~第四話~ーエレメントと狩りー
『クリスタルエレメント?』ルーンは口に出して言ってみた
『そう、ゆくゆくは説明しようと思っていたんだが』
と言いながら刀の先につけた緑色の光をおびたエレメントを取り出した。真っ暗な場所がほのかに照らされる。
『これは俺らの村のエレメントだ「森のエレメント」と言う』…………それがなぜここに
『なぜ、岩石丸が持っているんだ?』と聞くと緑色のエレメントを投げてきた
『ホレ、これはお前のぶんだ』
『いいの?』
『いいも何も、森のエレメントは俺たちの村のやつはみんな持っているからな』
『と言うことは、その森のエレメントと言うのは無くならないのか?』その質問に岩石丸はうなづく。
『エレメントは時が経つたび。特殊な力を持った結晶が集まって出来たものだ』岩石丸は話始める。
『うちの長老によると、残るエレメントは6つだ、それもどこにあるのか不明』
『エレメントには何か意味はあるのか?』ルーンは不思議そうにきく
『ああ。赤のエレメントは火の力を、青のエレメントは水と氷の力を、黄色いエレメントは雷の力を、白いエレメントは光、癒しの力を、黒のエレメントは闇と漆黒、破壊の力を、紫色のエレメントは毒の力を持つんだ。長老はそれをお前に取りに行かせるつもりだ』
ルーンは驚いた、それと同時に好奇心もわいた。
『よしっ!行こう!!』張りきってますね
『ちょちょちょっとまてぇい!!そのために、ここで狩りをしてんじゃねーかよ』
ルーンは目をパチクリ、キョトンとしていた。まずは人間の世界に慣れないと…………。
『ん…………あそこにあるのは…………』ルーンが目をこらして遠く見る。
『…………あぁっ!!あれだアレ!「さいほうの針」!岩石丸は興奮したように言う…………二人が見ている先には、やわらかそうなクッションに刺された先が研ぎすまった沢山の針だった。
『よぉーし!行ってくるよ!』ルーンはそう言うと、草で作ったロープにカギヅメを結んで遠くの柱に投げた
カシンッ
『よしっ!』ルーンは岩石丸を見る
『ん?何だ?そこからは。…………アァアーだろうが』ター○ンかっ!!まっまさかやるつもりでわ…。
『ぁあぁあぁあああーーっ!!』うぉっマジでやったよルーンさん。イケテるよルーンさん。ん?何か大粒の涙が流れているような…悲鳴だよねソレ。
『っっついた…』ルーンは力が抜けたように沈みこんだ。
『まぁ、初めての狩りだからしょーがねーょ』…また笑った。ニィィィ。