第3夢 ある他人の夢
二年ぶりに新しく書きました
朝、目が覚める。そこはもちろん自分の部屋。カーテンを開ければ庭が見え、そこでは庭師のピローが働いている。まったく朝から大変なことだ。私は毎日本を読み決まった時間に勉学のために机に向かっているだけでいいというのに。朝早くから気温天候に関係なく働くというのは私にはできそうにない。それが肉体的な労働ならなおさらだ
「さて、そろそろ朝食をいただきに行くとするか」
この屋敷はさほど大きくない。したっがて使用人含め住んでいる人数も少ない。庭ばかり無駄に広いのはどうかと思うのだが、両親の遺した財産なのだから仕方がない。さて、今日の朝食は何だろうか
「おはようございます、坊ちゃま。ちょうど朝食ができましたよ」
「坊ちゃまはやめろと言ってるだろう、シー。私ももう18になる上にこの屋敷の主だぞ」
「わかっていますよ、ささ冷めないうちに召し上がってください。ちゃんと食べないとこの後のお仕事に障りますよ」
「はぁ、まったくわかってなさそうだな…まぁいい、お前の料理は美味いからな。それだけで今も雇っている価値はある。あとはその腹だな、いい加減痩せたらどうだ?」
「お褒めにあずかり光栄にございます。しかしですね、うまい飯を作る料理人というのは総じて太っているものなのですよ?そのほうが味が信頼できるというものです」
「そういうものなのか…?うん、今日もうまい」
「ありがとうございます。やはり、料理人にとって美味いは最高の誉め言葉ですね。それが坊ちゃまのお言葉ともなればなおのこと」
「ふっ、そうか」
「リベッド様、こちらが本日の課題と仕事の書類になります」
「あぁ、ありがとうハスク。…多いな」
秘書のハスクが持ってきた書類は厚めの辞典四冊分はあろうかという量の書類だった。一応毎日これだけの量をさばいているとは言え見るたびにやる気が削がれる
「何を仰っているんですか。ご両親の後を継いでさらに新しいことをやろうとするなら少ないぐらいです」
「高いな、親の壁というものは…」
「えぇ、そう思いますよ。ご両親はとても優れた軍師でいらっしゃいました。それを超えてさらにあんな魔法まで習得なさろうとするなんて…秘書としてはっきり言わせてもらいますが無茶です」
「あぁ、確かにな。両親の壁は高い、あの魔法は習得するときに廃人か最悪死ぬ可能性がある魔法だからな、無茶かもしれない。でもやりたいんだ、たぶん俺がやらなきゃいけないと思う」
「ご両親のことはわかります。でもなぜそんな危険を冒してまであの魔法を?リベッド様なら他に方法があると思うのですが…」
「仕方がないだろう、あんな夢を見てしまったんだ。何回も言ってるだろう」
「それは…そうですが…」
「さて、やるか。こんな話をしているとあっという間に時間が過ぎてしまう」
「はい…では、こちらに本日の課題をまとめましたので終わったらお呼びください。私は仕事のほうを少しでもまとめていますので」
「あぁ、助かるよ。お前の書類はいつもまとまっていてわかりやすいからな」
「お褒めにあずかり光栄にございます」
しかしまとっまていてもこの量か…大変だがやるしかないな
宣言します。私は今大学一年生なのですが、大学在学中にデビューします。よければ応援お願いします