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特別なんて大嫌いだ……  作者: 夜つ七
とりあえず異世界に
7/12

第四話(後)……特別になりたい。だけどこんなのは真っ平だ!!

夜「ごめんなさい。なんか凄く遅くなりました」



昴「本当だよ糞作者」




ですよ塵野郎



夜「え? 七つ夜もじゃ「黙れよ」……」




とにかく、遅くなりすみませんでした



昴「内容ぐっだぐだだな」



本当にすみません……

いきなり、首筋にタバコを押し付けられたような痛みが走る

いや、押し付けられた事なんてないけどね?



まぁそんな痛みに耐えられる筈が無く悲鳴をあげ……ようとしたが、痛すぎてあげる事が出来ずにその場を転がる



「む? なんだ起きたのか?」

「っ〜〜〜!? いきなり何す、がごっ!?」



顎を蹴り上げられ、体が(軽いため)浮いた

そして、あまりに容赦が無い踵落としを……脳天に落とされた




そして、俺の意識はまた闇に……ぎゃああぁ!?



「勝手に寝るな」

「ひぃぎぃ!? うっ、がぁぁぁ…!?」

鳩尾(みぞおち)を蹴り上げたぐらいで大袈裟な反応だな」



※鳩尾は人体の急所の一つ

ちなみに脇の下や鼻の下、後頭部、頭頂、顎(のある部分)も急所だよ。ケンカでは狙わないように

場合によったら……だよ?


って案外余裕だな俺!?


自分自身にツッコミ入れれるなら大丈ッ!?


「げはぁ!? ……ぁ?」


なんか、口の中が凄く鉄臭いような……?口から出た『ナニカ』が赤いような……?



「………………すまん、やり過ぎた」

「それですむ、ごふぅっ!」

「一言言わせてもらおう。……次の人生では思った事をすぐに口に出さないように気を付けろ」




その声を聞き、俺の意識は(今度こそ本当に)闇に落ちた




〓 ? 〓




「まさか目覚めて5分で死ぬとは思いませんでした」





「ロキ、今回のバッドエンドを回避するのはどうすれば良い?」



「うん、ヴィーザルはいつも単刀直入だから楽だよ。そうだね、やっぱり女性の気にしている事を言うのはダメだね」



「やっぱりそこか。次回のプレイ時は気を付けなければ……」



「そうだね。次はちゃんとクリアを目指そう」



「まぁ主人公が死んだから最終話だがな……」





〓 ?終了 〓




「って勝手に殺すなーーー!? しかも、まだ序盤だーーー!!!」



というか人の人生をゲーム感覚で語るんじゃない!



「え? あ、あの……ごめん……なさい?」

「………………ん?」



いきなり右側から聞こえた事に反応して見てみると……綺麗な金髪の女の子と、もともと赤かった髪が……『ナニカ』で濡れたせいか更に赤くなった髪の女性がいた



…………ちなみに赤髪の女性は金髪の女の子の後ろで頭から椅子を生やして倒れている




「え、ええっ、と?」

「あ、さっきはアルがごめんなさい! ちゃんと、メって叱りました。だから大丈夫です!」

「いや、そうじゃなくて……何で頭から椅子を生やしてるのあの人?」



……それ以前に生きてる?



「あ、あれはそういう病気なんです!!」

「いやそれだけは絶対にありえへん!!!」

「な、何で口調が変わるんですか!?」



……理由なんてない

ただなんとなくそうツッコミを入れなきゃいけない気がしたんだ



「と、とにかく……アルは自分から椅子にぶつかったんですよ!?」



…………いやいや、とりあえず言わせて



「俺はさっきまで生死の狭間をさ迷ってたんだよな?……うん、そこで頷いたって事は分かってるんだな?よし、まずは確認だ。その手にある椅子を俺に降り下ろしたりしないよなごめんなさい全て信じますだから降り下ろさないでください!」

「ただ落ちてたのを拾っただけですよ?」

「そうですねごめんなさい! 美少女お姫様がそんな野蛮な事しませんよね!!!」




この後容赦なく腹に椅子を投げられた




……不幸だ





= = = = = = = =



「……はっ!?」

「あ、目が覚めましたか?」




……えと、今のは夢か?

夢……だよな?

なんだか腹が若干痛いんだけど……夢がリアル過ぎたせいだよな?



「ま、まぁいいや……」

「?よく分かりませんが大丈夫ですか?」

「あ、うん。ところで質問してもよろしいでしょうか?」



うん、流石にコレは質問しないと




「何故私の頭の下にお嬢さんの太ももがあるのでしょうか!?」

「何故って……近くに枕が無かったので…………あ、もしかして嫌でした?」

「いやむしろ昴さんはこんな素敵イベントに遭遇出来て嬉し恥ずかし大文字なんですがね!? 早くどかないと大文字が五山の送り火になっちまいそうなんでせう!!!」



つまり後ろに頭から椅子を生やした女性がとてつもなく恐ろしい笑顔でこちらを見てるんですよ! 右手に炎出しながら!!!




(何姫様の膝を汚してんだ豚野郎!!!)

(ごめんなさい! 命ばかりは堪忍してくださいお代官様!!!)

(許すわけないだろう!!!)




ちなみにこれは0.02秒アイコンタクトだ




「あ、アル起きたんですね。反省しましたか?」

「はい。先程は勝手な事をしてしまいました。姫様の唇を奪ったフナムシ……もといそこの男の侮辱の言葉への怒りが収まらず、つい蹴ってしまいました」

「侮辱?……そんな事言『ギロリ』ったんですねごめんなさい!」



あれか? いきおくれ発言か?

でもしょうがないじゃん!そんな雰囲気を出してるんだから!



「どうせ私は結婚適齢期を過ぎた……あぁ、自分でも分かってる。見た目は良いのに性格が……と、数え切れない程言われたさ。だがな、そんな売れ残りの冷凍マグロみたいな私でも初対面の相手にそこまで言われる筋合いはないと思う。というかないはずだ」

「本当にごめんなさいでした!!」



背景に大きく口を開けた虎が見えた瞬間、体が即座に土下座した



……うん。まさか体が勝手に動くとは思いませんでした



「いや、良いんだ。『本当の事』を言われてキレた私が悪い」



だったら、背景の虎をどうにかしてください!!


と、言いたいが……言えるはずがない。情けないとか言うな。食われるかと思ったんだぞ?



「……はぁ。アルは歳を気にしすぎです。私と同い年じゃないですか?」

「私と姫様じゃ立場が違います!!」

「……あ、あの、恐れ入りますが……年齢を教えていただけませんか?」

「19歳でS「嘘だッ!!」えぇ!?」



姫様はまだ分かる

可愛いし、髪ツヤツヤだし……何より可愛いし



でも、この赤髪の女性は……



「美人だけど怖いし、髪にツヤがないし、貫禄あり過ぎるし……」

「…………つまり、何が言いたいんだ?」

「この年代の女性が貫禄あるはずない!!」

「…………ほう」

「それに怖いのは目力がありすぎるからだ! あと、髪に気をかけない女性はダメだと思……う……よ?」



「……うふふ、ふふふふふ、あははははは、きゃははははは…………」

「あ、あの……お、お姉……さん?」

「はははは……つまり、死にたいんだな♪」

「すみませんでしたーーー!!!!」




= = = = = = = =




あの後、本当に女になりそうでした……



「話が進みそうにないので無理矢理進めますよ? いいですね?」

「「は、はい……」」




「まず……貴方はこの城で働く事になりました。拒否権はありません」

「…………はい?」

「だから貴方はこの城で働くんです」



……OK

落ち着け、コレは何かのジョークだ

俺の反応を見て楽しんでるんだ!!」



「違います」

「心の声を読まないで!!」

「いや普通に声に出てたぞ?」

「そんな事はどうでもいい!! 問題は何で俺がこの城で働く必要があるかだ!?」



というか出会いからして最悪じゃん!?



風呂侵入(俺のせいじゃないよ?)→捕まる→処刑




だったよね!?




「細かい事は気にするな」「出会って3時間ちょっとで殺されかけた事を細かいって言うな!?」

「なら裸を見られた上に胸を揉まれ、キスまでされた私はどうなんでしょうね♪」

「それについてはごめんなさい!! でもキスしてないです!」

((そういえば気絶していましたね(いたな)))

「それより、なんでここで働かなきゃいけないの? 理由を教えて!」




二人を見上げ、問い詰めると……



予想外(というか出来ない)答えが帰ってきた



「だって貴方は私の奴隷になりましたし……」

「………………」

「………………黙らないでください」




返事がない。ただの男の娘のようだ



「姫様。あまりに精神的ショックが大きかったため気を失ったようです」

「…………そんなに私に使えるのが嫌なんですかね?」




そういう問題じゃない……




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