表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デットヒート  作者: 長谷川ラジオ
9/15

魔法少女サミー 委員長涙の麻雀大会

仲良し3人組。今日はサミーちゃんの家に遊びに来た。

「サミーちゃんの家って、お母さんもお父さんもいないのね。」

「うん、そーなの。2人で海外旅行に行っているの。」

「サミーちゃんのうちってお金持ちなのね。ふつうの人とは感覚が違うみたい。」

「あっ、そーゆんじゃなくて、懸賞で当たったのよ。」

「でもずっと旅行なんでしょ。」

「そーなの。ショッチュウ懸賞が当たるのよ。」

「そっか、2人でずっと海外旅行なんて変だと思ったわ。」(ワハハハハ)

(何とかごまかせたみたい)


「家の感じも変わってるわよね。東欧風のようで中華風のような不思議な感じだわ。」

(ちがうの、ほんとはボロ屋がつながってるの)

「まだ引っ越してきたばかりで、かたづいてないから。」

「なんだか宝物がいっぱいありそうな感じがするわ。」


「この鹿に羽がはえている動物の置物なんて、リアルよね。芸術的っていうより、何だか本物みたいだわ。」

(そーなの、本物なのよ)

「わたしはこっちの三首の竜なんて素敵だと思うわ。なんだかもっと大きくなって怪獣になりそう。」

「あーそれはまだ子供だから。」(しまった、よけいな事言っちゃった)

「あはは、サミーちゃんておもしろいのね。こんなすてきなおうちに住んでるとそういう感覚になるのかしら。」


「あそこにある鏡なんて素敵じゃない。」

「あーほんとだ。すごくおしゃれ。なんだか別の世界へ行けそうな気がするわ。よく見てみよっと。」

「それは調子が悪いから、あまり見ないほうがいいわ。」

「ええつ、ヒビがはいってるの?もったいないね。」


「2階を見てもいいかしら?」

「いいけど・・・」

階段を上がると、また1階に出た

「すごーい、トリックなおうちね。」

(魔法を使わないと2階へは行けないの。ごめんね2階は見てほしくない)


「このすてきな箱なんてなにかしら。開けてみてもいい?」

「べつにいいわよ。」

(ガチャン)

「なにこれー?」

「あっ、それは麻雀ね。悪魔の角で作られてるらしいから、かなり古いものだと思うわ。」

「ふーん、見た目以上にお宝なのね。」


「せっかくだから、麻雀やってみる?」

「わたしパソコンのゲームでしかやったことないわ。」

「わたしもそう。こんな宝物使ってやるなんてちょっと怖いわ。

それに3人じゃ足りないし。」

「そんな心配しないでも大丈夫よ。

あと1人は、そーね、委員長にたのみましょう。

 ごめん。10円持ってる?」

「えっあるけどなんで。」

サミーちゃんが部屋のすみに歩いていくと、なぜだか室内にピンク電話が?

「家を改築したときのままなの。」

(チーン、ぐるぐる)「すみません。サミーですけど、委員長はいますか。」

「あっサミーちゃんか。どうしたの。」

「委員長は麻雀好き?これからやらない?やりたいでしょ」

「ああ悪いけど今日は予定があるんだ。」

「*****本当はやりたいんでしょ****」

「ホントウハヤリタイデス。」

「じゃあ待ってるから。いそいで来てね。」


委員長も来てくれて、麻雀が始まった。

(じゃらじゃら)

「ぽん」「ぽん」「ぽん」

「みんな、ぽんばっかりするのね。」

「なんだか難しくて分からないわ。ぽんしかできないわ。」

「ロン、タンヤオ。」

「サミーちゃん、すごいわ。難しいことできるのね。」

(フフ、これなら勝てそうだわ)

「ねえ、ビリの人はみんなにラーメンをごちそうすることにしない。」

「僕は賛成だな。」

「じゃあいいわ。そうしましょ。」「うん。」


「ロン、サンアンコ―。」

「すごい、エッちゃん大逆転ね。」

(このー、へたくそなくせに、ついてるわ)

「ロン、サンアンコ―。」

「スミカちゃんもすごいわ。いきなり1番ね。」

(こいつもなんかついてるわ)


(このまま終わればビリにはならなそうだわ。委員長がビリね)

「これで最後ね。」「よーし逆転するぞー」


“やったぞ。これで『中』が来れば、大三元でビリから大逆転だ。”

(委員長が笑ってる。なにか様子がへんだわ)


「やった『中』が来た。みんな~、あっとおどろく!」

(*****委員長、『中』がきりたくナーレ*****)

「『中』をキリマス」

「ロン」

「サミーちゃん、『中』のあたま待ちなんてしぶいわ。これで終了ね。」

「ビリは委員長。ラーメン4人前ね。」

「これじゃあおこづかい無くなっちゃう。俺にあしたはあるのかー!」



「もうちょっと何かたべたいな。」

「そーね、さっき餃子も頼めばよかったわ。」

「せっかく出前なら税率8%だったのにー」

「そーなの?でも餃子だけじゃ頼めないね。」


「ちょっと待ってね。用意してくるわ。」

サミーちゃんは奥の部屋へ


(*****ゴミが世界一おいしいギョーザにな~れ*****)


「おまたせーッ」

「サミーちゃん早いね。もうできたの?」

「どーぞー。たくさん食べてね。」

「サミーちゃん、これおいしいけど、なんかゴミくさいわ」

「サミーちゃんは食べないの?」

「わたしはいいわ」

「わたしももういいわ。」

「なんかいっぱいあまっちゃったね。」

「もったいないわね。委員長食べるのよ。」

「タベマス。でもお腹の調子が、グルグル」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ