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~第八話~ー死の勇者たちー
一方ルーンは村人たちの心配をよそに、大きく吹き荒れる熱風と暑さに苦戦していた。
『あつい…………』ルーンは汗を流しあまり火山の火口に近くない所を飛んでいる
『そうか?オレ様は暑さに強いからな』飛竜丸は自慢気にいった
『ん?あれは…』ルーンが見た先には先の尖った岩に屍が数万を超えるほど突き刺さっていた。
『おっ…見たかあのものたちは、ドンガグール火山に(ここ)に登る途中命を落としたものたちだ。よく見てみろ、お前と同じコロボックルや獣たちだってこの熱さに耐え抜くことは到底いない』そう言うとルーンを乗せたまま、左に大きくスピンして近くの火山口へと舞い降りた 。
『ねぇ、飛竜丸あの屍たちは、このドンガグール火山で命を落としたものたちだけでわなく…』
『そう、ドンガグールに挑み喰われて命を落としたものだっている。オレ様たちはその勇敢な死者たちをー死の勇者ーと言うんだ。』
そんなドンガグールがいる火山になんで登ろうとしたのかルーンは不思議でしかたなかった。