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40話 まさかの…(前編)







「燃えよ~」  「燃えよ~」   「燃えよ~」




   「燃えよ~」  「ああ、燃えよ~」   




      「沢山、燃えよ~」





    (パチパチパチパチパチパチっ―)




私は七輪の前で、怪しげな儀式をしていました。




そこには…


大草原のど真ん中で、謎の行動をしている異様な光景が広がっていました。ゼニィーは、そんな私を『何をやっているの、この人?』みたいな顔で見ていました。





「…」(私)





だって、こうした方がよく焼けるんですものっ!!


私だって、好きでこうしている訳じゃないんですよ…




七輪の上には、魚が数匹パチパチと良い感じに焼けています。


私は、団扇でパタパタと煙を飛ばします。




…この七輪も、私のポーチの中に入っていた魔法具で…この様に念じる事により、火を焚く事が出来るのです。ゼニィー曰く、私が持っている魔法具はどれも、少ない魔力で使用する事が出来る高性能な物らしく…つまり、私みたいな魔力が殆んど無い人にも、楽々使える事が出来る便利な仕様らしい。



ゼニィーは『イブみたいな人でも使えるから、良かったね』と言っていました。これは…


喜ぶべき事なんでしょうか。とても、複雑な気分です。






      (パチパチパチパチパチパチっ―)





あっ、そろそろ魚が焼けそうですね!!







―私は、何だかんだありましたが、食料問題は解決していました。それは近場の森から食料(但し、虫を含む)を、いつでも調達してくれるゼニィーがいるから…というのも、勿論そうなのですが、それ以上に。



私が今、焼いている魚ですが…

これは川から釣ってきた訳ではありません。


これは、何と私の魔法で召喚した魚なのです!!





       「パチパチパチパチパチパチ―」(意味も無く拍手)





どうやら、私は “魔獣召喚の魔法 通常召喚” で、魚が召喚出来るみたいでした。因みに、あとですが小動物(リスやウサギ)も召喚する事が出来ました。



「ワアア~イ!!」




「…」(私)




魔獣召喚とは一体…


ギルドカードには、親切にも私が召喚出来る魔獣?は、魚と小動物全般で、更に『魚は、非常用の食料としてのご使用がお勧めです』と書いてありました。


ゼニィー曰く、普通は魔獣召喚の魔法で、魔獣以外の生物は出せないとの事です。そもそも…魔獣召喚はある程度、魔力が強い人じゃないと発現しない魔法であり、これは珍しい現象らしい。





「ふ~ん、そうなんですね…」


私は焼けた魚を箸でつまんで、言います。



まぁ…魔獣は召喚出来ませんでしたけど、この魚は食料としては、とても有能でした。最大で1回に10匹まで出せますので、食料が全く無い時でも、貴重なタンパク源として使えるでしょう。



但し、問題点としましては…




「これ、全然味しないね~!!」


ゼニィーは、私の魚を食べながら言います。



「…」(私)


そうなのです。この魚…味が凄く薄いのです(あと、パサパサしています)

この魚の見た目は、長細い姿をしてまして、サンマみたいな魚ですね。しかし、サンマの様な美味しさは無く、勿論…芳ばしく食欲を誘う様な香りも一切しません。



ハッキリと言いますと、美味しくないです。


まるで、非常食を食べている様な味気なさでした。




まぁ、ギルドカードにもそう書いてありましたし…








(チッチッチッチッ)



魚を食べ終えた私は、魔法の爪楊枝で歯に詰まった食べカスを取り除いていました。あ~、でもこの身体…可愛いらしい少女でしたね。


何か、オヤジくさい事をして、すいません。




私は、一応空腹は満たされて…安堵したのか、草原の上にしばらく座っていました。そこで…私は、ゼニィーに疑問に思っていた事を聞きます。







「そういえば…アンタのバリアって、私の全身を覆っているんでしょ。それなのに、何で食べ物が食べられたの?」


「食べ物もバリアで防がれて、口に入らないんじゃないの?」



「そこは、心配ないよ~!!」

「ボクのバリアは、高性能だからね。バリアが安全と判断したものは自動で透過してくれます。勿論、食べ物は透過するから、ご飯は普通に食べられるよ。因みに空気も透過するから、普通に呼吸も出来ま~す!!」




「へぇ、そうなんだ…凄いわね」






「…」(私)



まるで、子供が思い描いた様な夢の魔法ね…


この異世界の初心者マークの私には、とんでもないお助け機能だわ。






「そうそう、あとこんな事も出来るよ~!!」

「ホレ―!!」


「おおっ、何これ…!?」



ゼニィーは、意気揚々に『ホレ―!!』と声を出すと、目の前に半透明のドームが出来る。これも…バリアでしょうか。



「こんな感じでね~!!」

「任意の場所に、半球型のバリアを作る事が出来るよ~!!」


「このバリアは、自分の大切な物を危険から守る時に使いま~す。これも凄い頑丈なバリアだよ~!!」





「へぇ…」




「マネーバリアはね―」



ゼニィー曰く-


マネーバリアの内の、先程のゴブリン戦で私を守ってくれた体表に張られたバリアの事を『体表バリア』と呼び、今…ゼニィーが披露した任意で、色々な場所に張れるバリアの事を『任意バリア』と呼んでいるらしい。



わざわざ『体表バリア』と『任意バリア』で呼び分けているんですね。








            「…」(私)








とまぁ…




つまり、私はマネーバリアの『体表バリア』と『任意バリア』の2種類のバリアが使えるお陰で…自身の身体は、常にバリアによって守られて、更にあらゆる場所にバリアを作れるらしい。これは、もう魔法使いというよりかは…バリア使いですね!!



そして、ゼニィーも…





「アンタさぁ、銭の精霊じゃなくて…バリアの精霊に改名したら?」


(銭の事は、全然役に立たないし)






「あ~、その事ね!!」








「これも言い忘れてたんだけど…」

「ボクの魔法って、全部有料なんだよ~!!」










「えっ…!?」













※更新頻度については、あらすじをご確認下さい。是非、評価とブクマ登録をして頂けたら嬉しいです。

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