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あなたに望みをお届けします

作者: 夢咲あゆむ
掲載日:2026/02/27

望み待ちの人に、望み届け社が贈る不思議な箱のお話となっています。

 望み待ちMAPを見ながら、望みを届ける毎日。誰がどんな望みを待っているかは、望みデータ帳を見れば分かる。今の地点からだったら、花池(はないけ)公園が近いね、よし、そこから届けよう。


「あなたが、花さん」

「……」

僕が尋ねても返事はなく、その花さんはというと、大きく目と口を開けて、僕の方を見ていた。それもそのはずで、突然僕が空から来たもんだから、驚くのは当然だ。

「驚かしちゃってごめんね。でも、花さんが望んでいたから、この箱を届けに来たんだ」

そう言って、その箱を手渡そうとしたが、花さんは受け取ろうとはしなかった。誰だかも分からない上に空から来たから、怪しまれるのも仕方ないけど、受け取ってもらえないのは、ちょっとショックだな……。

「とりあえず、この箱は隣に置いとくからね。ぜっ、たいに開けてよ、その箱。僕はこの(あと)もお届けあるから、行くね」

と言ったものの、気になった僕は、次のお届けを終えたらすぐに、花さんの所に戻った。


 花さんの望みは、母の形見である花飾りを見つけることで、その花飾りを1種間前に、この公園でなくしていた。僕が届けたその箱は、なくした場所と繋がっているので、そこに手を入れれば、なくした花飾りを手にすることができる。だから、どうしてもその箱を花さんに開けてもらいたかった。だけど、あの時の様子では、開けそうになかったので、心配になって見に来たけど、蓋の開いた箱が落ちているということは、開けてくれたってことだから、本当に良かった。


 花さんには、聞かれなかったけど、僕は名は、フサンタ。恥ずかしながら、サンタクロース不合格者だ。だけど、サンタクロースのように笑顔をお届けする夢を諦めきれなかった僕は、サンタクロース合格者のように、おもちゃの箱を創ることはできないけど、それに似た箱を創ることができるので、望みお届け社を新たに設立し、花さんのように望みを待っている人に、望み箱をお届けしている。

「あなたの望みを届けます、フサンタより」

最後まで見ていただきありがとうございます。

どうせしたでしょうか?こんなサンタクロースもありかなって、私は思いました。

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― 新着の感想 ―
 警察などの治安組織でもない謎の人物が、アポなしで空からやってきて事情も自分に関する紹介も無しに謎の荷物を渡す恐怖、計測不能ですね。  己が驚きや不審の目で見られる可能性や、怪しい行為の節ある事を多少…
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