16スレ目【形ある物】破壊こそ正義です【いつかは壊れる】
さて、まずは片方のアイテムの場所をハッキリさせなくては
この台座と似たような魔力のはず、ですが“魔力探知”は使え無さそうですね…
何か…
〈“魔導眼”とか使ったら?魔族なら使えるでしょ〉
『“ 魔導…眼”…?』
〈“ 魔導眼”も知らないって…どんだけ世間知らずなんだよ!〉
うーん…何と説明すればいいのか…
……………
『なるほど…確かに見えますね』
〈でしょ?サッサっと見つけてよ!〉
『はいはい…えーっと…』
あの後“リリー”に“魔導眼”と言うものを教えてもらいました
魔族なら絶対身に付いているらしいですが…
っ…痛…慣れない事をしたから目に負荷が掛かったんでしょうか…?
負荷が少ないうちに見つけてしまいましょう。
『あ、ありましたありました』
〈やーっと見つかった、早く3、2、1で壊しちゃおう〉
『ちょっと待ってください、確実に壊せるように…足に“フォティア”纏わせておきましょう』
〈ガチじゃん…まいっか!ほら行ってきて!そっちが合図してね!
あんまり大声出したく無いからさ!〉
『はいはい…“空中浮遊”』
“空中浮遊”めちゃくちゃにコスパ悪いんですよね…
まあ短時間なら大丈夫でしょう
顔の横についたら“フロスト・ゴーレム”に気づかれる前に…!
『ハイ、3、2、1‼︎』
バキィンッ
よし、こっちは壊せました…って
『おっと…』
“フロスト・ゴーレム”の体がボロボロと…あー…成功してよかったです…
ん?何でしょうコレ…
…猫の目…いや、宝石?確か前世でこう言う宝石あったような…
〈ちょっとー!死んでないよね!〉
『死んでませんよー!』
“フロスト・ゴーレム”がゆっくり崩れてくれたおかげで落下せず済みました
そうだ、
『“リリー”もしかしてあなたが言っていた長い丸って言うのは…』
〈ん?あー!そうそうこれこれ!これだよー!何処にあったのさ!〉
『“フロスト・ゴーレム”を破壊した時に出てきましたよ?
…壊しますか?』
〈もちろん!〉
『それじゃあ…せい‼︎』
カキンッ
『まあ岩に投げたくらいでは割れませんよね…』
〈キー!〉
あ、“一角ギツネ”さん、いつの間に…
ガリガリガリ…
あー…はい、魔力を発してますものね?
別に壊す予定でしたし、ハイ、……
〈ま、コレで元の気温に戻るでしょ!あのイヤーな感じも無くなったし!
魔族!まあ、魔族にしてはいい働きだった‼︎もう会う事ないだろうけど!じゃあなー!〉
『はいはい…最後まで変わりませんね…』
“リリー”はどこかに飛んで行きましたし…私も戻りますか
〈キキッ〉
?…おや、あなたも家族の所へ帰るんですか?
この辺が住処だったんですね、“一角ギツネ”さん
『それではさようなら』
〈…キ!〉
……………
『あ、そう言えば“フロスト・ゴーレム”の攻撃喰らってませんでしたね
…まあ喰らったら重症でしょうけど』