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雨の町の冒険(part2) ~お金が無い~

戻ってきました!







昨晩、オッサンの言われた通りに小川沿いを歩く事、しばらく…私はパーシャの町に到着していた。





私は顔を見上げて、町の姿を見渡す。





…と言うのも、この町はどうやら小高く緩やかな大きな丘の斜面に立地しているみたいで、その町並みは私の目の前に堂々とそびえ立っていました。町の外からでも、そのレンガ作りの風情ある家や建物がよく見える。




それは…どこか古いヨーロッパの町並みを感じさせます。



海外に…こんな風景がありそうな様な気がしますね。私は今まで海外旅行をした事が無かったので、初めての海外旅行の様に少しドキドキしていました。




(ドキドキドキドキ…)



(どうやら、あそこでしょうか…?)




私は町の入口らしい所を発見して、いざ町の中に入ります!!










         ー雨の町パーシャの冒険ー










町の中に入るとー

そこには外から眺めた通りの景観が、私の眼前に広がっていました。しかし、実際に中に入るとまた一味違いますね!!

私はレンガ作りの建物が立ち並ぶ、それなりに広い道を歩いていく。


辺りを見渡しながら…そして、目を奪われながら。



「ルンルンルンルンルン―♪」


(テクテクテクテクテク…)






             「…」(私)





そんな感じで、しばらく何となく歩いていたのですが、その内に私は…どこか、寂しさを覚えていました。町並みは、とても素敵なのですが…


 

そう感じてしまう理由として、まず町の人が少ない事です。



私は…この町の大通りと思われる様な、それなりに広い道を歩いていましたが、すれ違う人はまばらで、とても閑散としていました。まぁ、空模様もドンヨリとした雲に覆われており、今にも雨が降り出しそうな感じなので、それで外に出ている人が少ないんでしょうか…




しかし…

それとはまた違う理由ではないかと、思ってしまう程に…行き交う人達は、沈んだ表情で重い足取りで、雲に覆われた薄暗い町を通り過ぎていく。





その天気と相まって…


寂しさというよりかは、むしろ不気味さの方が強く感じさせていた。





(なんか、寂しくて暗い町ですねぇ…)




―それが、私が町に入った時に感じた第一印象でした。






私は…町の探索を続けていくと、その内に緩やかな坂道をあがっていました。どうやら、この町の小高い丘を登っているみたいなんですが…そこで元々少なかった人の姿は、完全にパッタリと無くなってしまった。




そして、その代わりに…



崩れた建物や家など…まぁ、廃墟ですかね。

それが所々に、私の目の前に広がっていた。それもかなり前の物でしょうか。長年、廃墟のまま放置されている様であった。


ある廃墟は、その形を殆ど留めておらず…

草原に覆われていて、自然の景色と同化している。


私は…この町に入った時から崩れかけて、そのまま直されていない建物がチラホラと見受けられていて、気にはなっていましたが…ここは、もっと酷い有り様ですね。








             「…」(私)








―かつて、ここにも人が住んでいたのでしょうか。








私は底知れぬ、何かの感情に浸りながら、そっと草原に座り込む。




周りには、蝶々がヒラヒラと舞っている。






(この町は、過疎地なのかな…)





どうやら…私が先程、人がまばらだと思って通ってきた、寂しい広い道がこの町のメインストリートの様な気がしてきた。私は湿った風に吹かれながら、そんな思いで町の中心地を眺めていました。






       「サアアアアアアアアアアアアアアア―」





そして、こう呟いた―







          「あ~、お腹空いた」












                ○












私は、今日昼過ぎに起きた後に、菓子パンを1つ食べたのみで後は何も口にしていませんでした。そして、ここに歩いて来るまでの間に、お腹がそれなりに空いていました。肝心の食料は、あとは…菓子パンが数個とスナックが数袋だけです。



カップ麺は昨日、食べちゃったし…



最早、節約して食べても明日の食料があるかどうかであった。


それ以降は、食べる物が何も無い。このままでは、餓死してしまうという切実な問題に直面していた。




それで、とりあえず…

私は町で一番賑わっている、町のメインストリートに戻っていました。人は閑散としていますが、辺りにはそれなりにお店もあり、露店も出ていた。露店には、野菜、肉、魚、果物とか諸々の食料が売っている。


あと、パンが心なしか多く売っている様な気がした…



私は特に買う訳でもなく、それらの露店を只遠くから眺めていた。






物欲しそうに…






            「…」(私)






だって、お金が無いですから!!


ポーチの中にお財布は入っていたが、中身は空だったのだ。


一応、お金の単位はG(ゴールド)であった。当たり前ですが、お金の単位は地球とは違っていた。因みに、この世界の言葉や文字は理解する事が出来ていました。その点に関しては、私は内心ホッとしていた。





「…」(私)





それでなんですが…パンとかリンゴに似た果実が1個50G~100Gで売られています。日本でも100円くらいで売られているものですからね。Gも単位が違うだけで、日本円とそんなに変わらないのでしょうか。



まぁ、日本円(1G=1円)に換算して考えると…

大分、物価が安めですけどね。



「あっ、そうだ!!」



私は、お金の価値を考えつつ、これからの食料をどうするかも考えながら、町中を歩いていくと…ある考えが閃く。


私のスマホ?の中に使える魔法として、魔獣召喚が書かれていましたね。


と言うか、これはスマホ?じゃなくて、ギルドカードと呼ばれているものなんでしょうか。



それならば―


最初は、召喚に失敗しましたけど、オッサンに魔法の使い方を聞いた今なら、何か助けてくれる魔獣を呼べるかもしれないわね。




とりあえず、やってみよう!!


でも、町中ですと目立ちますからね。私は、1回町の外に出る事にする。









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