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僕の職業は不遇職!?  作者: ひろ
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第10話「自分の力」

少し間が空いてしまいました。あと、今回は短めですみません…

 とりあえず、何個か新しいスキルが増えている。このスキルなどを確認しておこう。ちゃっかり新しい加護が増えてるのも気になるし。そして、僕は魔眼を発動させた。


 魔装銃術 : 銃の扱いが上手くなる。命中精度に補正がかかる。

 高速治癒 : 傷などが早く治る。なお、体力回復や魔力回復にも適応される。

 完全耐性 : どんな状態異常も無効になる。

 属性弾 : それぞれの属性の弾が撃てる。

 古式魔法 : 古くから伝わる六属性の魔法。

 精霊魔眼 : 全てを見通す目。あらゆる情報を読み取り、相手の動きを見極め、把握することが出来る。魔力を見ることも可能。

 精霊銃の加護 : 全能力に補正がかかり、銃に込める魔力を少なくする。


 色々な能力が強くなりすぎている。いきなり強くなったために、実感が湧かない。しばらく呆然としていた僕だったが、とりあえず出来事を整理した。


 つまり、僕は穴底に落ちて、精霊銃のイヴと出会い、能力を大幅強化して今に至る。前向きに考えることにした。強くなることは悪いことじゃない。なにより、ここから出ることが出来る。


「よし、イヴ。僕の力を貸してくれ。ここから地上に出る」

『うむ、了解じゃ。なにより、妾はマスターと共にある。遠慮はなしじゃ』


 そうして、僕はこのダンジョンから出るべく、イヴという精霊銃を相棒に先に進むのであった。その最中、敵に出会う時もあったが、大抵銃弾一発で溶けていった。


「…ここって一応強い敵が出るんだよな?何でこんなにあっさり倒せるんだ?」

『それはマスターが妾と契約したのもあるし、あの巨大なキマイラとやらを倒したおかげでレベルが上がったせいでもあろう』

「なるほど、そういうことか。まあ危険がないのは楽でいいけどさ。それより、そろそろイヴの話を聞かせてくれ」


 なにやら話が流れてしまったが、イヴが何故ステータスのことや他のことを知っているのかが気になる。悪い奴じゃないし、大丈夫だとは思うけど念のためだ。


『それはじゃなぁ。かなり昔の話…おそらく、何百年も前であるが、妾は勇者と呼ばれる者と契約しておった。ざっくり話すと、その後妾の力が強すぎる故に、ここの地下深くに封印されておったというわけじゃな』

「おい、説明早すぎるし雑だろ。まあそんなに知りたいわけでもないからいいか…とにかく、今は僕と契約して僕の相棒になったと言うことでいいんだな?」

『うむ!それで良い。妾は世界を見れればそれでいい。それしか楽しみがないのでな』


 そういうイヴの横顔は少し寂しそうに見えた。そんな中、僕はどう声をかけるか迷っていると、一つの部屋に辿り着いた。


『マスターよ。気を引き締めておけ。ここは…強敵じゃ』

「ああ、明らかにここは他とは違う。僕も全開でいこう」


 僕達は地上を目指す第一の門まで来ていた。そこには…二つの巨大な剣を持つ大きな鬼の怪物がいた。まだこちらには反応していない。先手を打つか。そう考えていると、いきなり鬼がこちらを向いてきた。


「っ!?回避をっ」


 僕はその場でバックステップをして、距離を取った。僕がいた場所には巨大な剣が刺さっていた。あと一瞬判断が遅かったら、僕は串刺しになっていたであろう。


「くそ、さっきまでは楽勝だったのに…ボスは段違いかよ」

『ふむ、あれはこの場所を守る者のようじゃ。あやつを倒せば道は開かれるであろう。故に、ここは引けぬな』


 ここで引くことは出来ない。僕のステータスはバカみたいに高く、あの鬼よりもおそらく高いだろう。しかし、僕はまだこの力をコントロールしていない。宝の持ち腐れだ。


「もっと戦闘をした後に来て欲しかったよ。まだまだ慣れていないもんでね」

『ま、実践あるのみじゃな。まずは精霊魔眼を解放せい。それであやつの動きは捕らえられるじゃろう』

「どうしてイヴが精霊魔眼を知っているんだ?」

『契約してあるからな。マスターのことはすでに把握済みじゃ!ふふん』


 なんかドヤ顔がムカつくから、とりあえずチョップしておいた。そうすると、涙目になりながらもイヴが解説をする。


『と、とにかく後は属性弾を使え。奴の弱点は氷じゃ』

「属性弾って言われてもな…とりあえず、イメージで魔力を込めればいいのか?」


 何となく、冷たく凍るイメージで魔力を込めてみる。すると、銃が青白く光りほのかに冷たい感じがした。僕の動きに鬼は警戒していたが、すぐに剣を振りかざしてきた。


「これでどうだ…!氷冷弾!!」


 僕が撃った弾が相手の剣に当たると、そこから腕の付け根まで凍りついた。さらにもう一発撃つと、完全に兄の右手は凍りつき、封じることに成功した。


「これは凄いな。予想以上だ…ならこれでその右腕は終わりだ!」


 魔力を普通に込め、魔力弾を放つ。凍りついた鬼の腕に当たると、綺麗に粉々になって砕けていった。鬼は右腕を失った怒りで、がむしゃらに剣を振り回してきた。


「見えてるよ、お前の攻撃は。そんな怒りに任せた攻撃は格好の的だ」


 魔眼を使い、全ての攻撃を見切っていた。そして、一瞬で五発の弾丸を放ち、鬼を討ち取った。


「はぁ…はぁ…ぐっ。この魔眼、魔力の消費が激しいな。後、属性弾もいつも以上に魔力が必要だ。まだまだ使いこなすには特訓でもしないとな」


 さすがに強敵で疲れたな。そう思い、僕らはここで休憩をとった。その後、また出口を求め先に進むのであった。


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