カカの天下175「第三回、カカラジ!」
「皆さん、こんカカー! 夏の日差しに晴れやかな気分になりながらもブラボゥな汗のかき方にべとべと憂鬱になりながらもちょっとやせるかなアハ別に太ってないけどねとか思ってる香加です」
「こんカカー。暑すぎてダルダルな留です」
「情けないね留兄。それでも男?」
「一応」
「ほんとに? どれどれ」
「どこ触って確かめようとしてる!?」
いきなり下品な始まりで失礼しました。第三回のカカラジです!
「この番組は留兄の男を確かめる番組です!」
「違う! どんな番組だ!?」
「留兄のそこをピーする番組」
「放送できんわ! えーっと、ネット小説『カカの天下』を盛り上げるため、ぶっちゃけトークや作者の本音などを放送する情報番組ですっ! 私たち、留と香加は本編自体とは関係ないのでお気をつけください!」
いきなりとばしてるなー。
「でも留兄」
「もう喋るな。はいCM!」
「とあるデパートの中にある水着用品店は異様な品揃えで大人気、特にロリコンの方々に大好評です! 妹さんに、娘さんに、甘いもので釣ってきた女の子に……無駄に可愛い水着を着せちゃいましょう! 下心を察せられると困るって? ふっふっふ、そういうお客様のためにあえて店名は書いていないので、安心してご来店ください! お問い合わせは↓へどうぞ!」
CMがあけて。
「……留兄、やらし」
「違う! 僕は知らなかったんだ!!」
「……そだよね、留兄はそんな人じゃないよね。トメ兄はそんな人ってことで」
「トメも違う!」
「にしてもCMのくせに店名出さないってどゆことさ」
「お問い合わせは↓ってなってるだろ」
「書いてないけど」
「だってラジオだし。画面にでるわけじゃなし」
「……それはもっともだけど、じゃこのCMって意味あるの?」
「このラジオ自体意味ないんだし、いいじゃないか。さてさておたよりのコーナーいきます、このコーナーはカカラジに届いたお便りや架空のお便りを紹介するコーナーです」
ぶっちゃけすぎー。
「じゃ私読むね。えーと、カカラジネーム『トメ兄嫁にきてくれ』さんからいただきました」
「嫁……え、嫁? 婿じゃなくて嫁!?」
「ということは男同士かぁ、今後のカカ天はそういう方向に」
「なってたまるか! いいから内容読め!」
「えーっと『トメさんの年齢と勤め先を知りたいです』だって。押しかける気だね」
「怖いこと言うな! まぁ、来れるもんなら来てみろって感じだけど……歳は24で、印刷会社に勤めてるよ」
「すごいたまーに会社のグチの話でるよね。嫌いなじーさんがいるとか」
「まぁな。でもカカ天はホームコメディなわけで。仕事のことはあまり持ち出したくないわけで……ここで公表したから何かで出されるかもしれんが」
「でも留兄さ、あ、トメ兄か。24にしてはガキじゃない?」
「本物のガキなおまえが言うな。はい次々」
「えーと、カカラジネーム『赤いカカ、略して赤カカ』さんからいただきましたー」
「カが三つ……これも言いにくい」
「えー、『最近カカちゃんの言動がまともになってきてませんか?』だって」
「どこがだ。今でも充分変だぞ」
「それが足りないって言ってるのかな。わかりました。カカちゃんに言っときますね。もっと全開で暴れろって♪」
「……わかった、僕もトメに言っとく。覚悟しろって」
わかった、作者も頑張る。もっとトメが困るように。
「ちょと待て作者。久々に発言したと思ったらそれか」
でもこの作品、トメが困る=おもしろくなるっていう公式でできてるし。
「誰だそんな公式作ったの!」
「作者に決まってるでしょ」
……いや、カカだと思う。
「私が!? じゃなくてカカが?」
カカがトメを困らせすぎなんだよ。そしたらいつの間にか……
「わかった。もっと困らすように気をつけろってカカに言っとく」
「あれ、それって何もわかってないんじゃ……」
はい、時間です。CMへ。
「おまえが仕切るな!」
「脚本枚数五枚、作成時間三時間のくせに妙に超大作になってしまった怪獣映画『地球防衛軍VS姉』いよいよ登場! この異様な製作の手間の小ささは……まさか実話だからなのか!?
どうみても本物にしか見えないミサイルとそれを食べる姉!
東京湾に突如現れたガジラ、そしてそれをも食べる姉!
姉の食欲は地球をも食べつくしてしまうのか!?
そして姉と呼ばれているのは果たしてなぜ、ていうか誰の姉なのか!? 姉と呼ぶからにはその弟だか妹だかも怪獣なのか?
多くの謎とリアルすぎる戦いを描く夏の最注目映画!! 間も無く全国公開!」
CMがあけて。
「なにこの映画。観たい」
そういう話も今度書くかもね。映画観にいく話。
「しかし脚本枚数五枚って……まさか全部アドリブで作ったのか」
「まぁ、姉が出てるんなら台本どおりいくわけないしね」
「それもそうだな。さて、そろそろ終わりの時間だなー」
「今回はなんか、やたらまったりしてたね」
「もう三回目だしなー。もともとほのぼの系のホームコメディなんだぞ、カカ天って」
「そのわりにはたまに勢い良すぎる話があって、それが好評だったりするんだけど」
まぁ、毎日書いてるから作者のノリにも左右されるしねぇ。
「弱音吐くな。書け作者」
はい、すいません……カカ怖い。
「さて、番組ではリスナー、というか読者の方からご要望や意見をお待ちしてます。こなくてもラジオ(もどき)は続きますが、内容がなんでもありっぽいので面白ければ使わせていただいちゃうかもしれません」
「今回もなにげに使わせていただいたのが二つほど」
アイデアくれて嬉しかったです。いやホント。
「では最後に。トメ兄の水着を選んだときの話をば。トメ兄ったらね、最初はビキニはこうとしてね、それが小さすぎて食い込んで、抜けなくなってね、それで店員さんに話しかけたらキャー! ヘンタイって」
カカラジチョップ!!
「さ、それではまた次回お会いしましょー、お相手は留と」
「いつかそのチョップをよけてやる……な香加でした!」
「この番組はあやしい水着屋と、地球防衛軍もどきの提供でお送りしました」
「相変わらずすごい提供……」
えー、今回はおたよりコーナーの『トメ兄嫁にきてくれ』さんと、CMのほうで『サイコメタル』さんのアイデアを使わせていただきました。ご協力、本当にありがとうございました^^
次回のカカラジは200回です。それではまた^^