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カカの天下  作者: ルシカ
807/917

カカの天下807「大人の階段、四段目」

 どうも、まだまだカカが続きます。


 サエちゃんサユカンと三人揃って寄り道しつつも、到着しましたお花屋さん。さてさて、お目当ての女性は……いたいた。


「おーい、サラさんやーい」


「あら、カカちゃんトリオじゃないですか。お姉さんに会いに来たんですか?」


 エプロン姿のサラさんは、わざわざ仕事の手を止めてこちらまで来てくれた。ええ人や。


「そういうわけじゃないんですけど……お姉は?」


「いまちょっと消えてます」


 果たしてどういう意味なんだろう。休憩中なんだろうか、休みなんだろうか、それとも得体の知れない消失でもしたんだろうか。まぁどうでもいいや。


「お姉は置いといて、サラさんに聞きたいことがあるんですけど」


「私に? はいはいなんでしょ」


「どうしたら大人のボディになれますかー?」


「ちょっとサエすけっ! 質問が変わってるわよっ」


「えー、だって気になるしー」


 たしかに。


「質問の内容も似たようなもんでしょー」


 たしかに。


「えーと、私はどうすればいいんだろう……」


 困惑するサラさんにわかりやすい案を提示しよう。


「とりあえず乳を見せてください」


「カカすけまで何言ってるのっ! わたしたちはマジメな話をしにきたのよっ」


「おっぱい大きくなればトメお兄さんもメロメロだよー」


「ほらサラさん早くっ! 乳出しなさいっ!」


 サユカンてば相変わらずだなぁ。


「残念、お乳は子供ができないと出ないんですよ」


 そしてサラさんは前に比べて流すのが上手くなっている。


「聞いたー? サラさんは子供ができたら自分のおっぱいを一般公開するらしいよー」


「乞うご期待ねっ」


 サエちゃんサユカンの追撃。しかし。


「トメさんの子供かぁ」


「そんなことは誰も期待してないわよっ!!」


「ふふ、期待に胸が膨らむわぁ」


「ほんとに膨らんでるー!!」


 ……ていうか、ほんとにサラさん流すの上手くなったなぁ。これが大人の余裕なんだろうか。


「ほらサエちゃんサユカン。ふざけた話は置いといて、聞きたいこと聞くよ」


「最初に乳を見たいって言ったのは誰よっ!」


「サユカン」


「サユカちゃん」


「え……あれ? あれっ!? そうだったかしら……わたしって……でも、え?」


 そういうことにしておこう。


「さてサラさん。直球で聞くけど、どうやったら大人になれると思う?」


 目をぱちくりさせるサラさん。


「大人。はぁ、カカちゃんたちがどうやったら大人になれるかですか?」


「うん。サラさんがどうやって大人になったか、とか踏まえて教えてくれると嬉しい」


 そこで、なぜかサラさんはキラリと瞳を輝かせた。


「やっぱり恋でしょ!」


 なんとなくサユカンを見る。


「恋をすれば誰しも大人になるものです! だからカカちゃん、恋をしましょう!」


 恋……恋かぁ……


「たしかに恋しまくってるサユカンは胸もお尻も成長しているね」


「ほんとだー」


「だぁーっ! 二人して色んなとこ揉むなぁっ!」


 いや成長を確かめないと。揉み揉み。うあ良い心地。


「なるほど、参考になったよ。ありがとうサラさん!」


「いえいえ。じゃあねカカちゃん、良い恋を! 青春を!」


 ちょっと恥ずかしいセリフを残して、サラさんはお仕事に戻っていった。


「恋かー、カカちゃんからは想像もつかない言葉だねー」


 や、一応あなたに恋してるんですけどサエさんや。


「カカすけと合う男子なんて見当たらないわよっ」


 やっぱ男子じゃないとダメか。


「とりあえずお姉は居ないみたいだし、次いこうか」




「大人になるには? あーあー、恋しなさい」


 またもや同じ答えを聞かせてくれたのは、かつてトメ兄と恋愛で色々あったであろうユカさんでした。


「ほんと……成長するわよ……世界の真理とかわかるわよ……どれだけ上手くいかないようにできているかとか、どれだけドス黒い感情が溢れてるかとか……ふふ、ふふふ」


 ほんっと色々あったみたいです。


「でもま、この上ない幸せも感じられるしね。一回恋愛するだけでも精神的にかなり大人になれると思うわよ」


「ユカさんは今、幸せですかー?」


「……まぁ、そこそこには」


「真っ赤な頬が『そこそこ』どころか『とてつもなく』と物語っているわねっ!」


「そ、そんなことないわよ! 何よあんなやつ、トメのほうが――」


「トメさんのほうが素敵!?」


「違うわよ!」


「じゃあユカさん的にはやっぱりキリヤさんが素敵で素敵でたまらないんですねっ」


「違うってば!」


「じゃあどっちも素敵なんですねっ」


「逆よ!」


「まぁまぁそんなテレないでっ!」


「あーあーあー! だから違うっての!」


 さすがはサユカン。似たもの同士だからユカさんのこと、よくわかるんだね。


「しかし、またしても恋か……」


「カカちゃん、恋できる相手いるー? 同年代の男子とかで」


 候補が微塵も見当たらないなぁ。


「うん、やっぱトメ兄しかいないか」


「「「は?」」」


 よし、告白してみよう。




 お久しぶりです。


 更新ペースを取り戻せそうとか言いながらここまで更新が遅れたのはわけがあります。

 や、なんかサイトがリニューアルしたじゃないですか? それでなんかデータの巻き戻しあるかもだから更新控えてくださいっ書いてあって、じゃあヘタなことしないほうがいいのかなーまだかなーまだかなーと放置してたのですが……


 いつのまにか(しかも意外と早く)更新しても大丈夫って書いてあったし! 気づかなかったし!


 というわけで、無闇に遅れた分も取り返す勢いでちゃっちゃと書いていきたいと思います。なので……その……更新遅いからって見捨てないでね!! 

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