~第七話~ードンガグール火山へー
『ドンガグール火山とはな、水も大量に必要となる』長老は言うと、自分の首にかけていたエメラルドのネックレスをルーンの首にかけた。
『これは?』
『護りの秘宝じゃ』と長老は優しい目で言う
『何かあったらきっとおまえさんを護ってくれるじゃろう。ドンガグールというやつは「邪悪な龍」と言う意味をもつ』長老は語り続けた。
ドンガグールが今まで何をしてきたこと、重罪な罪をせおっていること、そしてドンガグールの封印が破られたと言うことも。
『また、今回の旅では岩石丸は連れていけない』行くとカエルの丸焼きになってしまうから…………
『その代わり、火に強く熱さに耐久できる鳥「飛竜丸」を貸そう』ルーンは初めて火に強い鳥の事を知った。鳥といっても、龍に近い種族。
『この村………何でもあるんですね』ウムウムとルーンはうなずいた。
ブォォォォオン 角笛と共にドンガグール火山への扉が開かれる
ルーンは飛竜丸に装備をつけると村人の出迎えのもと飛竜丸の腹を足で叩いて翼を広げさせ綱をひっぱった。
『いくぜぇぇえー!!』飛竜丸がバカデカイ声を上げて中に浮く。そして一声上げると、ドンガグール火山へとルーンを乗せて飛び立った。
『何もないと良いのだが…………』長老と村人は飛んで行くルーンの背中を心配そうに見つめた。