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32話 どしゃ降りです




「ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…」



「「ザアアアアアアアアアアアアアアア―!!」」




そうこうしている内に、雨は本降りになっていました。


…というか、どしゃ降りでした。



雷もゴロゴロと鳴っている。


すでに、暗くなった町並みには、叩きつける雨の音しかしませんでした。





        「ビシャビシャビシャビシャ…」






結局ー

私は一銭も得ないまま、町に戻っていました。


町に戻った理由は…特に目的がある訳ではありませんが、流石にこの雨ですと外で野宿が出来ませんので、どこか雨宿りが出来る場所があればと思い、フラフラと戻って来た様な感じです。



「…」(私)



あっ、そういえば…

一応、目的はありましたね。ギルドに行くという目的が。あと…自身が使える魔法も確認したいですね。ですが、辺りは真っ暗でどしゃ降りなので、それらはもう明日にする事に。私達はランタンを灯して、町のメインストリートをビチャビチャと音を立てながら、歩いていました。



もう外には…人は、誰も出ていません。


そんな寂しい道を歩きながら、私はゼニィーから先程の召喚魔法の話しを聞いていました。




「ペチャクチャ、ペチャクチャ…」



ゼニィー曰くー


召喚魔法は…その発動時間が終われば、召喚された魔獣は元の場所に自動的に戻るらしい。召喚時間は、その召喚魔法の種類や自身の魔力の強さによって決まるとの事です。そして、召喚中の間はその魔獣と、ある一定の距離以上は離れられないとか。


今回、私が発動したカムバック召喚は、召喚魔法が使える人でしばらくの間(大体2~3週間くらい?)、何も魔法を使っていないと発現するらしいです。




「…」(私)


ん~まるで、久しぶりにソシャゲをやった時にありそうな、何かの特典みたいですね。通常の召喚ですと…召喚が出来る魔獣の種類は、その人によって決まっているみたいですが、このカムバック召喚は、ランダムですが色々な種類の魔獣を召喚が出来るとの事です。




そして…ランダムなので、たまに強い魔獣が出たり、その逆に弱い魔獣や変な魔獣、ゴブリンやスライムなどの害獣も出る事があるなど、当たり外れもあるとか。








「その点、今回は超大当たりだったね~」

「だって、このボクが召喚されたんだからね~!!」


ゼニィーは、自信満々にそう言う。



「アナタ、どっちかというと外れの方なんじゃ…」


「因みに、どれくらい(召喚の)時間を延長したの?」



「少し長めに延長したけど、そんな大した時間じゃないよ~!!」





「ふ~ん、そうなの…2~3週間くらいかしら?」














「300年だよー!!」








「…」(私)



長アアアア―!!


もう一生のパートナーじゃん。






いや、それ以上か…






「えっ、そうなの~?」

「ボク(精霊)にとったら、そんな大した時間じゃないけどね!!」


ゼニィーは、キョトンとした顔で言う。



「そうなんですか…」


これは、精霊と人間の時間の感覚の違いなんでしょうか。


ゼニィーは、人間の寿命を知っているか…








でも、さすがに長いよ、ゼニィーさん…






「じゃあ、もっと短くしようか。100年にしとくね~!!」







「…」(私)



ゼニィーは何故か、召喚時間を任意で変更が出来るみたいでした。


まぁ、それならば…そこまで気にする必要はないでしょうか。













              ○














歩いていく内に、私達はいつの間にか町のメインストリートを通り過ぎて、緩やかな坂道を上がっていました。


そういえば、町の上の方は廃墟だけでしたよね…


私達は、昔…家があったと思われる崩かけたレンガの壁の横を通り過ぎていく。強い雨に打たれてか、朽ちたレンガからは血の様な…赤黒い水が染み出ていました。



「「ドドドドドドドドドドドドドドドド―!!」」


「ドロドロドロドロドロドロ…」



「…」(私)



辺りが暗いと…




本当の血ではないかと間違ってしまう程で、少しゾッとした。






まだ、ゼニィーがいるから…こんな所を歩けているのかもしれません。




1人ならば、怖くて歩けないかも。




…そのゼニィーはといいますと、先程まで召喚魔法の事を饒舌に話していましたが、今はメッキリと黙り込んで、私のジップパーカーのフードの中を…まるで、ハンモックの様に使いこなしながら、くつろいでいました。






「あのね~、アンタ…」



まぁ、ぬいぐるみの様に軽いから、別に良いんで…




「「「「ピシャアアアアアアアアーン!!」」」」


「「ヒィィィィっ―!!」」



突然、雷鳴が轟く。どうやら、近くに雷が落ちたみたいです。

雨は更に勢いを増し、強くなってきた!!


もう廃墟でも、どこでも良いから雨をしのげる場所を―







「!!」(私)




そう焦っていた私を待ってましたと出迎えるが如く



その大きな建物はありました。








           「この建物は…」










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