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狼森先生の浪人事情  作者: 枝野元一
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プロローグ

この作品は自分、枝野元一の処女作品となります。変な物語、文章になるかもしれませんが、長く温かい目で見守ってください。

3月9日、雲一つない青い空が広がる。

これからの未来へ祝福するかのように、

甘く、美しい色をした桃色の桜の花びらが舞い散り

俺が在学している私立中東文化高校の卒業式を迎えた。


普通ならば笑顔で、あるいはみんなと離れてしまう悲しさから涙するものもいるだろう。

しかし俺には嬉しくも悲しくもない、何とも言えない気持ちが心の中で渦巻いている。


ギプスで覆われた右足を浮かせ、松葉杖を突きながら前へ前へと歩く。


少し耳を傾ければ

「そーいえばお前、どこの大学行くの?」

「俺は立京大学に行くよ。」

「すげーな!そういえばお前勉強めっちゃ頑張ってたもんな!」

「へへっ、まーな!寝る間を惜しんで勉強したからな!」


○○大学へ行くとか、専門学校に通うだとか、そんな会話が耳に入ってくる。

羨ましく思えた。

しかしこの結果は俺が勝手に招いたものだ。

いや、迎えにいったと言うべきなのか。

後悔なんかしちゃいけない。


そんなことを考えてたら俺を呼ぶ声が聞こえた。

空良そらだ。


「おーい、海翔かいと。脚の調子はどうだ?」

「空良か。脚は大丈夫だよ。あと2週間でギプスが取れる」

「お前もよくあんな無茶したよなー。結構ガチで心配したんだぞ?」

「ごめんごめん。あの女の子が無事だったからよかったけど。」

「だけどお前は浪人、か。せめてあの女の子も大学に受かってりゃいいな」



そう・・・俺は今年から浪人生なのだ・・・。


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