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カカの天下  作者: ルシカ
865/917

カカの天下865「カカ天クエスト、Ep16」

 注意:このお話はカカ達がゲームのキャラになりきりながらRPGを進める話です。話の内容はゲームの中ですが、『もしもカカ達が異世界にいたら』みたいな感覚でお楽しみください。


 ステータス


 カカ   ボケ勇者    レベル1 へん

 サエ   悪の魔法使い  レベル1 はらぐろ

 サユカ  手の平の踊り子 レベル1 さびしんぼう エロレベル4

 トメ   ツッコミ    レベル1 つっこみ ???

 ケロリン スライム    レベル50 おっさんくさい ゴミ宇宙


 あらすじ。


 とある街の住人を全て味方につけ、魔王として君臨したカカたち。サエの魅力によって色々とパワーアップした街人たちは若干魔物と化し、元祖のラスボスが住む魔王城へと突進を開始した。


 本来ならば様々なイベントを通過しなければ辿り着けない、河の向こうにある魔王城。しかしヤヴァくなった街人たちはつるはしを用意し、地下を掘り進むことで河を下から攻略しようとするのだった。


「んな無茶なっ!」


「いけいけごーごー!」


「ちょっとカカすけっ! 煽ってないで止めなさいよ。そんなことできるわけないじゃないっ」


「え、だってほら」


 カカの指差す方向を、サユカは見た。


「みんなー、頑張ってー!」


 サエのエンジェルデビルスマイルが発動!


『ひゃっほおおおおおおおおおおおお!!』


 街人が無敵化した!


「ほら。なんかいけそうじゃん」


「そ、そうね……」


 怒涛の勢いで掘り進む街人たち。そして――なんと、どこかの洞窟を掘り当てた!


「けっこー進んだけど、これ何の洞窟だろうね?」


「位置的には魔王城の真下あたりだと思うんだけどー」


「そ、そんなに進んだのっ!?」


 すでに街人たちのステータスは測定不能である。


「におうな」


「あ、ケロリン。なに、ゴミ化した自分が臭うの?」


「ちげぇよ!」


 異様にレベルの高いゴミスライムは、無いはずの鼻をくんくんと動かした。


「におう、これは……魔物のにおいだ」


 そのとき、暗かった洞窟がライトアップされた。


「電灯のスイッチがあったよ」


「身も蓋もない洞窟だねー」


 すると、そこには無数の魔物たちが!!


「……はれ?」


 無数。それは紛れもなく無数。数など数えることはできない――説明しよう! 本来ゲームでは敵の類がフィールド上に表示されない。表示されるゲームもあるが、とにかく無尽蔵に湧いてくることに違いは無い。ならばその魔物はどこからくるのか? そう、この部屋こそが魔物の倉庫。本来ならばゲームバランスを考えて一定時間ごとに排出されるはずの、全ての魔物がここにいたのだ!


「ど、どうしよう」


 『まものの群れ』があらわれた。こう表現するしかない状況である。一万や二万じゃ済まない魔物の数なのだ。


「どうしようもないわよっ」


「ちっ、反則技ばっか使うからこんなことになるんだ!」


「なんだよぅ、ケロリンだって反則技でレベルアップしたようなもんじゃないかよぅ」


「た、たすけてー!」


 サエちゃんが助けを求めた!  


 萌えモードの街人たちが反応した!


 街人は助けを呼んだ!


「……え、なに。この地響き」


 説明しよう!


 本来、ゲーム中で表示される村や街の人々の数はあまりに少ない。しかし実際は現実と同じくらいの人口が隠れているはずである。もしもその全てが集まったとしたら?


 というわけで、世界の全人口である65億人が集まった!


「や、いくらなんでもやりすぎでしょ」


 勇者カカのツッコミ! 


 しかし誰も聞いていない。


 『全人口』の攻撃が『まものの群れ』を襲う!


 『まものの群れ』に526487922145のダメージ!


 『まものの群れ』のこうげき!


 『全人口』に415879688370のダメージ!


「もうわけわかんない数字だね」


「ていうか人間強いねー」


「最初からこうやって総力戦してたら勝ったんじゃないの?」


「ともかくこっちは任せて、俺様たちは先へ行こうぜ」


 全ての魔物がここにいる、ということは魔王城はがら空き。カカたちは上手いこと戦争をすり抜けて城へと潜入した。


「あ」


「あー」


「あっ」


「ああ」


 そしていきなり出くわした。


 魔王の間で寝転がって本を読みながらポテチを食べていた、カツコ、村娘A、トメと。


『な、なぜここに!?』


 トメまで揃って三人は仲良く飛び上がった!


「魔王、おまえを倒す!」


 とりあえず今までの経緯とか色々と置いといて、カカは格好いいセリフを言った!


「フン、あた――」


「私が相手をするまでもないわ! 行け、我が僕であるトメよ!」


「あー! あたしのセリフ取ったー! いけずー!」


 こっちもとりあえず置いといてそれっぽいセリフを返した!


 そして改造されたトメが解き放たれる!


「トメ兄……私たちの敵になったの!?」


 村娘Aが笑った!


「くくく、そうよ。世にも恥ずかしい改造をしてあげたの、倒せるものなら倒してみなさい!」


「や、やめろ!!」


 トメの悲痛な叫びも虚しく、改造された身体が真の姿を現す。果たしてカカたちは最愛の兄を倒すことができるのか! 次回、『トメさん(笑)』をお楽しみに!




 果たしてトメの改造された姿とは!?

 なんか終わってしまいそうな雰囲気ですが、実はまだまだ続く予定だったりするこのシリーズ。

 次回はいつになるんだろう笑

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