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第38話 祈り

我はゴーレムなり。


食事も睡眠も必要が無い動力源は不明なクリーンなゴーレムである。

ブチ、ブチ、ブチ、ブチと休むことなく、草を抜き続けること実に6日。我はついにやり遂げた!


屋敷の庭からは草が無くなっている。草が無いだけでぐっとよくなった。まぁ、芝生が生えているわけでもないから、そんなにきれいって訳では無い。抜いた草はひとまとめにまとめておく。どこかに捨てるか燃やさなければならないだろう。


一仕事終えた我は屋敷へと向かう。これだけの重労働だ。ブラシくらいもらってもバチはあたるまい。屋敷の扉の前に辿り着く。当然の如くセバスチャンの姿は無い。くっ、セバスチャンめ。家の中で何をしているのだ。やることなどあるまいに。


我は屋敷の中に入る。ブラシ、ブラシはどこだ。


やっぱり、屋敷の中はほこりっぽいな。ほこりが積もっているから、我の歩いた後に足跡が残ってしまう。外から見ても立派な屋敷だと思っていたが、中に入ってもその感想は変わらない。立派な屋敷だ。執事がいるくらいだから、貴族か大商人が住んでいたのかな。


我は屋敷内を歩き回る。うーん、お目当てのものは見つからない。これだけ広いんだから、掃除道具は必ずあるはずだ。色々な部屋の扉を開けては閉め、開けては閉めを繰り返していく。装飾品も多いし、家具は高そうだし、美術館の中でも歩いているような気持ちになる。


でも、こんな立派な建物がなぜ放棄されているのかね。そして、盗賊とかに荒らされていないのも不思議だ。もしかするとセバスチャンの攻撃で撃退していたのかもね。セバスチャンがどの程度強いのかはわからないけどさ。


そんな中、1つの扉を開けたところ、びっくりした。なんとお風呂がある。当然、水はないのだけど、お風呂があるよ! 我は風呂の中に入り、水とか出せないのかなといろいろとさわる。魔法の世界なのだから、きっと魔法的な不思議パワーで風呂を入れていたはずだ。この屋敷の周りには川はないし、井戸も無かった。


うぬ、どうすればよいのかね。我の勘では湯船の縁にある口を開けた竜の頭が怪しい。目には片側には青い宝石がはめ込まれており、反対側には赤い宝石がはめ込まれている。水とお湯だと思うんだけどな。どうやって入れるんだ?


宝石を指でつついてみても反応なし。口の中に手を入れてみても反応なし。おー、よしよしよしよし、頭の上とあごを両手で撫でてみても、反応……があった。なんか目がきらりと光った。くるのか。遠慮せずにどーんとこい。


ざぁーと竜の口からお湯が流れ出してきた。見た感じはすごい熱そうだ。試しに触ってみるが、どうなんだろう、よくわからない。メタルゴーレムだから、熱さには敏感かと思ったけど、鈍感だった。


ルーフの額に手を当てたときから、なんとなーくは思っていたのだけど、熱さや冷たさってのを我はあまり感じないようだ。このメタルボディには熱さや冷たさは脅威ではないのだろう。いいのか、わるいのか、よくわからないね。『はー、いいお湯だ』って言えないのだから。



早くお湯が溜まらないかな。湯船がかなり広いから溜まるのに時間がかかりそうだ。まだ見ていない他の部屋も見てこよう。


隣のドアを開けるとそこはトイレだった。驚いたことに水洗式だ。異世界もやるじゃないか。さらに隣のドアをあけるとそこには我が求めていたブラシがあった。色々な掃除道具と一緒にある!


一本の短めのブラシを手に取る。これとか長さがちょうどいい!


だが、早まるな。こんなところにあるブラシだ。トイレ掃除のブラシの可能性がぬぐいきれない。さすがにトイレブラシで身体は洗いたくない。ブラシではなく、タオルを求めた方がいいのかもしれない。


おっと、そろそろ風呂にお湯が溜まったかもしれないから戻ろう。



まだ湯船には半分くらいしかお湯が溜まっていない。しかし、気にしない。もう入っておこう。それにしても湯気がすごいな。まるで熱湯のようだ。沸騰してはないが、カップラーメンくらいならできるんじゃないかという湯気が沸き立っている。


ようやく湯船にお湯が一杯になった。湯船が一杯になると、竜の口から出ていたお湯がゆっくりと止まっていった。おぉ、ちょっと心配してたんだけど、さすがは魔法。便利なものだ。我はその後、じーっと目をつむってお湯に浸かっている。眠ることがないから湯船でおぼれる心配もない。


{ログ:ゴーレムはゴーストから0のダメージを受けた}


おや、こんな時でも世界の声は仕事をしてくれている。ゴーストからの攻撃ログは多いから大変だな。いつもありがとう! 世界の声!


我は「親睦度が上がりました」という声が響くのをちょっと期待して待つ。しかし、どれほど待てどそんな声は聞こえてこなかった。少しあざとかったかな。


{ログ:ゴーレムはゴーストから0のダメージを受けた}


代わりにまたゴーストからの攻撃ログが響く。我は目を開けると、風呂の入り口にセバスチャンが立っている。まったくお風呂くらいゆっくり入らせてくれよ。やれやれと首を振るとまた攻撃を受けてしまった。


{ログ:ゴーレムはゴーストから0のダメージを受けた}


世界の声に休みはないぜ。まぁ、冗談はさておき、ゴーストからの攻撃ログが多いのも問題だな。セバスチャンは実に心が狭い。そんなことを考えつつお風呂から上がると、セバスチャンがお風呂の入り口付近にある壁にはめ込まれた黒い石を指さす。


? 何だろう。押せって事か?


ポチッと黒い石を押すと湯船の底に蜂の巣のように小さな穴が開き、お湯が一斉にズズーっと流れていった。便利な世界だな。それともこの家が特別なのかね。



ーー1週間後


我もこの屋敷に大分なじんだ。何もせずにやっかいになるのも気が引けるので、屋敷の中を隅から隅まできれいに掃除した。どこもかしこもぴかぴかだ。シャンデリアや天井といった手の届かない場所もわざわざハシゴを持ってきて掃除したのだから、我の几帳面さもわかろうというものだ。


そんな我の様子をみてセバスチャンも我に対する扱いがちょっと親切になってきた。やはり、一人で過ごすのは寂しかったのかもしれないな。セバスチャンとやりとりをすると、ついついメイドの事を思い浮かべてしまう。しかし我はすぐさま、考えてはだめだと頭を左右に振り、意識を切り替える。


ちなみにセバスチャンは決まった時間にいなくなる。後をつけようかとも思ったが、何が悲しくて髭執事をストーキングしなければならないのだろう。我もそんなに暇じゃない。我はせっせと掃除に励むのだった。


屋敷の中にひときわ立派な扉の部屋がある。我は今までもその部屋に入ろう試みていた。しかし、その扉に手をかけようとする度にセバスチャンが横やりを入れてくる。中学生の男子並にその部屋に入られるのをいやがっている。


セバスチャンがいなくなる時間を狙って、我は立派な扉の部屋へと入り込んだ。何があるんだこの部屋には。部屋の中を見回そうと思ったところ、目の前にいたセバスチャンと目が合った。なんだセバスチャンはいつもこの部屋にいたのか。セバスチャンをストーキングしておけば良かったと我は少し後悔する。


いつもの如く、ゴーストからの攻撃のログが聞こえてくるかと思ったが、何も聞こえてこない。


ど、どうした!? セバスチャン。我に攻撃してこないとは何があった!? 病気か!?


{ログ:【悟りしモノ】の効果により、動揺状態が解消しました}


うむ、やはり世界の声はどんな時でもちゃんと仕事をしている。

セバスチャンが攻撃をしてきていないだけのようだ。


部屋の中心にはバスケットボールほどの大きさのきれいな黒い石が浮かんでいた。なんなんだあれは。


セバスチャンはその黒い石に手をかざしながらじっとしている。ほんのりとセバスチャンの手が光っている。ちょっとかっこいい。セバスチャンが何の為に手をかざしているのかはわからないが、我も同じように黒い石に手をかざしてみよう。


黒い石はセバスチャンの胸のあたりの高さで浮かんでいるので、我からすると結構高い位置になる。ちなみにセバスチャンは190cmほどはありそうなごつい身体をしている。たいする我は100cmほどの小柄である。我は黒い石の下に入り込み、バンザイをするような格好で、黒い石に手をかざした。


{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}


おっ、我ってばもしかして初めてMPを使った?

念のため、ステータスを確認しておこう。HPとMPだけ確認したいんだか、そんな事ができるのだろうか。スキルや称号は非表示でいいんだ。


ステータス!


ーー

名前 ゴーレム

種族 メタルゴーレム

Lv 12

ステータス 

最大HP:578

最大MP:551

ーー


おぉ! ステータスで表示できる内容は選べるのか。わかりやすいね。

でもやっぱりMPの数値に違いは無い。我のステータス固定は伊達じゃないぜ。



石の色も少しだけ変わったように見える。さっきまでよりちょっと明るい黒になった気がする。


おお! 我の手もほんのり光っている! 今の我ってみんなの力を集めるあの技を使っているみたいじゃないか。まぁ、みんなの力を集めるどころか、我の力を持って行かれているんだが。しかし、我のステータスは固定だ。どれほどMPを使おうが関係ない。


この調子でドンドン注いでみたらもっと変わるのかな。ものは試しだ、どんどんMPを注いでみおう。


はぁああああああ!!


{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}


まだだ! まだいける! 我のMPはこんなものじゃない!

うぉおおおおおおおおおお!!


{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを100注いだ}


宝玉の色がどんどん変わり、白くなっていく。

セバスチャンはいつのまにか手をかざすのを辞めて、目を見開いて驚愕した表情で我を見つめている。


おっと、セバスチャンが手をかざすのを辞めてしまったら、我だけが宝玉に力を注ぎ込む形になる。ちょっとかっこいい! いつのまにか我は掌だけでなく、身体全体がぼんやりと光り出している。


いいねいいね! 実にファンタジー! このまま行ってみよう!

もっとだ! もっと持って行け!


{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを500注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを500注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを500注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを500注いだ}

{ログ:ゴーレムは封印されし宝玉にMPを500注いだ}


さらに行くぞぉおおおおお!!

うぉおおおおおおおおおお!!


{ログ:【悟りしモノ】の効果により、興奮状態が沈静化しました}


やばい、宝玉が白く輝き出した。ログを思い返すと封印されし宝玉とか出ていたから、あまりいいものではないのかもしれない。我はまたやってしまったのだろうか。


{ログ:封印されし宝玉は規定の魔力を捧げられました}

{ログ:封印されし宝玉が解放されます}


宝玉がピカッとひかりかがやく。まばゆい光を発した後、屋敷全体に魔力が満ちていく。そして、宝玉があった場所にはローブを着て魔法使いのような格好をした一人の女の姿があった。20歳代前半くらいで、きれいな整った顔立ちをしている。肌の色が病的に白い。胸はあまりない。


{ログ:白の魔女<クエスト>が解き放たれました}


おぉ、クエストという名の魔女らしい。世界の声は我の知らぬ事を平然と告げて教えてくれる。さすがは世界の声! そんなところが素敵だぜ! パチパチパチと心の中で拍手を送る。


{ログ:世界の声との親睦度が1上がりました}

{称号【声のトモダチ】を得ました}

{称号【声のトモダチ】を得たことにより、スキル【通訳】を得ました}


おおおおおおおおおおおお!


仲直りできた! 我はとうとう世界の声と仲直りできたよ! 我はもう2度と声のトモダチを失わない! これでセバスチャンとかがなんと言っているのかわかる! 我の時代が再びやってきた!


{ログ:【悟りしモノ】の効果により、興奮状態が沈静化しました}


我は一人で喜びをかみしめている。そんな後ろでは、セバスチャンが涙を流して、白の魔女クエストに対してお辞儀をして挨拶をしている。


「ご主人様、お待ちしておりました。封印を解くのに長い時間がかかってしまい申し訳ありません」

「ありがとう、グラス。あなたのおかげで私はようやく元通りになれました」

「いえ、ご主人様。私の力ではありません。おかしなゴーレムが現れなければ、あとどれほどの時間がかかっていたかわかりません」

「おかしなゴーレム?」

「あちらで手を上げたまま固まっている小さい銀のゴーレムです」

「・・・・・・なるほど、確かに少し変わっているようですね。屋敷の中も非常に強く澄んだ魔力で満たされていますしね」


おっと、手をあげたままになっていたらしい。それにしてもセバスチャンの名前はグラスというのか。セバスチャンは、セバスチャンではなかったんだなと一人納得する。白の魔女クエストが我の前までやってきてお礼を言ってくる。


「銀色のゴーレム殿、この度は私の解放に力を貸してくださりありがとう」


我は気にするなという風に首を左右に振る。後ろに控える執事のグラスも我に言葉をかける。


「銀のゴーレム殿、主様を解放してくださり感謝する。そして今までの非礼を許して欲しい。ワシはおぬしがこの屋敷に悪意を持って近づいてきた魔物だと思っていた。すまなかった」


我はグラスにも気にするなという風に首を左右に振る。その様子を見て白の魔女は我がしゃべれぬ事を察してくれたらしい。


「もしや銀色のゴーレム殿はしゃべれないのですか?」


その通りだ。残念ながら我はしゃべれぬ。

我は肯定を表すためにゆっくりと頷いた。


「まぁ、相手と意思の疎通ができないのは何かと大変でしょう。もしよろしければ私がお力をお貸ししてもよろしいでしょうか?」


!? なんとしゃべれるようになるのか! 我はブンブンと首を縦に振った。

クエストは我のその様子にほほえみ、グラスに<言霊の首飾り>を持ってくるように伝える。グラスがちょっと驚いたみたいだが、すぐに「かしこまりました」といい部屋を出て行った。


「言霊の首飾りを身にまとえば、相手に自分の意思を伝えることができます。念話が使えるようになると思っていただければよろしいですわ」


すぐにグラスが<言霊の首飾り>を持ってきた。なぜか、メイド服を着たガイコツも一緒だ。メイド服のガイコツにクエストが話しかける。


「まぁ、カップ! あなたも解放されたのね。これだけの魔力が満ちていれば、残りのみんなもすぐに元通りになるでしょうね!」


ガイコツメイドはカップというらしい。この屋敷はお化け屋敷だったようだ。正直早く出たい。

クエストがグラスから、<言霊の首飾り>を受け取り、我の前に跪く。


「銀のゴーレム殿、おつけしてもよろしいですか?」


我は肯定を表すために頷く。クエストが<言霊の首飾り>を我の首に付けると、言霊の首飾りが光り輝き、シューッという音とともに消えて無くなった。その様子にクエストとグラスが目を見開いて固まる。


「「えっ」」


クエストがおそるおそる我に問いかける。


「銀のゴーレム殿、もうしわけありませんが、鑑定スキルをあなたに使っていいでしょうか?」


なんと、クエストは鑑定が使えるらしい。白の魔女は伊達ではないって事だ。我はいいよと頷いた。


「では失礼しますね。鑑定」

{ログ:ゴーレムは鑑定された}


鑑定も世界の声が教えてくれるのか。さすがだな。これで鑑定されたことはいつでもわかる。ただわかるだけだから、どうしようもないけどね。見られて困るものなどないから、遠慮せずに見ればいい。


はっ!?

【バカになる】スキルは見られたくなかった。失敗した!



我を鑑定したクエストはその場で固まった。ありえないとか、これほどの力がこの世界に存在できるのか、とかぶつぶつ呟いている。うぬっと思っていると、グラスがクエストの肩を叩き、クエストを正気に戻したのだった。


「銀のゴーレム殿、いえ、ゴーレム様。申し訳ありません。あなたは非常に強い力を持っておいでです。そのため、マジックアイテムなどが装備出来ないようです。剣や盾であれば装備出来そうですが、それ以外は不可能だと思われます」


なんと、衝撃の事実が発覚してしまった。マジックアイテムでの強化が我には不可能だなんて!? まぁ、困ってないから問題ないな。今までもマジックアイテムなんて使っていなかったし。


クエストは非常に申し訳なさそうにしている。お礼にできるものは何かないかと考えているみたいだ。別に欲しいものなんて特にないのだけどね。


「このまま何のお礼もできないのは心苦しいので、もしよろしければ初級の魔法を覚えるためのスクロールを1つ差し上げます。これは契約の1種の魔法なので文字が読めなくても大丈夫です」


我は1つのスクロールをもらい屋敷を後にすることにした。

さすがにお化け屋敷には住みたくない。


クエストにグラス、カップの3人が見送ってくれる。さらに3人だけで無く、ガイコツのメイドの数がどんどん増えている。これほどの屋敷だと、やはりたくさんのメイドが必要なんだね。


屋敷の門のところで最後に振り返り手を振る。ガイコツのメイドたちに、肉がついて普通の人間と変わらぬメイド姿になっていることに驚いた。その肌には血の気がまったくないけどね。クエストがお辞儀をすると、それに合わせてグラスにカップ、他のメイド達も一斉にお辞儀をする。


我もお辞儀をしかえし、屋敷の門をでる。すると、それまで確かにあった屋敷が消え去り、まばらに木々が生えた草原が広がるだけであった。やはりお化け屋敷だったか。


{称号【死者のトモダチ】を得ました}

{称号【死者のトモダチ】を得たことにより、スキル【祈り】を得ました}


おぉ、また別れた後にトモダチの称号をゲットしちゃった。せっかくなので最後に屋敷の住人達の冥福を祈る。特にずっと一緒にいたセバスチャン、もといグラスにはひときわ大きな祈りを捧げた。どうか安らかに眠ってくれ。


{ログ:ゴーレムはゴーストに300のダメージを与えた}

{ログ:ゴーストは天に昇っていった}

{ログ:ゴーレムはLv13に上がった}


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