何気ない他の人に紛れて聞こえる声に耳を傾けるな!
僕のクラスでこんな話をしている女子の話を聞いた。
『あのねあのね? これ噂で聞いたんだけど! みんなで話して
いる時に、その会話に紛れて誰かが話しかけてくるんだって!
その話に耳を傾けると? その人は、“死ぬ”って噂があるみた
いなんだけど? 本当の、話しか確かめてみたら? 本当だったんだ!』
『えぇ!? ウソ!? マジで、怖ッ!?』
『でも、その会話に割って入ってくる人って!? 男なの女なの?』
『それが、どっちもらしいよ! 女性の声も、男性の声もあるらしいよ!』
『マジ、怖いんですけどーーー!』
『・・・でも? 本当にあった話って? 何処であったの?』
『・・・確か? 他校の○○高校らしいって!』
『えぇ!? 私も聞いたことあるよ! その話!』
『嘘!? わたしも聞いたことある!』
『どんな人が死んだの?』
『私たちと同じ高3の男子だったらしいよ。』
『マジで!?』
『うん。』
・・・詳しく、その話を聞いてみると?
数人の男子が、会話で盛り上がっていたらしい。
どんな話をしていたのかまでは分からなかったらしいけど、、、?
どうせ! 男が集まって話す話だから? 好きな女子の話で
盛り上がっていたのだろうね。
そんな時に、1人の男子が知らない男の声に気づく。
『おい! 今、知らない男の声が聞こえたんだけど、、、?』
『えぇ!?』
『お前! 聞こえたかよ!』
『・・・いや?』
『お前は?』
『・・・俺も聞こえなかった!』
『本当に、聞こえたのか? 聞こえたんだったら? なんて言って
たんだよ! 次、聞こえたら? なんて言ってたか教えてくれ!』
『あぁ!』
『面白そうじゃん!』
『・・・えぇ!?』
『なんだよ! 今のは、聞こえたよな?』
『・・・オレが言ったからな~』
『おい! どうしたんだよ!』
『・・・ミ、ン、ナ、コ、ロ、ス、』
『・・・なんだよ! どうしたんだよ!』
『・・・こ、殺すって!』
『・・・えぇ!?』
『どういう事だよ! 誰を殺すって?』
『ここに居る奴、皆だよ!』
『冗談はよせよ!』
『ウソだろう!』
『マジだよ。』
『・・・アハハ、』
数日後、そこで話していた男子4人は亡くなった。
ただ、一人残った男子がいたのだけど、、、?
精神病になり今は精神科で入院しているらしい。
皆、亡くなり方は、さまざまで。
車に轢かれたり、飛び降り自殺をしたり、父親に殺された者もいたらしい。
・・・なんで!? こんな事に。
そんな本当にあった事が、噂になりうちの学校でも
広がっていったんだ。
『・・・あの話? 本当の話かな?』
『えぇ!?』
『先、女子達が話してた話だよ!』
『どうかな? オレには分かんないよ!』
『自分達の話に割って入ってきて、何を言うのか分かんないし
そんな事、本当にあるのかって事だよ。』
『・・・・・・』
『なあ、聞いてるのかよ!』
『・・・・・・』
『おいって!』
『ヤバいよ! “オレ達殺される!?”』
『えぇ!?』
『先から、変な男の声が聞こえると思って! 聞いてたんだよ!
そしたら? “コ・ロ・ス オ・マ・エ・タ・チ”』
『えぇ!? なんだよ! それ?』
『すまん! でも、大丈夫だよ! 噂は噂だ! そんな事が
本当に起きる訳ないよな!』
『そうだよ!』
『あぁ!』
*
・・・数日後。
『ねえねえ? うちの学校の男子が2人も亡くなったんだって!』
『えぇ!? 嘘!?』
『また、例のアノ噂話が本当になったんだって!』
『何処のクラスの男子?』
『3年C組の男子らしいよ。』
『・・・名前は?』
『田野君と山岡クン。』
『えぇ!? マジで!? 私! 田野君の事、ちょっと好きだったのに...。』
どんな亡くなり方だったの?』
『田野君は、トラックにひき逃げされたらしいの! 山岡クンは? 変な男に
女の子が連れていかれそうな所を偶然見つけて! 助けに行ったら? 刃物を
持っていた男に刺されて亡くなったんだって。』
『・・・・・・』
『・・・怖いよね。』
【オ・マ・エ・タ・チ・ヲ・コ・ロ・ス・ヨ】
『えぇ!?』
【ギャーーーーーーーアアアアアア!!!】
・・・まさかね!?
クラスの子達、皆が知らない男の声を聞く事に。
教室中には、女の子の叫び声が響き渡った。
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