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特別なんて大嫌いだ……  作者: 夜つ七
とりあえず異世界に
6/12

第四話(前)……聞こえる音





頭に鈍い痛みを感じる

痛みで目を開けようとしたが……開かなかった



……何で?




「くっ……!最上位の回復魔法ですら反応無しか!やはり蘇生出来ないのか?!」




回復魔法?ホイミか?いやベホマズンかな?

蘇生ならザオラルかザオリクを使わなきゃダメだよ?もしくはせかいじゅのはを使いなさい!



「アル……あの、私が彼を……」

「ダメです!例えどんな理由があろうと姫様の大切な……を使うのはダメです!」




…………ん〜?この2人の声聞いた事があるんだが、誰だ?



「でも……助けてくれた人に恩返ししないと……えっと、王女としてのお願いじゃ……ダメかな?」

「…………分かりました。王である貴女が決めた事なら……このアルフレッド、何も言いません」

「ありがとう、アル」




シリアスな話っぽいがまったく俺には理解出来ない



不意に耳元で吐息が聞こえた……



「い、いきます!」






今の俺は目は見えないし、触感も無く、鼻も機能していない

それどころか耳以外は正常に機能していない




なのに……



突如、形容し難い音が聞こえたのが、……自分の体から出た物だとすぐに分かった



ミチミチと何かが千切れていく音

ギギギと硬い物同士が擦れるような音

そして……何かを啜るような不気味な音が俺の耳に鳴り響く







「んっ、くっ……はぁ……はぁ……コレで、……大丈夫で…………」



何かが倒れる音が聞こえる



その後、小さな、本当に小さな声が聞こえた




―――コレで契約は完了した。後は手前が腹を決めるだけだぜ、俺の相棒?あはははは!―――




……その声を最後に、今度こそ完全に意識が闇に堕ちた





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