第9話 諦めぬ拳
なんてこった! 扉が完全修復された。
我の10時間以上に及ぶ攻撃のすべてが無駄になってしまった。
日付が変わると完全修復されるとは。伊達に封印されてないってことか。
なかなかやるじゃないか。相手にとって不足はない!
疲れを知らない我はお前を殴り続けてやる!
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
・・・・・・10時間経過
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
・・・・・・10時間経過
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
なかなか壊れない。昨日の倍以上殴っているけど、壊れない。なんかまた扉がキラキラし始めた。これはやばい。がんばれ、我の拳!
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に28のダメージを与えた}
さらに扉のキラキラが強くなった時、声が響いた。
{ログ:日付が変わった為、封印されし扉は完全修復されました}
なんてこった! 丸一日殴り続けていたのに、壊せないだと!? これでは我は外に出ることが出来ないじゃないか。
殴り方か? 殴り方が悪いのか?
振りかぶる、殴る、振りかぶる、殴る。一定のリズムで殴っていたけど、振りが大きくて無駄が大きいのかもしれない。
こんな時はワンツーだ。右、左、右、左とテンポ良く攻撃をしていけばいいのだ。
ドゴ、ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に56のダメージを与えた}
おし、ダメージが2倍になった。さらに1発増やしてワンツー、ドンにしてやろう。
ドゴ、ドゴ、ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に84のダメージを与えた}
おし、これなら勝てる! 殴り続けてやる!
ドゴ、ドゴ、ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に84のダメージを与えた}
ドゴ、ドゴ、ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に84のダメージを与えた}
ドゴ、ドゴ、ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に84のダメージを与えた}
・・・・・・10時間経過
ドゴ、ドゴ、ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に84のダメージを与えた}
ドゴ、ドゴ、ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に84のダメージを与えた}
ドゴ、ドゴ、ドゴン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に84のダメージを与えた}
マジか!? 昨日の3倍以上殴っているけど、壊れないぞ。なんかまた扉がキラキラし始めた。これはやばい。がんばれ、我の拳!
{称号【諦めぬモノ】を得ました}
{称号【諦めぬモノ】を得たことにより、スキル【悪あがき】を得ました}
【悪あがき】ってなんじゃそりゃと思うのと同時に、両手の拳に光が集まり始める。
なに、これ? かっこいい。マジかっこいい。このままたたきつけてやる!
ドガン、ドガン、ドッガーン!!
{ログ:ゴーレムは封印されし扉に84000のダメージを与えた}
{ログ:封印されし扉は木っ端みじんになった}
{ログ:ゴーレムはLv9に上がった}




