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17話 我が騎士団の闘い






町からー

馬で駆ける事、十数分…


遠くの方に、草原を歩いている複数のサラマンダーを確認しました。



巨大サラマンダーが2体とサラマンダーが10体の群れです。




ゆっくり、ノソノソと歩く2体の巨大サラマンダーを中心に…

その周りをサラマンダー達が足並みを揃えて、歩いています。






巨大サラマンダーはー


20~30メートル程の大きさであり、遠目から見てもその姿は、とても目立ちます。その赤黒く輝き、ゴツゴツとした岩肌の体表からは血管が波打つ様に、マグマが滴り落ちながら流れている。


周りを歩くサラマンダーも…7~8メートル程ありますが、巨大サラマンダーと比べてしまうと、その大きさが小さく見えてしまいます。






まるで…


巨大な溶岩が、トカゲの形をして歩いているみたいです。






我が騎士団は…遠目で、サラマンダーの群れを確認する事が出来る所まで進み、そこに陣地を作る為に立ち止まります。そして、コーレン副団長は大声で、騎士の皆に指示を出す。





「「よし、この場所で迎え討つぞオオオオ!!」」


「「合体魔法の準備だ」」

「「まずは防壁の魔法を使って、この場所に結界を作るぞ」」



「「了解しました!!」」(騎士の皆)




これから騎士団の十八番である合体魔法で、この害獣達を討伐します。


十数人の騎士達が、合体魔法の発動の準備に入る。



そして… 


しばらくして、私を含む数人の騎士を除いた騎士団の皆を、覆う様にドーム上の半透明の壁が出現します。




これは ”防壁の合体魔法 巨大結界” です。





合体魔法とは…

複数の人が同じ魔法を重ねる事で、その魔法の威力や範囲を飛躍的に向上させる事が出来る魔法です。


しかし…発動する場所やタイミング、そして各々が発動に込める魔力量が同じでなければ、発動に失敗する難しい魔法でもあり、十数人規模の発動になると、その場の意志疎通だけでは、とても発動する事は出来ません。



普段から、この様な事を想定して訓練をしている騎士だからこそ、使える魔法のなのです!!






―私の目の前に出現した、この巨大な結界はサラマンダーの吐く炎を簡単に防いでくれる程の強度があります。




ですが、私を含む数人の騎士は結界の外にいました。


これは決して、仲間外れにされた訳ではありません。




コーレン副団長は結界の中から、私達に指示を出します。






「頼んだぞ、お前達」


「これから、この結界の中では、水の合体魔法の発動の準備に入る」

「お前達は…サラマンダーの群れを、この結界の近くまで引き付けて欲しい。そして、少しでも奴等の火力を弱めてくれ」



「だか、決して無理をするな。奴等に近付き過ぎるなよ」




「「分かりました!!」」(私を含む数名の騎士)






結界の外にいる私を含む数名の騎士は、囮役になります。


私を含む数名の騎士は、皆 “魔獣使役の魔法” の使い手であり、魔獣調教士なのです。




…合体魔法は威力は強いですが、使い勝手が悪く…発動の準備をしている間に、誰かが囮役になって時間を稼いだり、発動場所まで誘導する必要があります。



魔獣調教士は魔獣の動きを予測したり、意のままに魔獣の動きを操る事が得意なので、囮役というのも…まぁ、適役といえるでしょうか。





とりあえず、頑張ります!!








それでー

騎士団の作戦は、こうだ。




まずは私達が、サラマンダーの群れを刺激しない様に慎重に、巨大な結界の近くの場所まで誘導します。そして…サラマンダーの群れが、その場所まで来たら “水の合体魔法” を発動させて、大量の水をサラマンダーに浴びせるのです!!




サラマンダーの弱点は、水になります。




サラマンダーの体表は溶岩で覆われており、大量の水をかければ、溶岩は固まり、その動きは止まるのです。そして、体表というか…身体自体がひび割れた脆い岩石と同じ状態になるので、その間に砕いて、確実に討伐するのです。





まぁ…ひび割れた脆い岩石といっても、一応は硬い岩石ですので、砕くのは高火力の魔法や攻撃が必要になります。




我が騎士団では大砲を使って、一掃しますね。


普段はあまり使わない大砲ですが、これが一番手っ取り早いみたいです。



因みに、只の大砲ではありませんよ。

使われる砲弾には、火力を上げる魔法が付与されているので、通常の大砲よりも威力が強いです。そして、砲撃手の中にはルイアもいまして…もうスタンバイが出来ているそうです。頼もしい限りです。
















元々ー


この魔獣の倒し方は、人類が今まで魔獣と闘ってきた歴史の中で確立されていました。










だから、だから…










だから…








この手順さえ守れば、C3の魔獣といえども安全に討伐が出来る魔獣のはずだった。














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