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再生都市姫路



西暦2500年の世界で唯一の街である姫路。

荒れ果てて姫路城以外、何も残ってなかったこの土地にアンドロイド達は街を復活させた。

まあ、復活といっても姫路城から半径5キロメートルほどの狭い範囲なのだが。

ちなみに西暦2040年代の姫路がモデルらしい。


「なんで2040年なんだ?」


そう聞いてみたところ、姫路城がもっとも映える街並みがその時代だったらしい。

たしかに姫路駅から見える姫路城の景色は本当に見事なのだ。

これが2100年から先にいくと時代の流れか、どんどん街並みが派手になっていき姫路城が街とマッチしないらしい。

俺も映像で見て納得した。


『再生都市姫路』

というが、建造物が建っているのは今のところ姫路城周辺から姫路駅までの区間のみであり、少し離れた場所は道路はひかれているが建物などは建っていない空き地のままである。


姫路駅から姫路城までの間には商店街があり、飲食店などが建ち並んでいる、アンドロイド達が店員としているが、客なんてもちろん一人もいない。

なのに注文すれば注文通りの品がでてくる。

コーヒーなどの飲み物やパン、サンドイッチ。

ラーメン、うどん、パスタ。

焼き鳥、焼き肉、寿司、刺し身。

ケーキやドーナツなども。

どんな食べ物でもでてくるのだ。

コンビニも当然のごとく営業中だ、いったい誰が利用するの?


だってアンドロイドは食事をしないのに。

食事をする人間すら滅亡して一人もいないのに。


あと、飲食店やスーパーで並んでいる食料品は巨大な『食料プラント』で作られており10万人の食料は賄えるというが、食べる者がいないのになぜ作ったの?


と聞いてみたら、


「姫さんがホンモンに拘るんや、それに食料なんて工場が勝手に作ってくれるやかい、別にウチらはな〜んもする必要ないしなぁ〜」


との回答が。


ちなみに姫さまというのはアンドロイドのお頭的な方らしく、まだ俺は会っていない。

どうやらその姫さまはリアル志向の拘り派らしく妥協は一切しない性格?らしい。

たしかに店でだされる食べ物はとても美味しい。

それは俺にとっては良い事しかない。

だってね、もし食料プラントが無かったら俺自身で食料を調達しなくてはいけないとこだったからね。


ちなみに昨日食べた神戸牛の焼き肉は最高だった。


その神戸牛だが、培養肉らしい、神戸牛の細胞を使って人工的に作ってるとか、他にも豚や鳥の肉も人工的に作られたものだとか、まあ美味しければ培養肉でも全然オッケー、っていうかこんな美味い肉を人工的に作るとか凄すぎるんだが・・・・


街の作りは2040年代だが、そのシステムは2200年代後期の技術がふんだんに使われている。


そんな快適な街で俺は暮らしていくことになったのだが・・・・



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