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どうでもいい話 脱力エッセー  作者: カキヒト・シラズ


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復活してほしいテレビ番組「東京ソフトウォーズ」

初出:令和7年10月4日



 テレビをあまり見なくなってから何年経つだろうか。

 最近はテレビを持たない家庭もあるようだ。テレビは全く見ない若者にくらべれば、自分はテレビをわりと見ている方かもしれない。

 テレビを見なくなった理由は最近面白い番組がないからだが、90年代初頭の深夜番組「東京ソフトウォーズ」のことをふと思い出した。あの番組は面白かった。是非とも復活してほしい。

 企業や自治体などが”お題”を出題し、5名程度のプレゼンターが”お題”に沿った企画のプレゼンを行い、優勝者を決めるというもの。プレゼンターには毎回、芸能人も混じっていたようだ。

 実際に優勝者の企画が企業や自治体に採用されたこともあるようだ。


 たとえば最終回は埼玉県庁職員が出題。「ダサイタマ、クサイタマといった埼玉県のネガティブな印象を吹き飛ばす企画はないか」、といった”お題”だったと思う。

 優勝は「大宮に画像処理技術などオーディオビジュアル系IT企業を誘致する」という企画だったと思うが、その後、新聞で埼玉県がそのような企業誘致を推進しているという記事を読んだ。

 個人的には準優勝の企画、「飛行艇産業を埼玉に興し、荒川から飛行艇を離発着させる」というプレゼンの方が面白かった。


 実はあるときこの番組で、タカラ(現タカラトミー)がリカちゃん人形の25周年記念に何か特別企画を考えてほしいという”お題”を出した。

 この結末を観ていなかったので、その後どうなったか知りたくなり、ネットで検索したところ、AIが「東京ソフトウォーズ」という番組は見つからなかったと回答。

 その後、検察を続けるうちにいろいろな情報が検索できた。

 この文章執筆直前の検索ではGrokは「東京ソフトウォーズ」を知らなかったが、ChatGPTはテレビ朝日系列で放送した番組だと回答した。

 いずれにせよ、AIも万能ではないことに気づくとともに、「東京ソフトウォーズ」がいかにマイナーな番組だったかを思い知らされた。


 リカちゃん人形の件だが、25周年記念の特別バージョン人形を販売することが採用されたようだ。また翌年には福島の人形工場の一部を展示会場に改装して”リカちゃんテーマパーク”を建設したらしい。

 いずれも「東京ソフトウォーズ」のプレゼンターが発表したアイデアだったと思う。

 この他にも、「リカちゃんの雑誌を作る」、「リカちゃんブランドの喫茶店を作る」、「リカちゃんブランドの美容院を作る」といったプレゼンがあった気がする。

 これらの企画案はまだ実現してないかもしれないが、やった方が面白いと思う。


 「スーパードール★リカちゃん」というアニメの存在もこの文章執筆直前に知った。

 ウィキペディアの説明では、リカちゃん人形30周年記念としてタカラが企画したアニメとのことだが、実は「東京ソフトウォーズ」のプレゼンでも「リカちゃんのアニメを制作する」というアイデアはすでにあったように記憶している。

 ただしこちらは30周年ではなく、25周年記念の企画案だが。


 いずれにせよ、知的なプレゼン番組は視聴者の愚民化を推進しない。

 もう一度、復活してほしい番組だ。


(つづく)


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