カカの天下375「第十一回、カカラジ!」
「こんカカ! そろそろが春が訪れ世界はうららかに爽やかになるかと思いきや私の世界は最悪、ベリーバッド、チョベリバと三つそろって極悪な感じなので誰か私の心に春をとどけてほしいです春一番で! なんて思ってる香加です!」
「や、やぁ、なんだかわかんないけど怒ってる香加に怯えてる留だよ」
ど、どうも。同じく怯えてる作者でありますが……ともあれ第十一回カカラジ、スタートです!
「作者!!」
は、なんでございましょうか!?
「言いたいことがある!」
き、聞きましょう!
「この作品はいつからラブコメになったんだあああああああ!!」
ちゅどーん!! と背景を爆発させながら吼える香加さん。
え、えーっとですね、サユカちゃんの話を書くにあたってラブコメ率が上がるのもやむなく……
「にしてもラブ率が高くない!?」
「ラブ率っておまえ――」
「ラブ男は黙ってて!」
「誰がラブ男だ!! どっかの殺人事件のバカップルと一緒にすんな!」
「似たようなもんでしょ!!」
「似たように書くなよ作者!!」
うあこっちに矛先きた!?
「だいたいさー、告白話から最近までサユカン妙に可愛くなっちゃって、見ててニマニマいやーん恥ずかしーとか思っちゃうような話ばっかで――それに比べて私はなにさ! 一つ前の話なんか鼻にピーナッツつめて『フゴッ』とか言ってるんだよ! あのさ、私一応、女の子なんだよ?」
「なんだってー!」
「なんで留兄が驚くのさ! ともかく、なんか扱いに差がありすぎない!?」
や、だってそれでこそカカだし。それともなに、カカにもラブストーリー用意すればいいわけ?
「ぷっ」
「笑うなラブ男!」
「その呼び名やめい!」
「じゃーラブマン。ラブ男爵、ラブギドラ!!」
えーとですね、これはネット小説『カカの天下』を盛り上げるため、ぶっちゃけトークや作者の本音などを放送する情報ラジオかもしれない番組です! 登場する香加や留、作者等は本編自体と直接は関係ないのでお気をつけください。
「ちょっと、なに無視して進めてんのさ」
あんまり君らに構っててもキリないかと思って。
「む、まぁいいけど……今度はちゃんと私を目立たせてよ? 主役なんだから」
大体いつも登場してるし充分目立ってると思うけど……検討はしてみます。ラブコメ率はさすがに下がる(はず)ですし、お楽しみ会もありますしね。
ではでは、一旦CMへ。
「バレンタインにチョコをもらった色男さん、そしてホワイトデーに何をあげればいいのかまだ決まってない優柔不断男さん! よってらっしゃい見てらっしゃい。ただいま紹介するのはこちら、ホワイトデーの専用お菓子、『びやクッキー』です! 男らしく、それでいて女性心をくすぐりすぎて大爆笑させる形をしたこのクッキー! 迷ってる人はこれで決めちゃいましょう、いろんな意味で成功すること間違いなしです! なにせこのクッキーには――」
「って、あれ?」
「真っ暗になった……停電っスか!?」
「おい。放送が途中で止まってんぞ」
「うあ、マジっスか! どこまで放送しました?」
「迷ってる人はこれに決めちゃいましょう、までだな……多分、外で降ってる雪のせいだろ」
「あー、積もってたっスもんね。でもどうします? 一番大事なこと言ってないんじゃ」
「だよなぁ……『びやクッキー』はその名の通り『びやく』が入ってるって説明、かなり重要だよなぁ」
「でも放送しなおすの、めんどいっスね」
「そだな。ま、いっかぁ。そんな強力なやつってわけでもないし」
「あははー、んじゃこのままいきましょー」
「男から女に渡すんだし、クスリの効果でうまくいったらそれはそれでメデタシだしな」
「そうそーあははー」
「あははー」
CMが明けて。
「なんかすごい適当な人たちだね。あははー」
こちらのスタジオサイドから見れば今の裏の会話が聞こえるけど、実際にラジオ聞いてる人サイドからだと普通のクッキーの宣伝にしか聞こえないだろうに……危険だ。もし知らずに買ってしまったらどうなるか。
「あれ、留兄。どこいってたの?」
「ん? ああ。トメの様子見てきた。あいつラジオ聞いてからすぐ電話してたから、今のクッキー買うっぽいぞ」
『実際のラジオ?』とか『トメの様子?』とか細かいツッコミは言いっこなしでお願いします。
「え、じゃあ買うの? 『びやクッキー』を!?」
「買っちゃまずいのか」
あー、トメの様子見にいったから停電以降の会話は聞いてないのね……ま、ほっとこ。
「そだね」
「なんだよ」
「別に。ホワイトデーが楽しみだね。さ、次いこ次。まずはおたよりコーナー!」
に、行こうかと思いましたが……今回はバレンタイン投票でいただいた意見等を中心にいろいろと公開していきたいと思います。
「む、いくつか溜まってるけどいいの?」
本編で書けることも多いので、とりあえず調整に置いておくという形で……次回までに書けなかった(答えることができなかった)質問はきちんと次回にお答えします。
「んー、カカラジネームとか紹介したかったんだけどな」
それじゃいずれ『おもしろかったカカラジネーム』コーナーでも作りますね。
さてさて、そんなわけで結構前の話ですがバレンタイン! 皆様たくさんの投票ありがとうございました!
「一位がテンカ先生→トメ兄で、二位がサエちゃん→トメ兄、だったよね。たしか」
そう、そして一票差で三位にサユカちゃん→トメ、その下がカカ→トメだね。
「……留兄、モテモテじゃん」
「恐縮です」
大丈夫。投票のほとんどに『トメはモテすぎ』だの『くたばれ』だの『痛い目みろ』だの『おまえはラブコメの主人公か!』だのと熱い怒りと文句が書かれていましたので。
「……それで僕は爆発したのか」
だって、一番多かった『意見』は『トメに天罰を!』っていうものだったんですもん。ある意味、一位です。
「おまけ話にあったニシカワ君→デストロイヤー教頭、タケダ→D教頭っていうのは?」
……いや、恐ろしいことに、本当に結構票がきたのですよ。
「その人たちはカカ天に何を求めてるんだ?」
しかも投票を告知して一番最初にきた投票が『タケダor西革から教頭へ』でしたからね。これはもう新たな世界を書くしかないかと。
「新世界はカカクエだけにしといてくれ。男同士なんて……いろいろデストロイするにもほどがあるぞ」
「留兄だったら絶対モテるのに」
「やーめーろー!」
いやまぁ作者的にもそこら辺はNGですので、その路線で書きはしませんけどね(多分)。
「でもホントいろんな意見あったねー。シュー君に愛の手を! みたいのとか」
「姉からシュー君へ、とかタマちゃんからシューへ、とかだろ。うん、結構あったな。結局もらえてなかったけど」
シュー君一本で話を一つ作ったじゃないですか。あれで充分すぎですよ。チョコなんかあげません。
「男から女性へ、ってのもかなりあったな。多かったのが僕からサユカちゃん、次はシュー君から姉か。うーん、男キャラが男らしくないのがわかりやすい」
「なんで作者ってそんなに男に冷たい扱いなの?」
そりゃ可愛い子のほうが可愛いからですよ。
「うあ、なんて正直な。うちのオヤジみたいだ」
あんなのと一緒にしないでください。って、そういえばそのオヤジさんとユイナさん夫婦で仲良く〜みたいな意見も結構ありましたね。オヤジさんイロイロやりすぎたのであげませんでしたが。
「読者の皆さんって登場数少ない人にもちゃんと意見くれるから嬉しいよね」
気がつけばずいぶんとキャラも増えましたからねぇ……最初はトメとカカだけだったのに。
「しかもよく見ると365回超えてるしな。最初の話は別サイトにのせたりしてたから実質毎日書いてたわけじゃないんだろうけど、一応は一年間書きとおしたことになるのかな」
それでお祝いメッセージをくれた方もいまして、本当に感謝感激雨霰でございます。
これからもまだまだ続けていくつもりなので、皆様またお付き合いしてくださったら嬉しいです!
「……なんか今日は和やかだね」
「波乱がないな。いつもみたいな」
ずっとドタバタしてたら疲れるでしょう。一休み一休み。
というわけで、バレンタイン投票についてはこのような結果となりましたとさ!
「このような、ってダラダラ喋ってただけのような気もするけど」
「いいんじゃないか? カカ天の基本ってこんなもんだし。どうせその分お楽しみ会でかっ飛ばすんだろ」
「それもそだね。なんせ私が主役だし」
うんうん、そういうことで……CMいきましょう!
とある街の掲示板。
『貴桜小学校にお子さんがいる方はご注目! 三月後半の日曜日、四年生から六年生の各クラスによるお楽しみ発表会を開催します。発表会に参加されるお子様のご父兄の方々は自由に入場できますので、ぜひお越しください。
演目
〜省略〜
四年ニ組、ハチャメチャ劇『トメの天下』
概略 主人公のトメ(配役、笠原香加)を中心に起こる騒動を描いたコメディ劇。はたしてトメは天下をとることができるのか? ちなみに先生の名前はテンカ。だからどうした。
〜省略〜
どうぞ、奮ってご参加ください』
CMが明けて。
「あのさ……香加。このタイトル」
「おもしろそうでしょ?」
「や、確かにおもしろそうではあるけどさ、なんで僕の名前が」
「そのほうがおもしろいから」
「……見にいかねば。変なことしたら止めなければ」
うーん、お楽しみ会への期待が高まってきますね! いったいそのとき私はどんな話を書くのでしょうか? 私も楽しみです!
「だからさ、作者がそんな行き当たりばったりでいいのか」
ずっとこうしてきたんだから大丈夫でしょう、多分。
「そんなもんかね。で、今回は投票とかないわけ?」
そんな投票してばかりしてもアレですのでね。しばらくはまったりいきましょー。
「まったりしすぎて今回はもう終わっちゃうんだね」
ええ、ということで最後あたりに改めてご挨拶を。
いつも読んでいただいている皆様、本当にありがとうございます。行き当たりばったりとはいえこうやって毎日書き続けられるのも皆様のおかげです!
感想をくれる方。
応援メッセージをくれる方(返信はできませんがちゃんと全部読んでます!)。
忠告してくださる方。
誤字や間違いがあるとすかさず教えてくれる方(毎回マジで助かってます笑)。
この作品に関わってくれる全ての人に感謝しつつ、明日からも執筆させていただきます!
「さ、いいこと言ったところでいつもの行こうか」
「う。今日はどうするんだ? 僕と香加と作者しかいないが」
「私としては作者にしたいとこだけど……読者の皆さんが誰かさんに天罰を下してほしいって言ってるしね?」
「え、で、でも、それは爆発させられたからもういいんじゃ」
「あれはトメの話」
今は留の話。
「…………エー」
「カカラジチョップ!!」
「ぐほっ!!」
「カカラジポテチ!」
「いてっ!」
「カカラジピーナッツ!!」
「ふごっ!!」
「ふースッキリ」
カカラジピーナッツ。略してカカピーか。
「なんか可愛いね」
いずれ何かで使お。ではでは皆様方、最後にカカラジネーム? 東雲さんが作詞してくれたエンディング曲を流してお別れしましょう!
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カカの天下featuringカカとテンカ アヤ
いたずらが大好きな少女 (かっかー、かーかー)
喧嘩なら負けない少女 (かっかー、かーかー)
時には甘えん坊な少女 (かっかー、かーかー)
あぁ、その少女の名前は何?
カカ 僕らの番長
カカ 僕らのアイドル
カカ 僕らの妹
カカは天下人
カカ 僕らの番長
カカ 僕らのアイドル
カカ 僕らの妹
カカは今日も行く
ツッコミを兄に持つ少女 (かっかー、かーかー)
ファンタジーを姉に持つ少女 (かっかー、かーかー)
大女優を母に持つ少女 (かっかー、かーかー)
あぁ、その少女の名前は何?
カカ 僕らの番長
カカ 僕らのアイドル
カカ 僕らの妹
カカは天下人
カカ 僕らの番長
カカ 僕らのアイドル
カカ 僕らの妹
カカは今日も行く
カカの天下だぞー!
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はい、ありがとうございましたー!
「ではでは皆様、カカばい♪」
この番組は、事故の多い放送局と、デストロイヤー教頭の差し金でお送りしました。
「まともな提供、ないね……」
ダラダラなラジオでしたが、私はこんな空気が好きです笑 もちろんドタバタも楽しいですけどね^^お楽しみ会まではこんなノリでいきたいと思います。
もちろん私の気が変わることもありますが、そのときはご容赦を。
それではまた明日。カカばい♪