魔法少女サミー 委員長涙の麻雀大会
仲良し3人組。今日はサミーちゃんの家に遊びに来た。
「サミーちゃんの家って、お母さんもお父さんもいないのね。」
「うん、そーなの。2人で海外旅行に行っているの。」
「サミーちゃんのうちってお金持ちなのね。ふつうの人とは感覚が違うみたい。」
「あっ、そーゆんじゃなくて、懸賞で当たったのよ。」
「でもずっと旅行なんでしょ。」
「そーなの。ショッチュウ懸賞が当たるのよ。」
「そっか、2人でずっと海外旅行なんて変だと思ったわ。」(ワハハハハ)
(何とかごまかせたみたい)
「家の感じも変わってるわよね。東欧風のようで中華風のような不思議な感じだわ。」
(ちがうの、ほんとはボロ屋がつながってるの)
「まだ引っ越してきたばかりで、かたづいてないから。」
「なんだか宝物がいっぱいありそうな感じがするわ。」
「この鹿に羽がはえている動物の置物なんて、リアルよね。芸術的っていうより、何だか本物みたいだわ。」
(そーなの、本物なのよ)
「わたしはこっちの三首の竜なんて素敵だと思うわ。なんだかもっと大きくなって怪獣になりそう。」
「あーそれはまだ子供だから。」(しまった、よけいな事言っちゃった)
「あはは、サミーちゃんておもしろいのね。こんなすてきなおうちに住んでるとそういう感覚になるのかしら。」
「あそこにある鏡なんて素敵じゃない。」
「あーほんとだ。すごくおしゃれ。なんだか別の世界へ行けそうな気がするわ。よく見てみよっと。」
「それは調子が悪いから、あまり見ないほうがいいわ。」
「ええつ、ヒビがはいってるの?もったいないね。」
「2階を見てもいいかしら?」
「いいけど・・・」
階段を上がると、また1階に出た
「すごーい、トリックなおうちね。」
(魔法を使わないと2階へは行けないの。ごめんね2階は見てほしくない)
「このすてきな箱なんてなにかしら。開けてみてもいい?」
「べつにいいわよ。」
(ガチャン)
「なにこれー?」
「あっ、それは麻雀ね。悪魔の角で作られてるらしいから、かなり古いものだと思うわ。」
「ふーん、見た目以上にお宝なのね。」
「せっかくだから、麻雀やってみる?」
「わたしパソコンのゲームでしかやったことないわ。」
「わたしもそう。こんな宝物使ってやるなんてちょっと怖いわ。
それに3人じゃ足りないし。」
「そんな心配しないでも大丈夫よ。
あと1人は、そーね、委員長にたのみましょう。
ごめん。10円持ってる?」
「えっあるけどなんで。」
サミーちゃんが部屋のすみに歩いていくと、なぜだか室内にピンク電話が?
「家を改築したときのままなの。」
(チーン、ぐるぐる)「すみません。サミーですけど、委員長はいますか。」
「あっサミーちゃんか。どうしたの。」
「委員長は麻雀好き?これからやらない?やりたいでしょ」
「ああ悪いけど今日は予定があるんだ。」
「*****本当はやりたいんでしょ****」
「ホントウハヤリタイデス。」
「じゃあ待ってるから。いそいで来てね。」
委員長も来てくれて、麻雀が始まった。
(じゃらじゃら)
「ぽん」「ぽん」「ぽん」
「みんな、ぽんばっかりするのね。」
「なんだか難しくて分からないわ。ぽんしかできないわ。」
「ロン、タンヤオ。」
「サミーちゃん、すごいわ。難しいことできるのね。」
(フフ、これなら勝てそうだわ)
「ねえ、ビリの人はみんなにラーメンをごちそうすることにしない。」
「僕は賛成だな。」
「じゃあいいわ。そうしましょ。」「うん。」
「ロン、サンアンコ―。」
「すごい、エッちゃん大逆転ね。」
(このー、へたくそなくせに、ついてるわ)
「ロン、サンアンコ―。」
「スミカちゃんもすごいわ。いきなり1番ね。」
(こいつもなんかついてるわ)
(このまま終わればビリにはならなそうだわ。委員長がビリね)
「これで最後ね。」「よーし逆転するぞー」
“やったぞ。これで『中』が来れば、大三元でビリから大逆転だ。”
(委員長が笑ってる。なにか様子がへんだわ)
「やった『中』が来た。みんな~、あっとおどろく!」
(*****委員長、『中』がきりたくナーレ*****)
「『中』をキリマス」
「ロン」
「サミーちゃん、『中』のあたま待ちなんてしぶいわ。これで終了ね。」
「ビリは委員長。ラーメン4人前ね。」
「これじゃあおこづかい無くなっちゃう。俺にあしたはあるのかー!」
「もうちょっと何かたべたいな。」
「そーね、さっき餃子も頼めばよかったわ。」
「せっかく出前なら税率8%だったのにー」
「そーなの?でも餃子だけじゃ頼めないね。」
「ちょっと待ってね。用意してくるわ。」
サミーちゃんは奥の部屋へ
(*****ゴミが世界一おいしいギョーザにな~れ*****)
「おまたせーッ」
「サミーちゃん早いね。もうできたの?」
「どーぞー。たくさん食べてね。」
「サミーちゃん、これおいしいけど、なんかゴミくさいわ」
「サミーちゃんは食べないの?」
「わたしはいいわ」
「わたしももういいわ。」
「なんかいっぱいあまっちゃったね。」
「もったいないわね。委員長食べるのよ。」
「タベマス。でもお腹の調子が、グルグル」