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カカの天下  作者: ルシカ
620/917

カカの天下620「もぐもぐタイム」

 こんにちは、トメです。もぐもぐ。


 何がもぐもぐかというと、現在カカと二人で夕食中だからです。もぐもぐ。


「ねぇトメ兄。この玉子焼き、なに? 出血してるよ」


「ああ。前に姉がさ、居酒屋の『病院』で食べためんたい出し巻き玉子がめっちゃ美味しかったーってうるさかったから、適当に作ってみた」


「この赤いの、めんたいこ?」


「そそ」


「そか。それにしても玉子焼きの形がぐちゃぐちゃだね」


「めんたいこ入れるとうまくいかなくてさぁ」


 職人さんはすごいねぇ。もぐもぐ。


「食べにくかったらご飯にかけてみ」


「そうする。お醤油とって」


「ほれ」


「ん」


 もぐもぐ……


「んま」


「な。めんたいこに玉子の組み合わせっていけるよな」


「おかわりしちゃお」


「おぅ、たくさん食え」


 もぐもぐ。


「あ、お母さんのCMだ」


「シャンプーのやつか。四十代でもこの艶やかさ……って、母さんがやっちゃ意味ないよな」


「元から綺麗だもんね、髪も本人も。異常に」


「同じもんを一般人が期待するのは間違ってるだろう。ま、人気は出るだろうけど」


「そういえば、ふと思ったんだけど。お父さんとお母さんってどうやって知り合ったのかな?」


「ああ、結構おもしろい話が聞けるぞ。今度聞いてみ」


「うん」


 もぐもぐ。お、CM終わった。


『さて、ここでクイズです!』


「トメ兄、答えてみ」


「よしきた」


『あなたが生きてる意味って、なーんだ?』


「クイズって軽さの問題じゃねーだろ」


 もぐもぐ。 


「おかわり」


「食うのはやいな」


 もぐもぐ。


「あ、そうだ。サンマ! 今度サンマ買ってきて」


「旬だしおいしいからいいけど、なんでさ」


「こないだね、サユカンに綺麗な食べ方教えてもらったの。やってみたい」


「わかったよ」


 もぐもぐ。


『次のクイズです!』


「カカ、やってみ」


「よしきた」


『あなたが死ぬと、どうなるでしょう?』


「地球も死ぬ」


「そいつぁ大変だ……チャンネル変えていいか? もうヤだこのクイズ」


「許可」


 もぐもぐ。ん、カカが立ち上がった。


「ちょっとトイレいくね」


「ん」


 てってって……


「よし、隙あり」


 さささっと。


「……ただいま。ん、あれ?」


 そ知らぬ顔でもぐもぐ。


「おかずが増えてる! ハムフライだ!」


 にやり。


「うわ何この嬉しさ」


「ふふん、日々サプライズは必要だよな」


「わーい。ソースちょうだい」


「ほれ」


 もぐもぐ。


「んまんまサクサク」


「安いわりにうまいんだよな、あそこのスーパーのハムフライ。一つ78円でこれだぞ?」


「なんで77円じゃないんだろう? 私だったらそうするなぁ」


「知らんよ」


「んむ、ご飯すすむ。おかわり」


「はいよ。僕もしよっと」


 もぐもぐもぐもぐ……


「で、カカさんや」


「なんだいトメさんや」


「オチは?」


「ないよ」


「そうか」


 ごちそうさまでした。




 箸休めにこんな話を、と言いつつ箸を動かす描写しかないとはこれいかに。


 オチがない、というオチです。


 あ、明日の昼12時でサエちゃんのプレゼントを〆切りますのであしからず^^

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