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48話 イブヨちゃん









私が悪夢を見た日から…



そして、情報収集を始めた日から…



数日が経過しました。カコシの事とか、このパーシャの町やヴェル王国の歩みの事は、何となく分かりましたが…相変わらず、この身体の人物『イブ』という少女と、謎の銀髪の女性の事は、全く分かりませんでした。



今日も…聞き込みをしていましたが、やっぱり『知らない』という人だけでした。元々、この『イブ』という少女は、この町には住んでいないのではないでしょうか。その可能性もありますね。






「…」(私)



(あの懐かしい感じは、只の錯覚だったのでしょうか…)





もう…この『イブ』という少女は何者なのかを、突き止めるのは諦めて…あの怖い教会に乗り込んで『カコシ』の元凶でも探しにいきましょうか。





         (テクテクテクテク…)




           「ハァ…」





私は町中を歩きながら、ため息をつく。“慟哭の教会” については、どうするか保留になっていました。『カコシ』は、どうにかしたいですけど、中々行く勇気が…



ゼニィーにも、どうするか聞いたのですが。






            ~回想~






「慟哭の教会…そんな怪しい所があるんだね!!」


「でも…ボクのバリアがあるから、安心して探せるね~!!」


「じゃあ、気を付けて、行って来てね~!!」



と、私と似たような事を言って、平行線を辿っていました。





その内に…


私は、活動拠点である本屋に辿り着きます。

そう、そうなんです!!

私は、勝手に…あのお喋りが好きそうなオバサンがいた本屋を活動の拠点にしていました。情報といえば、本屋ですからね(多分)


まぁ、あのお喋りが好きそうなオバサンとも、仲良くなったのも理由ですけど。






          「カラン、カラン―」






「あっ、イブヨちゃん、イブヨちゃん」

「待っていたわよ!!」


私がお店に入るとー

薄暗い店の奥から、お喋りが好きそうなオバサンが意気揚々に出てくる。

私を呼んでいる様ですが、イブヨちゃんとは…?





「!!」(私)




そうでした。今の私は『イブヨ』という名前で、双子の姉の『イブ』という人を探しているという設定でした。







「貴方が探しているイブと言う人を、知っている人がいたわよ!!」



「そ、そうなんですか!!」



オバサンも…私の事情を知り、知り合いに色々と聞いてくれていたみたいです。有難う、オバサン!!





「因みに、どんな人なんですか…?」


「私…じゃなくて、姉のイブを知っている人は…?」





「行ってみれば、分かるわ!!」


「その人の所まで、今から案内してあげる!!」




「「えっ、良いんですか!?」」




何とこれは、急展開ですね。

早速、行ってみましょう!!




「有難う、グレイシスさん―」




私は、グレイシスさんにお礼を言って、慌てて本屋を出ようとします。そうそう…ずっと、お喋りが好きそうなオバサンと形容していましたけど、このオバサンの名前は、グレイシスさんと言います。









「アラっ、そういえば…」


「ゼニィーちゃんは、いないのかしら?」









            (ゼニィー…)





そういえば、またゼニィーがいませんが…


どうせ、小銭でも探しているんでしょうね。





…と言いますか。




「「オバサン、その事は言わないで!!」」


私は、恥ずかしそうに答えます。







「フフフフ…」




お喋りが好きそうなオバサンこと…


グレイシスさんは、優しく笑みを浮かべて、そんな私を見ていました。















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