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特別なんて大嫌いだ……  作者: 夜つ七
とりあえず異世界に
12/12

俺はオモチャでオヤツな主人公

やぁどうもお久しぶりです。マジで約半年も放置すんませんでした!


あと前話結構治しました

何故に私はトランプなんてやってるんでしょうか?

しかも、……首に剣を当てられながら


「こ、こんな状態で七並べ出来てたまるかー?!」

「出来る出来ないは問題ではない。やれ」

「うむ、それにしても障碍を打ち破る者」

「み、ミスラ様、その呼び方はやめてください」


何故か真っ赤になって俯く美男子。くっ、少し可愛いって思っちゃった


「じゃあ、ラグナと昴はもう友達になったのだな♪」

「これを友人と呼びたくありません!」

「こんな友人関係絶対嫌だ!」


想像してみる。剣を首に当てながら話し掛けてくる美少年、その状態で笑顔で答える自分。うん、ないわ、ない


「にしても、ここ何処さ。一通り城を全部掃除したけどこんな部屋なかったぞ」

「ここは私とラグナの部屋だからな」

「それでは分かりませんよミスラ様」

「そ、そうか? ラグナ、説明してくれないか?」

「はい分かりました」


ようやく俺の首から剣が外される

ああ、もう本当に生きた心地がしなかったよ


「此処は私達以外の者は許可が無ければ入ることはおろか、何処にあるかすら感知すら出来ない特殊な結界で覆われた部屋だ。他の者は【宮殿】と呼ぶことがあるな」

「つまり引き篭り用の部屋なんだな」

「おいコラ。誰が引き篭りだゾンビ」

「ゾンビ言うなぁ! 首斬り美男子?!」

「「お前とは絶対に相容れないと今確信したぞ!」」

「ものすごく仲良しに見えるんだけど」

「「それはとてつもない勘違いだ(です)! って、さっきから真似ばかりするな! 真似してるのはソッチだろうが!」」

「……こういうのをシンクロって言うんじゃなかったけ?」



戦ったら確実に俺が負けるが絶対に引きたくない。何故だろう? 意地だろうか?



「チッ!」

「クッ!」



同時に顔をしかめ、顔を背ける……

何故だ。これでは鏡じゃないか

なんだかこのままだと負けた気がするので話を変えよう



「というか、アンタ等なんなんだよ? さっきからミスラが二重人格か何かだと思ってたら急に分裂して!」

「分裂じゃない。普段ミスラの中で護衛をしているだけだ! 前のように護れないのは二度とごめんだからな」



そう言った後、盛大に落ち込み始める首斬り美男子

微かに聞こえる「私は弱い私は弱い……」が呪いの言葉みたいで不気味だ



「むぅ、またアッチに行ってしまったか。しょうがない。昴、しばらく城を散歩でもしよう」

「え、アレいいの?」

「うん」



なんだか少し可哀想に思えたが……別にいいよね、美形だし



=  =  =  =




で、何故また俺はこうなっている?



「ミスラ様、昴さんを勝手に持ってかないでください!」

「だが昴は私の友人でもあるんだ。別に一緒にいても問題などないだろう」

「あります!」

「ない!」

「あ、あの2人共落ち着い」

「昴は黙っていろ!」

「昴さんは黙ってください!」

「……はい」




何故俺が中心なのに除け者にされるんだろうか?

いや、分かってる。分かってるけどね、認めたくないんですよ。俺は「オモチャ」&「オヤツ」扱いなんだと



「ふ、大丈夫だ。問題ない……死亡フラグなんて気にしませんよ? どうせ建てても死にませんしね?」

「私は言っている。死んで欲しくない、と」

「あ、知ってるの?」

「ふふん、神様の世界はオタク文化に詳しいんだぞ。特にオーディーンやゼウスは詳しかったな。よく2人で秋」

「2人で何楽しそうに話してるんですか?!」



あ、忘れてた

いや、忘れてたというよりなるべく思い出さないようにしていた。主に死のスパイラルに入らないように

いや、でもまあ無駄になるんだよなこういうのって


「……昴さん」

「はい?」

「私は昴さん(の血と容姿)をこんなにも求めているのに……昴さんは新しい「ご友人」が出来たら私は必要無しなんですね♪」

「待て待て待て待て! ちょっと待とう?! その言い方おかしいよね?! というご友人に殺意が滲んでいましたよ、いやマジで?! そして、求めるの前に何か入らなかった?!」

「あ、オヤツの時間だ。という訳で私は帰る」

「ちょっ、この状態で俺放置しな」

「……昴さんの」

「じゃあな」

「バカーッ!!」




ほらね♪





……その後、10回くらい殺されまくった

いや、あのね? 理不尽じゃね?

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