01過去から未来まで、すべてはつながっている
助手「探偵さん、今の政治って年寄り偏重ですよね。」
助手「今の年寄りが亡くなる頃にはボクたちの方を向いた政治をやってくれますかね?」
探偵「んなわけない。年寄り共が優遇されるのは人数が多く票田になるからだ。」
探偵「知ってるか?老人ホームからでも投票できるんだぜ。」
探偵「そして次の人口ボリュームゾーンは団塊ジュニア世代。今の50歳前後だな。」
探偵「ポスト団塊ジュニアとかも含めると今の40代から50代くらいが次の多数派になる。」
探偵「場合によっては今の30代後半から50代前半くらいまでが氷河期世代という強い共通項で団結力を持つ。」
探偵「20代のお前が優遇される時代?50年後に期待しろ。ただし少子化が改善されたら一生少数派だ。」
助手「・・そうですか。ははは。」
正論は凶器だな。
間違ってないだけで、それがどれだけ相手を傷つけるかなんて・・その時のオレは考えてなかった。
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悪魔の声ブログ(第1グループ)
”今の日本がおかしいと誰もが気付き始めてる”
”これはひとえに、アメリカの植民地をやっているからだ”
”アメリカは白人に乗っ取られた侵略者の楽園だ”
”みんなはアメリカの有名人を知っているか?”
”そいつらは99%移民か混血だ”
”アメリカは大国だが、恩恵を受けているのはよそ者だ”
”日本の未来を教えよう”
”外国人やハーフがもてはやされ、純日本人は虐げられる”
”既にその兆候は見えているだろう?グローバルだから外国人を受け入れろと強制してくるメディア”
”外国人を大量に日本に入国させる政府”
”アメリカを信じてはいけない”
”考えてもみろ。アメリカ軍が日本の領土にいるが、日本のために血を流したことがあるか?”
”北方領土のために何かしてくれたか?竹島のために何かしてくれたか?尖閣諸島のために・・ああ言ってて気分が悪くなる”
”アメリカ軍が日本にいるから軍事費を抑えられていたのだろう?”
”そのために国民に不遇を押し付けアメリカ軍人の犯罪に苦汁を飲み思いやり予算という金を強奪されてきた”
”なのになぜ防衛増税しなければならない!?騙されるな!アメリカは日本人を苦しめる悪魔だ!”
”アメリカはいらない!”
”在日米軍は、日本を監視するための組織だ!”
”だから日本を救おうとはしない!アメリカを信じてはならない!”
”私たち日本人はアジアの中で団結し合い共に繁栄をするのが自然な流れだ”
”その方法として中国と共に歩むことがすべての歯車を上手に動かせる”
”中国と手を組もう”
”中国と共に腐敗した権力者たちを倒し新しい日本を作ろうじゃないか”
”政治家たちを見てどう思う?怒りを感じないか?”
”三島由紀夫は言った”
”殺される心配がなければ政治家は腰抜けになる。嘘八百を言うようになると”
”安倍元総理の暗殺で隠された闇が暴かれた”
”だが足りないと思わないか?”
”まだ闇は多いと思わないか?”
”政治家には命懸けで政治をやってもらおうじゃないか”
”そして中国とならアメリカも倒せる”
”その方法は・・次回をお待ちください”
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悪魔の声ブログ(第3グループ)
”日本は日本人の手で変えなければならない”
”外圧では新たな問題が持ち込まれるだけだ”
”健全な国家とは、すべての国民が国家に所属し、問題が起きれば変革を起こす国である”
”私たちはどうすれば日本が良くなるか考えている”
”例えば日本の政治制度”
”国民を無視した政治。問題があっても解決しない。不幸な人を見捨てる”
”情報を隠し国民に正しい判断をさせない”
”例の宗教問題を事前に知っていたら自民党に投票しなかったのではないか?”
”いや、どこに投票しても日本は良くならないと思っていないだろうか”
”日本の政治は個人ではなく派閥で行われる。意見を通せるのは派閥の上の人間だ”
”誰が当選しようとも、最初は新人。派閥が腐っていてはどうしようもない”
”日本の政治派閥は外国勢力により売国奴だらけだ”
”まともな政治家を議員にしても、腐った派閥の中ではどうしようもない”
”結果、腐敗国家日本となる”
”結果、腐敗は解消されない”
”人間は間違いを認めたがらない。だから二大政党制が必要”
”政党Aが間違いを犯したら、政党Bが間違いを見直す政策を打ち出す”
”国民は選挙で政権交代を促し、選ばれた政党Bは間違いを正す。これが健全な二大政党制となる”
”政党が犯した間違いは、同じ政党による解決が難しいか極めて遅くなる”
”多数決で大勢になる必要があるので、小さな政党では国政を担えない”
”与党を担える大きな政党がすべて売国政党になったらどうしようもない”
”日本の民主政治は失敗しました。エンディングへ進んでください・・ではない!”
”問題があれば変革しよう!”
”だが安倍元総理の事件があってから政治家を殺せばいいという声を聞くようになった”
”ロシアとウクライナの問題も、プーチン大統領を殺せば解決すると主張する人がいる”
”まぁ外国は好きにすればいい”
”物事は見方を考えなければならない”
”物事は常に悪人が利用(悪用)することを前提に考えなければならない”
”三島由紀夫は言った”
”政治家は暗殺される心配がなければ不真面目になる、嘘をつくようになる・・と”
”だがメキシコを見てほしい”
”マフィアによって政治家や候補者が殺される”
”これが正しいか?正しい世の中になっているか?”
”一般人とマフィアの暗殺者、その違いはわかりにくい”
”事実日本でも、とある元総理経験者が殺された後にテロには屈しないとかほざく政治家がいた”
”暗殺が正しいわけではない”
”だが政治家が国民のために政治をするにはどうすればいいか”
”私たちは答えを出した”
”武力革命が日本には必要だ”
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悪魔の声ブログ(第?グループ)
”みなさん岸田総理を誤解していませんか?”
”韓国宗教と政治家のつながりは岸田政権下で暴かれましたよね?”
”東京オリンピックの不正が明るみになりましたが岸田政権下ですよね?”
”さすが岸田総理!岸田総理がいなければ私たちは今も騙されたままでした”
”岸田総理なら国民のための政治をやってくれると信じています”
”悪い人に騙されないよう気を付けてください”
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悪魔の声ブログ(第?グループ)
”問題を解決したいなら目を逸らしてはいけない”
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ここは地方の警察署。
刑事部刑事課。
後輩「・・個人的な頼み事ですか・・?」
課長「悪魔の声ブログは色んな人たちが書いている。」
課長「・・その中に古い友人の影を感じる。書き癖というか・・」
課長「真偽を確かめてもらいたいのだ。」
後輩「力になりたいですが、どうやって確認しましょうか。」
後輩「悪魔の声やってるなんて、普通他人には言いませんよね?」
課長「そいつは探偵をやってる。うまく依頼という形で内偵できればと考えているが。」
先輩「っはようございます。聞きましたか?生活安全課でコロナのクラスター発生しましたよ。」
後輩「おはようございます。いつ起きてもおかしくない状況ですもんね。」
課長「おはよう。まったく鍛え方が足りん!普段から気を付けていれば・・お、電話だ。」
課長「はい課長だ。は?コロナ?」
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課長「えー、我が刑事課からもクラスターが発生した。」
課長「コロナ患者や濃厚接触者は登庁できず、普段の半数で課を回さないといけない。」
先輩「ワロタ」
後輩「【悲報】仕事量そのままで人員が半分になった件について」
課長「大変ではあるが、我々の力を合わせれば・・ん?電話?」
課長「はい課長だ。は?先輩くんを借りたい?猫じゃないんだぞ?」
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課長「えー、先輩くんは闇のサイバー対策課にさらわれた。」
闇ではない。単なる手伝いです。
後輩「先輩は普段からあちらを手伝ったりしていますから・・って、仕事大丈夫なんですか?」
課長「喜ばしいことに今は事件らしい事件もない。今日は書類仕事を・・ん?電話?」
課長「はい課長だ。は?殺人事件?」
後輩「今日は厄日でしょうか・・」
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静かな事務所を騒がすベルが鳴った。
お前はいつもオレを驚かす。事前に電話だと知らせた上で鳴ってくれると助かるのだが。
オレは電話をとった。
探偵「ただいま電話に出ることができません。ピーという発信音の後で・・」
課長「はは、留守電なんか設定してないだろ。」
声の主は古い友人からだった。もう20年くらい会ってないな。
確か刑事になったとだいぶ前に聞いたが・・
課長「探偵になったそうだな。おめでとう!」
探偵「15年くらい前にな。」
こいつは昔と変わっていないな。ピントがズレてるというか感覚が違うというか。
・・他人に話しかける場合、理由がある。用があるとか暇つぶしとか。
そう・・物事は裏を読まなければならない。表面にない答えがそこにある。
探偵「仕事の依頼なら喜んで聞くぞ。暇ならレンタル彼氏の番号を教えてやる。」
課長「仕事の依頼だ。事件の捜査を手伝ってもらいたい。」
課長「うちの若い刑事と一緒に、超・ド・田舎区へ飛んでくれ。」
情報はあらゆるところに存在する。
聞き逃したら無価値だが、うまく取り入れれば強力な道具となる。
探偵「警察なら地域手当あるだろ?田舎手当てもつけてくれ。」
課長「快く引き受けてくれてありがとう!詳しいことは担当刑事から聞いてくれ。」
ちょ・・電話切りやがった。
こんなやつだったっけ・・と思ったら、事務所のドアを誰かがノックした。
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殺人事件は起きたけど、犯人はもう捕まっているみたい。
刑事は基本二人一組。俺が・・件の探偵さんと一緒に犯人を引き取りに行ってくれと言われた。
どうやら、犯人は悪魔の声に乗せられた節があるらしい。
現在探偵事務所の前で待機。
先に課長が電話して、仕事の了解とったらすぐ突入・・ってプラン。そういうのが好きな人だとか。
ぶるるる、ぶるるる・・携帯がブルった。課長からの合図。
さて、と・・こんこん。
キツネ「こんこん、こんこん。」
探偵「なんだ狐か。」
~完~
後輩「終わるな!!!」
探偵「おわっ、なんだお前・・待て、例の若い刑事か。」
後輩「刑事の後輩です。すみません課長に言われて待機していました。」
探偵「あいつは・・まったく、そういうとこは変わらないな。まぁ入れ、話を聞こう。」
・・お邪魔します。
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やって来た若い刑事は一見すると優男だが鍛えてるのがわかる。
物腰は柔らか、そして強い生命力を感じさせる目だ・・いい男だな。
探偵「コーヒーだ。口に合わなかったらすまないな。」
後輩「いえコーヒー好きですから大丈夫ですよ。」
キツネ「ごくごく。」
コーヒーは狐が全部飲んだ。
狐ってコーヒーいいのか?
大抵の動物はカフェインだめだよな。
落ち着け。こんなことで取り乱すな。
浮気調査の報告書を提出したら包丁持って事務所へ突撃されたあの時より驚くことなんてない!
いや自殺の現場を見たあの時の方がショックだったな。
探偵「それで、依頼内容は?」
後輩「超・ド・田舎区で殺人事件が発生しました。」
後輩「犯人は捕まっていて、引き取りに同行してもらうというのが依頼内容です。」
探偵「楽な依頼だな。しかしなんでオレなんだ?刑事だけでできそうな内容だろう?」
後輩「実はうちの課でコロナのクラスターが発生しまして、人手が足りないんです。」
後輩「応援は要請してありますが、来るまでズレがありますので。」
後輩「信用できる人間として、課長の知り合いで守秘義務にも精通されているだろう探偵さんに依頼させていただきました。」
探偵「なるほど、他になければすぐ出発しようぜ。時は金なりってな。」
キツネ「こんこん!」
後輩「ええ、よろしくお願いします。」
探偵「よろしくな。あ、これ料金表。」
謎はふたつ。
ひとつ、なぜオレなんだ?
20年来の友人を信用できる人物とは言わんだろう。
ふたつ、なんで狐がいるんだ?
漫画じゃ小動物を連れ歩く警察官もいたが・・ここは現実だぞ?
やれやれ・・裏がなければいいが。
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