表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カカの天下  作者: ルシカ
662/917

カカの天下662「カカ天クエスト Ep11」

 注意:このお話はカカ達がゲームのキャラになりきりながらRPGを進める話です。話の内容はゲームの中ですが、『もしもカカ達が異世界にいたら』みたいな感覚でお楽しみください。

 ステータス

 カカ   ボケ勇者    レベル1 へん

 サエ   悪の魔法使い  レベル1 はらぐろ

 サユカ  手の平の踊り子 レベル1 さびしんぼう エロレベル3

 トメ   ツッコミ    レベル1 つっこみ ドリル

 ケロリン スライム    レベル14 おっさんくさい すごいごみ


 なんとか無傷でラオナの滝に辿りついた勇者一行。しかし、その前に立ちはだかるは水の妖精! 


「こ、この二人がラオナの滝に住むといわれる妖精ねっ」


 サユカは怯えている。


「なんだかアメリカ人っぽいね」


「やだなーカカちゃん。この世界にそんな名前の国はないよー」


 カカとサエはボスクラスの敵を前にして余裕綽々だ!


「ちょっと二人とも、相手はボスよボス! どう見ても強そうじゃないし、どう見てもネタで創られたような敵だけど、ボスはボスなのよっ、もっと気を引き締めなさい」


 サユカは妖精に向かってビシッと指を突きつけた。


「さぁ、あなたたちの水を渡してもらうわよっ!」


 サユカの宣戦布告!


「ヘイ、聞いてくれよジョーイ」


「オゥ、どうしたんだいマイケル?」


 しかし妖精には効かない! むしろ妖精は聞かない!


「実はこの間、エレベーターに乗ったのさ!」


「オゥ。この世界のどこにそんなハイテクなものがあるんだい?」


「それは言わない約束さ! 続けるとね、六人乗っていたエレベータの中で、なんと屁をかましたヤツがいたんだYO!」


「密室でそれは拷問だNE!」


「しかもその音がすごいんだYO!」


「Booooooooo!! って感じかい!?」


「Byuuuuuuuu!! って感じさ!」


「身が出そうだな! HAHAHA!」


「出てたはずさ! HAHAHA!」


 ただいま大変お見苦しい話題となっております。精神衛生上よくないと判断された視聴者の皆様はチャンネルを変えてください。


「そしてね、ジョーイ。一緒にそのエレベーターに乗っていたうちの一人が叫んだんだ。俺じゃない、俺じゃないぞ!! ってね」


「オゥ、それは逆にあやしいね」


「皆そう思ってね、問い詰めたんだ。おまえがやったんだろう、白状すれば楽になるぞ、カツ丼食うか? ってね」


「オレっちならカツ丼だけいただくね!」


「それでもソイツは言い張ったのさ、俺じゃない、俺はやってない!! ってね」


「ホゥ、言い張ったのかい」


「それはもう言い張りまくりさ」


「それならソイツは本当に屁をかましていないんだろうさ!」


「どうしてそう思うんだい?」


「屁というのものはお腹が緩いときに出るものだろう? 張ってちゃ出ないんだYO!」


「こいつぁ一本取られたZE!」


『HAHAHAHA!!』


 繰り広げられる水の妖精ワールドに、勇者一行はまったくついていけなかった!


「ね、ねぇどうするのよっ! 変なやり取り始めちゃったわよあの妖精たちっ」


「面白いからいいんじゃん?」


「ポップコーンとかないかなー」


「漫才見にきてるわけじゃないのよっ! もう、仕方ないわね……わたしがしっかりしないと」


 いまだに笑い続けている妖精二人に、サユカはおそるおそる声をかけた。


「あ、あのっ!」


「オゥ、どうしたんだいお嬢さん!」


「そ、そろそろ……」


「そろそろ? そろそろ出そうかい? アレが出るのかい!?」


「HAHAHA! あのエレベーターの犯人はこのお嬢ちゃんだったのか!」


「おまえがやったんだろう、白状すれば楽になるぞ、カツ丼食うか?」


 サユカは固まっている。


「あ、カツ丼ください」


「ポップコーンは置いてませんかー?」


「あんたらねぇっ!!」


 カカとサエは馴染んでいる!


「水の妖精! 君らはボスでしょっ! 水の妖精でしょ!?」


「水っぽい屁は――」


「屁の妖精じゃなくて水の妖精でしょっ! なら戦うわよっ!」


 サユカは先に進みたいようだ。


「仕方ないな、やろうかサエちゃん」


「そうだねーカカちゃん」


 ようやく戦闘が始まる!


 マイケルとジョーイがあらわれた!!


 カカのこうげき!


「おならBoooooooooooooo!!」


「HAHAHAHAHA!!」


 マイケルは笑い転げている。


 サエのこうげき!


「おならByuuuuuuuuuuuuu!!」


「HAHAHAHAHA!!」


 ジョーイは笑い転げている。


 サユカのこうげき!


「えっと……なにこれ」


 ミス!!


『HAHAHAHAHAHA!!』


「バカにしてんのっ!?」


『HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA――』


 ジョーイは笑い死にした。


 マイケルは笑い死にした。


 魔物を倒した!!


「うそぉぉぉっ!!」


 『ありえないほどくさい水』を手に入れた!


「え、なに。もう終わり? なによその『さっきの小話に全力注ぎました。だからもういいや』的な展開はっ! もうちょっと、こう――」


 一行は0の経験値を得た。


 相も変わらず反則的な方法で突き進む勇者一行! 反則だから経験値は当たらない、そんな中でついに唯一の戦力であるケロリンが復活するのか!? 次回、『あれ、レベルが……』をお楽しみに!

 



 一部の方々に大人気、マイケル&ジョージ劇場の時間でした。カカクエ? そっちのほうがおまけです、ええ。


 ところで彼らに聞きたい。なぜそんなに屁が好きなのか? 誓って言うが私が好きなわけじゃない。あんなクサイもんは嫌いだ。なのに頑として屁のネタを続けるのはなぜなのだろうか?

 マイケル氏はこう語ります。

「ネタにしやすいからサ!!」

 ですよねー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ