第2話「ガーランド王国」
まだまだストーリ構成が甘くてすみません。徐々に慣れていきたいと思うので、長い目で見てもらえると幸いです
誰かの声がする。これは…颯太か?なんだよ…今寝てるから後にしてくれよ。
「おい、起きろ!なんか大変なことになってるぞ。」
「ふぁぁ…大変なこと?なんだよ一体…せっかく人が気持ちよく寝てたのに」
「ったく、お前は能天気だな。ほら、周りを見てみろ」
周りを見るとそこは見たこともない風景だった。…ていうか、お城?ここは大広間みたいなところか?なるほど、ここが異世界か。
「で、他のクラスの連中は?無事なのか?」
「なんでそんなに冷静なんだよ。まあいい…ほら、クラスの奴らなら無事だ。時期に目がさめるだろ」
よく見るとクラスのみんなは次々目を覚ましているようだ。しかし、僕は前説明があった分、心に余裕がある。その時、クラスの一人が声をあげた
「おい、ここはどこなんだよ!いきなりこんなとこ連れてきやがって!早く元の場所に返せ!!」
こいつはクラスの中の不良っぽいやつだな。まあ、いきなり異世界に連れてこられたらこうなるか。ちなみに、僕は不謹慎だがわくわくしている。
「いきなりこのような場所に呼び出してしまって申し訳ございません。この度は勇者召喚に応じていただき、ありがとうございます。今からご説明よろしいでしょうか?」
このよく聞く定番のセリフは…この国のお姫様ってところか?淡い水色の髪で、少し長めのストレート、見た所僕たちとそんなに年は変わらないように見える。普通に美少女だな。
「よくわからないけど…とりあえず説明してくれると助かるよ。いいよね、みんな?」
そう答えたのはこのクラス一番のイケメン、藤堂勇也である。ちなみに、性格も良いことから学校中の人気者だ。こういう奴が勇者にふさわしいんだろうな
「はい、ありがとうございます。私はガーランド王国第1王女、フィリス=ガーランドと申します。身勝手な願いではありますが、皆さんに魔王を倒して頂きたく、お呼びいたしました」
やっぱりか。よくあるネット小説だと王女様は悪いやつが多かったが…この子はどうなんだろう。まだ分からないな。
「ふざけるな!俺を勝手に呼びやがって!早く返せ!」
うーん、こいつは吠えることしか出来ないんだろうか。少し静かにして欲しい。この後の展開は…確か、職業判定とかだったか?
「本当に申し訳ございません。貴方たちを今返すことは出来ないのです…一度召喚してしまうと、再転送までは時間がかかります」
ここら辺は大体把握済みだ。ていうか、なかなか話が進まないな。あまり目立つのは嫌だけど…仕方ない、早く進めてもらうか
「それで、僕達は何をすれば良いんですか?学生の身で魔王を倒せた言われても、とても無理だと思うんですが」
「その点は心配ありません。今から貴方達の素質を見させて頂きます。召喚された勇者様方はこちらの世界の方よりも、強い能力や職業になる事が多いので、大丈夫だと思います」
なんかそれフラグに聞こえるのは気のせいだろうか。まあとにかく、能力を測ってもらうとするか。
そしてクラスのほとんどの人は流れに任せて能力判定に向かった。困惑してる者よりも、やたら興奮してるやつが多い。もしかして、うちのクラスはこういう異世界物に詳しいのか?
そして僕も一緒に自分の能力を測りに向かったのであった。