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プロローグ
私は小さな見習い召喚士だった。
偉大な召喚士である叔父の期待の側で育った。
叔父のため、私は召喚士になった。
私が見習いになって、叔父は私に頼みをくれるようになった。
叔父のため。
叔父のためなら……
「ぐあっ……こ、小娘ごときに………ッ」
「黙りなさい。油断した貴方が悪いの」
背中にある矢筒から矢を一本、静かに取り出した。
小さな弓を構え、ゆっくりと引き絞った。
「ヒィィィッ!」
「さようなら。お仲間があちらでお待ちよ?強い召喚士、さん」
そして手を離した。男はしばらくもがいていたが、しばらくして動かなくなった。
「叔父様……」
ぶつぶつと叔父様と呟くその少女の姿は、まるで洗脳されたようであった。




