表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/50

28話 忘れ物







        ―この場所は一体?―








気付くと私は、白い光に照らされていた。




そして、私の視線は…自然と光の方を向いていた。












『…すまない』




『強い制約により、正体を明かす事が出来ないのだ』




『そして、会える場所や時間も限られている』




『君とは夢の中でしか、会えないのだ』










『イブよ』




『それが君が、ここに来た目的か…』




『相分かった』




『遠くからで申し訳ないが、俺も出来る限り手を貸そう』









『僅かな時間だか…君と…話せて…良か…(プツンっ)』














       「チュンチュンチュンチュン―」






(…んっ?) 




気付くと私は、レジャーシートの上で目覚めていました。


そして、もう朝になっていた。


いや…腕時計を見ると、もう昼過ぎであった。寝過ぎてしまった様です。

それでアア、とても眩しい…私は、手で顔を隠します。




―雲の合間からは、差し込む陽の光が私を照らしていた。




陽はもう、それなりに高く昇っている。しかし、雲が多いのか、すぐに分厚い雲の中に隠れてしまっていた。空は…昨日より雲が多くなり、ドンヨリした雲が空を覆う。


そんな空模様は、私に一抹の心配を抱かせていた。



(これから先、天気が悪くなりそうだなぁ…)



まぁ…天気も気になる所ですが、辺りの景色も相変わらずの大草原であった。私はボンヤリと辺りを見渡し、やっぱりここは異世界なんだと認識する。



「ファアア~ア…」 



私は、まだ眠そうにあくびをします。







            「…」(私)







そういえば…先程、誰かが囁いていた様な気がしましたが、夢だったのでしょうか。内容はボンヤリとしすぎて、あまり覚えていませんけど。




なんか、誰かが手を貸してくれるとか言っていた様な…





「「!!」」




そうだ、オッサンはどこに行った!?


私は辺りを見渡すが、オッサンの姿は無かった。


…と言うか、私はオッサンと見張りを一度も交代する事なく、朝まで爆睡をしていました。もしかして…オッサンは酔っ払って、フラフラとどこかに行ってしまったのでしょうか?


酔っ払って、どこかに倒れて寝ているかもしれない。

私は、そんな予想をして周辺の草原を捜すが…オッサンの姿は、無かった。





しかし、その代わりに―



地面に、刺さっている剣を見つけた。




剣の柄の部分には、何か…ご立派な紋章が刻印されていた。


その剣は、昨日オッサンが使っていた剣とよく似ていた。





(…オッサンの忘れ物でしょうか)



私はとりあえず、剣を地面から抜き取り、ポーチの中に入れて、またオッサンの捜索を再開する。でも、やっぱりオッサンは見つからなかった。



どうやら、もう先に行ってしまったのでしょうか―



昨日は、一緒に町まで行ってくれると言ったのに…手を貸してくれると言ったのに…というか、こんなか弱い少女を置いて行くなんて、薄情なオッサンだな。





所詮、酔っ払いの言う事なんて信用が出来ないわね(ブツブツブツ…)




私は不満を口にしながら、小川沿いを進んで、パーシャの町に向かいます。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ