カカの天下726「素人にはオススメできない混沌話」
「でっかいカオスです!!」
「恥ずかしいパクり禁止!」
そんなわけで諸注意。
今回のお話は、前々回のカカラジでリクエストされた『もし、カカ天がルシカs趣味全開だとしたら』と『もしもカカ天キャラが魔法使いになったら』や『魔法少女になったら』を組み合わせたスペシャル話、わかる人にしかわからないトンデモ話です。
素人の方々にはナンジャコリャ的なお話ですので、ワケワカランと思った方は華麗にスルーしてください。目の毒です。次回からはいつものカカ天ですのでご安心を。
「盛るぜぇー。ネタを超盛るぜぇー」
「箱根のみなさぁぁぁぁん!! うたわれるトメですよぉぉぉぉぉ!!」
「オイこらテン。冒頭からツッコミどころだらけの発言すんなや」
「んだよ、別にいいじゃねぇか。この世界じゃどーせツッコミきれねぇんだから、最初からトバしてもよ」
「それもそうか。なら……箱根のみなさぁぁぁぁぁん!! うたわれるテンですよぉぉぉぉぉ!!」
「逆襲に出やがったなこんにゃろ。箱根にいない人間はどうすりゃいいんだ」
「言い出したおまえが言うな」
「そうか、箱根に行けばいいんだ。なぁなぁトメ、箱根に行こうぜ」
「よしきた」
そんなわけで――これは、最近はめっきり絡みが少なくなったトメとテンカが箱根に行くまでをネタだらけで描いた物語である。
この物語はフィクションです。実在のアレやコレとは似てるかもしれないけど関係ないはずなんで広い心でお楽しみください。
「ところでよ、どうやらオレたちは魔法が使えるらしいぞ」
「とっても唐突かつ強引かつ高速な展開をありがとう、ベルンカステン卿」
「……偉く長い名前になったなオレも」
「魔法使いっていうか魔女っぽい名前らしいけどな。じゃあ僕はどんな名前になるんだろう?」
「トメィトゥ」
「それ魔法使えねーよ」
無事に魔法使いと認識された二人は、箱根へたどり着きました。
「はえぇなオイ!?」
「たどり着いたら物語終わるんじゃねぇのか!!」
しかしそこは廃墟と化していました。
「箱根に謝れ」
いちいちうるさいな、魔法で全部直るし、なかったことになるからいいんです。ともかく箱根の街は三人の妖怪によって滅ぼされかけていたのでした!!
「あら? あそこに美味しそうな人間がいるぞ!」
「わ、本当だわ」
「美味しそうかしら? とてもクセがありそうに見えるけど」
その三人の妖怪とは、
「あたしは両方好みだ! ふははははは!」
ノリノリで高笑いをあげるアネリア・スカーレット。吸血鬼らしいが多分日光とか平気。でも絶対にどこかの月のお姫さんみたいな上等な存在ではない。
「私は男の人のほうが好物……ふふ」
静かに笑うのはサランドール・スカーレット。アネリアの妹らしいが、特徴がないのが特徴という普通きわまりない吸血鬼である。とはいえ、髪の片側だけ結んでいる小六のツッコミでもなければフツーって言うなーとかいう決めセリフがあるわけでもない。
「面倒くさーい。あんた達で勝手にやってよね」
特に興味なさそうにしているのは妖怪、八雲ユカ。境界を操る能力を持っており、真実と嘘の境界をうまく操作するのとか大得意だという。
「テン、じゃなくてベルンカステン卿、どうする!? 魔法を使うのか」
「おぅ! とりあえずてめぇを吸血鬼に差し出してオレは逃げる!」
「魔法使えよ!?」
「うっせぇ! それでうまくいくんだからいいんだよ」
「そんなうまくいくわけ――いってる!? うわああ吸血鬼が僕だけを狙ってくる!!」
理由……吸血鬼といえばトメィトゥジュースだから。
「もう、ゴールして、いいぞ?」
「てめぇテン――うわぁぁぁぁ」
吸血鬼姉妹っぽいやつらのごっすんごっすん攻撃が炸裂しようとした、そのとき!
『ちょっと待ったー!』
ご都合主義に現れる味方キャラ!
「くくく、ご主人。この私が来たからにはもう大丈夫。安心、お手軽、超速のご奉仕によって貴様を守り通してくれるわ。覚悟しておけ!?」
「誰だおまえ」
「カカだよ!」
「問おー、あなたが私の金ヅルかー」
「誰……かは聞くまでもないな」
「サエでーす」
ちょっと変わった登場ですが、おなじみの二人です。
「本来なら! 魔法少女は私たちがなってこそ!」
「年増とトマトは引っ込んでてくださいー」
二人がそろって取り出したのはペンダント。
「いくよ、レイジングマイケル!」
『オナラ、ライト』
「いくよー、バルジョーイ」
『イェス、ブー』
妙にリアルな音で返事をしながら光を放ったそれらは次第に形を変え、いつの間にか杖に変化していた。
「あれ、魔法少女といったらコスチューム変身だけど」
作者が個人的にそういうシーンが寒くて嫌いなのでカット。
「ふん、小娘ごときに負けてちゃカカ天人外の名折れじゃきん! あたしと書いて、人外と呼ぶきん!」
「言ってて悲しくなりません? アネリアお姉さま」
「うっさいサランラップ」
「サランドールです!」
「それって第何ドール?」
「薔薇な乙女は関係ありません!」
ともかくここに四人の激闘が始まる!
「おっし! アネリアごっすんごっすんパンチ!」
「なんの! 必殺『杖で1500秒間ずっと殴り続ける!』ウッディ!」
「私もひっさつー『もってくセーラー服』」
「きゃあああ! それは私の過去の!? どこから持ち出したの! 恥ずかしいからやめてよぉぉ!」
空中でなんか色々やってるやつらを見て、トメィトゥは呟いた。
「誰か魔法使えよ」
ごもっとも。
「じゃてめぇが使えよ」
「トマトに何ができるんだよ」
「召還魔法」
「トマトすげぇ」
トマトじゃなくてトメィトゥですから。
「よし、やってみよう。この場合は……なんかやる気ないのがいるけど二対三だし、味方になる使い魔がほしいな。いでよ、使い魔!!」
適当に使ったトメの召還魔法によって、天から一人の少女が舞い降りました。
「クララしょっくです! いきなり変な場所に飛ばされました!」
「あぁ、あのさクララちゃん。君は僕が召還――」
「おかしいです。クララは一年中桜が咲いてる島で願いを叶えながら幸せに暮らしていたのに……そしてちょうど金髪ツインテールの子と髪の赤い子がいい感じだったのに! クララ不満です。帰ります。シュバッ!」
「あああ帰った!?」
「忠誠心の欠片もねぇ使い魔だな」
「今度はベルンカステンがやってみろよ」
「オレがかぁ? 仕方ねぇなぁ……いでよ、エロの使い魔!」
そして現れたのはもちろんこのお方。
「なんでエロでわたしが出てくるのよ!?」
「だってサユカだもんよ」
「さぁ行けサユカちゃん! あそこで寝転がってポテチを食べてる妖怪を倒すんだ!」
「トメさんの命令なら喜んで!」
「召還したのオレなのに……」
ともかく八雲ユカにも相手ができた! これで五分五分だ!
カカがいつの間にか取り出した『タケダリボルグ』とかいう金棒を振るう(なんかぴるぴる言ってる)、それを受け止めるはアネリアの刀、和道一文シュー(けしてシュークリームではない)。
サエとサランドールは罵り合っている。戦えよ。
サユカと八雲ユカはいつの間にか一緒にポテチを食べている。だから戦えっての。
「ていうかさ、だから誰か魔法使おうよ」
その声が聞こえたのか、各々がついにやる気になった!
まずはカカVSアネリア。
「よっし、私の最強の必殺技で一発で倒してやる!」
「気に入らないねぇ。まずはそのボケをぶち殺す!」
そしてサエVSサランドール。
「二重のキワミを見せてあげます」
「サランラップを二重にかけるんですねー、わかります」
「だからラップ違うっての!!」
「はいはいー……おいで、皿女」
最後にサユカVS八雲ユカ。
「ポテチうまー。このうまさはおっくせんまんねっ」
「ウマー」
存在感を放ちまくる阿呆少女たち……じゃなかった魔法少女たち。
その中でも一際目立ったのは、カカの詠唱だった。
――体はボケで出来ている。
廃墟と化した箱根にその声が響く。
――血潮はボケで、心はボケ。
「全部ボケかい」
トメィトゥのツッコミも響き、呪文が完成する。
――それはきっと、無限のボケで出来ていた。
「いくぞ人外王。ネタの貯蔵は充分か」
周囲の世界そのものが塗り替えられ、あらゆるボケを内包した魔法世界へと変化した。ここではカカの思うままにボケを生み出すことができる。果たしてそのボケが戦闘の役に立つだろうか!?
「使えそうなボケは……これだ!!」
カカの足元が大爆発した!!
すさまじい爆発、この威力ならば吸血鬼や妖怪とて、ひとたまりもないだろう。
だから、そんな爆発が足元で炸裂した当のカカ本人は空高く飛んでいった。
「あー……あるよなぁ、爆発オチって」
消える飛行機カカ〜♪
僕たちは見送った〜♪
空しくて〜冷めた〜♪
「……帰ろうぜ、トメ」
「……うん」
なんだか色々あったけど、ゆっくり寝れば夢は覚めるさ。きっと明日は天気も晴れ晴れでユカイに違いない。
さて、本当に載せていいのかなーコレと悩みつつ投稿しちゃいましたが……どうなの、コレ笑
どっからどうみてもワケワカラン話ですが、リクエストですので!! DANYさん、どうですか!?
あ。次からはちゃんと普通のカカ天しますよ、ええ!