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X Fire-クロスファイア-  作者: 龍田川灰汁
第1章 Are you my friend?
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Episode6 極秘基地・風間浦






 「あっ!お兄ちゃん、おはよっ」


 

 部屋のドアを開けると風花(ふうか)が目の前にいた。


 

 「……ずっと待ってたんですか?」


 

 見た目はどう見ても年上には見えないが一応先輩なので敬語で問う。



 「うん!けどお兄ちゃん?ふうかには敬語使わなくていいよ?」


 「一応先輩ですから」


 「こっちが恥ずかしいの!もう、これは命令!ふうかには敬語使っちゃダメッ」


 

 先輩から命令といわれては仕方がない。



 「そこまで言うなら……」


 「あと、起きるの遅いよお兄ちゃん」


 「そ、そうかな?」


 「6時には起きないと!」


 

 俺からしてみたらめちゃくちゃ早い。


 

 「就寝は23時!規則的な睡眠は健康的な生活の第一歩だよ?」


 「明日からはそうするよ……」


 「じゃ、まず朝ごはん食べよ!」


 

 風花はそう言うと俺の手を握って歩き出した。





 風花に手を引かれ付いていくとエレベーターホールにたどり着いた。



 「今いるところが地下3階だよ。食堂は地下4階!」


 「上には何があるの?」


 「戦闘挺とヘリの格納庫。地下5階より下には訓練施設とか戦闘指揮所とかがあるよ。」


 「へえ結構広いね」



 2基あるエレベーターのうち1基に乗り込み地下4階を目指す。



 「ちなみにね、地下4階には天然温泉のお風呂もあるよ!」


 「温泉!?そんなものもあるんだ……」



 エレベーターを降りた後やけに曲がりくねって進みづらい通路を通って食堂に着く。

 食堂にいる人はまばらで、それなりに静かだ。みんなはもっと早いのだろう。聞いてみれば風花もすでに食べた後らしい。


 メニューは決まっているらしくトレーを取って、皿を係の人から受けとるだけだ。



 「あら?新人さん?」


 「ええ、まあ……」


 「偉いね~頑張ってね」


 「あ、ありがとうございます」



 受け取った料理を風花の待つテーブルへ持っていく。


 

 「いただきます。」



 割りばしを割り、手を合わせてここでの初めての食事をいただく。



 「ところでなんで風花ちゃんはこんなところにいるの?」


 「ふうかはね、前線医兵(フロントサージャン)なんだ」


 「ふろんとさーじゃん……?」



 聞いたこともない単語だ。どんなものなのだろうか。



 「前線医兵、っていうのは衛生兵なんだけど、軍医もできるっていうSATS独自の兵科だよ。前線での応急処置もできるし、後方でのお医者さんとしての治療も可能なんだよ!すごいでしょ?」


 「え……お医者さんってことはもしかして医師免許持ってるってことか!?」


 「うん!お医者さんの免許持ってるよ。」


 「ひ、一つ聞いてもいい?」


 「なあに?」


 「風花ちゃんって何歳?」


 「もう!女の子にそういうことは聞かないの!」


 「あっいや、ごめん」



 確かに幼いとは言え風花も女の子だ。今ので怒らせてしまったのではと不安になる。



 「ふふっそんな不安な顔しなくても。本気で怒ってないよ?」 


 「なんだ……」


 

 異性と会話するという経験が乏し過ぎてどうにもコミュニケーションの取り方がわからない。困ったものだ。



 「全然気にしてないから。でも、ふうかの年齢は答えられないんだ。」


 「……どうしてなんだ?」


 「ふうかはね、自分のお誕生日がわからないんだ。みおさんに保護されて、気づいたらSATSに居たって感じ。ふうかは戦闘はできないけどお勉強はすごくできたから大学卒業の資格とお医者さんの免許を取って、保護してくれたSATSに恩返ししてるんだ。」


 「風花ちゃんはすごいな。」


 「へへっありがとう。でも、隊長や隊員のみんなはもっとすごいよ。みんなすごく強くってかっこよくって。すごい人ばっかりだよ!」


 「そうなんだ。そんな中に俺馴染めるかなぁ……」


 「大丈夫だよ。見た目は怖い人いるけど、みんな優しいよ。」


 

 (風花の言う通りに俺はなじめるのだろうか……)



 そんなことを考えつつ、遅めの朝食を終えた。



 *     *     *



 「じゃ、お兄ちゃん。元気に朝食も食べ終わったことだし、地下1階の格納庫(ハンガー)から見てこうか。」



 風花とともにエレベーターホールへ再び向う。



 「ハンガーって何があるの?もしかして攻撃ヘリとかもあったりするの?」



 軍オタとしての血が騒ぎつい風花にそんなことを聞いてしまう。

 ちなみにやっぱり俺は王道を往くAH-64アパッチ系統が好きだ。



 「んーふうかは詳しいことは分かんないから、スタッフさんに聞いた方がいいかも。」



 風花の身長ではエレベーターのボタンを押すのに背伸びが必要だったので、押してあげる。


 ほどなく到着したエレベーターで地下1階へと昇る。


 

 「地下1階がヘリのハンガーで、地下2階には戦闘艇のドッグがあるよ」

 

 「戦闘艇が地下2階ってどういうことなの?潜水艦じゃないんだし、どうやって出すの?」


 「それもふうかはよくわかんないけど、ろっく方式っていうのらしいよ」


 

 ロック方式。ロック、つまりは水門を使った水位差があるところに船を通すやり方だ。水位差があるところの中間に水門でもう一つ空間を作り、その空間に船が入り、水位を増減させることでエレベーターのように水位に高低差があるところも通れるようになる。ここのはそれを応用したものなのだろう。


 

 エレベーターから降りると、長い廊下が続いていた。その廊下の先には整備士たちのオフィスであろう部屋がある。

 何もわからないのでとりあえず風花についていくと、風花はデスクに居た一人の男に話しかけた。


 「鍋島さん!」


 「おっ風花ちゃんか。こんなところに来るなんて珍しいな。どうしたんだい?」



 地図やら何やらを見ていた男が風花の声に振り向く。年は30代後半だろうか。細身だが筋肉はしっかりついていて、表情は優しげだ。そして気づいたが、周りの整備士であろう人々は青色のつなぎを着ているのに対し、男は深緑色の服を着ている。さらにデスクの上にはサングラス。地図のようなものはおそらく航空図だろう。 

 


 (この人ヘリのパイロットだな……ん?鍋島さんって隊長が言ってた…)


 

 すると男もこちらに気づいたようで右手を差し出してきた。


 

 「おっ兄ちゃん、元気そうだな。航空科飛行班所属、パイロットの鍋島巌(なべしまいわお)だ。よろしく。」


 「あっ初めまして。加賀谷葵です。えっとよろしくお願いします。ここに来るとき俺のこと……」



 どうも初対面の人としゃべるのは苦手だ。



 「まあそう緊張するな。兄ちゃんを運んでやることも俺の仕事さ。ところで何をしに?」


 「ふうかがね、初めてだからお兄ちゃんに案内してあげてるの!」


 「そうか。で、ここも一つの見学対象というわけか。格納庫(なか)、見てくか?」


 「いいんですか!?お願いします。」


 「ははっすごい食いつきだな。そこにおいてある名簿に名前書いて、棚から黄色のヘルメットとって被ったらついてきてくれ。」


 

 言われた通りに風花と名前を書き、ヘルメットをかぶる。

 風花はもちろんSサイズをかぶったが彼女の頭にはぶかぶかだ。


 

 「よし、ヘルメットも被ったし、行こうか」


 

 鍋島さんについてさらに奥へと進む。解放された大きな扉の向こうに白色の照明に照らされたヘリ達が見えてくる。

 入り口をくぐると格納庫の全貌が見える。リトルバード、チヌーク、ブラックホーク、ヴァイパー、そして…


 マットブラックの塗装を身にまとい、正面からの被弾面積を減らすための細い機首。大型のスタブ・ウイングに取り付けられた数々の兵装。そして特徴的なのはその他のヘリと違い推進用のプロペラを後部に備える点。そして見た目は似ていながらもヴァイパーよりも高さはやや高い。これは、もしかして……



 「最新型のアパッチ……?」


 




 何か月ぶりの更新なんですかねぇ……早く出すとは(哲学)



 今回から基地紹介になります。設定はもろもろ考えているのですが、ここに長々詰め込むのもどうかとも思います。難しいですね。


 登場兵器の設定などは活動報告に載せるかもしれません。アパッチってなんだよという方は見てくださると分かるんじゃないかと思います。




感想、アドバイスなどコメントお待ちしております。評価、ブックマークもしていただけると嬉しいです。








 つ、次こそは……

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