずらか、朝食に激辛調味料でも入れてやろう。


 よかったわ。これで安心して寝れそうだ。



「さーて、…

結構奥まで来ちまったけど…どう帰ろう…」


 ギア行方不明事件が発生しそうな予感だ。


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