カカの天下319「カオスな初夢」
初夢〜トメの場合〜
こんばんは、トメです。
僕はいまから寝るところですが、どんな初夢を見れるか非常に楽しみです。
ちなみに一緒に新年を迎えたカカサエサユカの三人も、0時に頑張って起きたせいか、その日は夢を見なかったようです。や、実際は見てるんだろうけど初夢って『初めて覚えている夢』だと思うのですよ。だから僕らはまだ夢を見てないわけで。
これから見るわけで。
さーどんな夢を見るかなー。富士、鷹、ナスが出ると縁起がいいんだよね、たしか。
どれでもいいから出てくるといいな……おやすみ。
…………
お、ここは夢の中か? そう自覚した瞬間、目の前に舞い降りる影。
「よぉぉぉぉぉぉぉっすっっっ!!!」
そこにはやたらと暑苦しい挨拶をかましてくれる、マスクをした筋肉ムキムキのおっさんが。
「我輩の名は鷹野富士!! 人呼んで富士さん!!」
呼びたくねー。
「貴様に一言モノ申ぉぉぉぉぉぉぉぉすっっっ!!!」
「な、なんだよ」
「こんのぉぉぉぉぉぉっ、ぅおたんこナスがああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
目が覚めた。
鷹、富士さん、ナス。
「こりゃ大凶だ」
泣けるぜ。
初夢〜サエちゃんの場合〜
「さーねよねよー……おやすみー」
…………
ぴしっ。
ごり。ごり。
ばきっ、ズガッ! グジュゥアァッ!
ジュルルルルルルルッ。ズドンヅドン!!
アォォォォォン! ピーポーピーポーピーポー!!
痛いぃ……恨めしや……この恨み……食えぇ、食えぇぇぇ……
ヒ、ヒヒヒヒッヒヘヘヘヘヘきゃけけけっけけキャけっけげげげギャげげっげげグガげげげっげえげげげえっげえへげえっげえげカカげえげげげげげ!!
目が覚めた。
「あー、おいしかったー」
カナシバリって肩コリとれるんだよね。
初夢〜サユカちゃんの場合〜
あれ? 目が覚めたわ。
もう朝かぁ。夢……見たわよね。あんまり覚えてないけど。うーん、覚えてるのは……
『トメさん、私と結婚して!』『いやいや、あたしとよ!』『オレのもんに手ぇ出すなこのガキども!』『トメ♪』『トメ君、あの夜を忘れたの?』『トメは俺の嫁』『トメ家の遺産はあたしのものよぉん』『そりゃないぜぃ、ふーじ○ちゃぁん』
……ムカムカムカムカ。
妙なのも混じってたけど、なんかムカつく夢だったのは確かだわ。正夢になったら許さないわよ神様!!
初夢〜カカの場合〜
「みんなどんな夢を見たの?」
私が聞いてみると、みんな様々な反応を示した。
頭を抱えるトメ兄。
なぜか舌なめずりをするサエちゃん。
まだ見ぬ敵を睨み付けるサユカン。
どうしたのさキミタチ。
「ささ、遠慮なく話してみてくれたまえー」
「そ、そう言うカカはどんな夢を見たんだ?」
「私? 私はねぇ……」
…………
「っていう夢を見たの」
「……ほぼ正夢じゃんか」
そうそう。あ、『…………』から上が夢ね。ただいま初夢の暴露会中なの、だからトメ兄が言ったとおり正夢になったっていうわけなんだけど。
「カカすけのが一番ワケわかんないわね……」
「そうかな? わかんないよー。トメお兄さんの夢の話は聞いたけど、サユカちゃんは夢の内容ぜんぜん話してないじゃーん」
「く、詳しく話してないことに関しては、サエすけも同じでしょっ」
「だから説明したでしょー。最初にぴしっ、ごりごりって始まってー」
「だからワケわかんないってのっ」
「だからこうー、ごり♪」
「ぐえっ」
『ごりっ』というより『ごきっ』て感じでサユカちゃんで遊び始めるサエちゃんを尻目に、私はトメ兄に聞いてみた。
「ねぇトメ兄、私の夢ってどんな意味があるのかな?」
「うーん、これからもいつも通りってことじゃないか? カカにしてはつまんない夢だったな?」
「つまんない? そうかな」
私はじゃれ合うサエちゃんとサユカンを見る。
「きゃけけけけけけけけー♪」
「やーめーろーっ! 耳元でそんな笑い方するなぁっ!」
うん。
「結構、楽しいよ」
「……さいですか」
いい初夢だった。
やー、最後はともかく、みなさんほんと混沌とした夢ですな^^;まさにカオス笑
あ。そうそう、年賀感想の返事ですが……昨夜のうちに送るつもりが私、気づいたら寝てまして^^;今日の昼ごろに送るハメになっちゃいました……でもま、年賀状がくる時間ってそんなもんだよねっ! ってことにしといてください^^;
『表』とか書いてある年賀状は必ず『裏』の年賀状があります。感想欄にないものはメッセージくれた人に送りましたのであしからず♪ まさにその人だけの年賀状ですね笑
それから、これはどうでもいい話ですが。
おみくじひいたら数年ぶりに大吉でした!
いいことあるのかなぁ……一応年齢的に今年は厄年ですが^^;大吉さん頑張って厄に勝ってね。
さてさて、ちょっとあとがき多くなりましたが、今日はこのへんで!