雨の町の冒険(part1) ~東京板橋区にて~
イブとゼニィーの異世界転記、始まり、始まり~!
新しくも懐かしい冒険の旅へー
-202X年2月東京板橋区にて-
「ワァオオオオオオオーン」
遠くの方で、犬の遠吠えが聞こえる。
天気は東京にしては、珍しく小雪がチラチラと舞っている。
月明かりもない、暗い空から小さな雪の粒が降り落ちてくる。
…時間は、もう22時を過ぎている頃だろうか。
バイト帰りの俺は、これから自宅であるボロアパートに帰路に着く所だった。
「「「「ガタン、ガタン、ガタン、ガタン-」」」」
電車が、勢い良く通り過ぎる高架下を俯いた感じで、トボトボと歩いている。
今日は、とても寒い…雪が降るだけの事はある。
コートを着ていても、その寒さは直に伝わっていた。
酷く悴んだ手には―
途中の駅前のコンビニで買った、今日の晩飯である…カップ麺と菓子パンとスナックなどが入ったビニール袋をぶら下げている。
俺の名前は…
いや、名乗る程の者ではない。しがない、30過ぎのオッサン間近のフリーターだ。因みに、彼女いない歴は…俺の年齢と同じだ。只今、絶賛彼女を募集中である!!
「…」
「ハァアア…」
ため息は白くなり、どこかに消えていく。
ロクに収入もなく、貯金も殆どない俺に彼女なんか、作れるか…
相手に、迷惑をかけて終わるだけだ。
まぁ、俺に彼女がいないのは、収入がどうこうというよりかは、どちらかというと女性と話す事が苦手な所が大きいだろうな。
…いや、それは男子諸君にとっては皆、同じ事なんだろうか。
そうだとしても、30歳を過ぎても一度も付き合った女性がいないという事実は、中々の深刻な問題であると捉えて貰えると有難い。
そう1人で考えながら、俺は歩いていた。
「…」
それよりも、今日の事…いや、今までの事が頭をよぎる。
今日はバイト先で色々とミスをして、副店長に凄く怒られたなぁ。
もう、あの職場には、いられないかもしれない。
-俺は、就活に失敗した。収入が安定しているので、公務員を目指していたんだか、あれも倍率がそれなりに高いしな…
まぁ、大学時代にあまり勉強しなかったのが、大きいかもしれないが。
大学は何とかギリギリで卒業して、その後はフリーターとして働きながら、勉強をして目指していたのだが、ことごとく駄目であった。
その内に、フリーターとして生きていくのも、別に悪くないんじゃないかと思い、ロクに定職も就かず、職を点々として生きてきた。
そして、今に至る。
まぁ、その日暮らしという事かな。
今まで就いたバイト先でも色々とミスをして、怒られて嫌になって辞めた事が多かった。
今回もきっと、そうなるだろうか…
(これから先、どうしようかな…)
俺は、真っ黒な空を見上げて、考えていた。
そして、今までの人生を振り返りながら、密集する住宅街の狭い道を抜けていくと、その内に自宅のアパートに着いていた。
「ギシィ、ギシィ、ギシィ-」
今にも崩れそうな階段を上り、2階である自宅のドアを開けて、部屋の中に入る。
「ギイイイー、ガチャン」
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