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  作者: 菖蒲
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宝石

5日目。


戸口から外に出ようとした男は、そこで立ち竦んだ。


もし、昨日ぶつかったあの人が、実は皆が夜を恐れる正体だったら。あれに出会ってしまったことで、自分の身が危ういとしたら。嫌な考えが頭を過る。


昨日のあの人は、あまりにも不気味であった。

自分は怖いもの知らずだと思っていたのに、足が震えた。


だが、このまま止めるわけにもいかない。


男は家の中に引き返し、マッチとランタンを手にとって、いつでも光が得られるように万全の準備を整えて夜の中に足を踏み入れた。


闇に足を踏み入れた。




…はず、だった。



あか、るい、、?



そこは確かに黒いのだが、明るい。


空には昨日とは比べ物にならないほど大きな黄色いまるい何かと

踊り子の衣装のように、または宝石のようにきらめく白いものが一面に散っていて、恐怖をすっかり忘れてつい見とれてしまうほどの美しさだった。


そういえば今日、昼間は雲ひとつない晴天だった。

だが、あの晴天よりもさらに美しい。心を惹き付ける。


欲しい。


この空が、欲しい。


ずっとこのままであればどんなに良いことか。



家の戸口の前に佇んだまま、男はただただ空を見上げ続けた。




すぐ近くまで昨日の人が近づいてきたのにも気がつかずに。

ちょっとホラーぽくなってきたかな?結末がどこへいくのか自分でもわかりません

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