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大谷ハラスメントとシン・ヒーロー像

初出:令和7年5月22日



 ”大谷ハラスメント”という言葉を最近、知った。

 マスメディアを見ると、連日のように大谷祥平選手を礼賛するニュースが入ってくる。

 たとえ大谷選手のファンでも、毎日、神様がわりに大谷選手の崇拝を強要されるのはいい加減辟易するだろう。”大谷教”の信者でなければなおさらだ。

 これを”大谷ハラスメント”と呼ぶ。

 小生は新聞は読まないし、テレビはほとんど見ない。情報はもっぱらSNSなどのネットだ。そもそもネットは自分が知りたい情報だけ取得し、知りたくない情報は拒絶できる性質がある。ところがそれでも毎日、大谷礼賛ニュースを目にする。

 フェースブックでスポーツ関連のグループに大谷礼賛ニュースが出てくるならいざ知らず、哲学・文学のグループでも大谷礼賛ニュースが出てくる他、ユーチューブの占い番組にも大谷礼賛ニュースが出てきた。

 おそらく電通がネットを含めた全マスコミに働きかけ、大谷礼賛ニュースを流すよう強要しているのではないか。

 

 日本のメディアには皇室報道に関して”神聖にして侵すべからず”ルールがある。皇室にはポジティブな情報だけ報道し、決してネガティブな情報や批判的な情報を流さない。禁じられているからだ。

 北朝鮮で金正恩の批判的な言論がタブーなのと同じ原理だ。

 大谷選手に関するニュースも、大谷選手のポジティブな情報だけ報道し、ネガティブな情報や批判的な情報を流さないルールがあるようだ。つまり”神聖にして侵すべからず”ルールが大谷選手にも適応されている。

 日本のマスコミとしては皇室報道で培ったノウハウを大谷報道に応用すればいいわけで、”神聖にして侵すべからず”ルールはお家芸といったところか。

 こうした大谷選手の特殊ルールまで含めて大谷礼賛ニュースが”大谷ハラスメント”ではないかと思うのだ。


1. 大谷ハラスメントのなぜ?


 ではなぜ、日本のマスコミは”大谷ハラスメント”を政府=電通から強要されているのか。

 一つには才能ある子供たちにもれなく野球選手を目指してもらうためと考えられる。

 野球選手として成功するとこれだけマスコミからチヤホヤされるし、有名になれるし、しかも桁違いの高給取りになれる。

 スポーツに関心を持たせ、政治や社会問題に無関心になれば政府としては人民を支配しやすい。愚民化政策である。

 また米国としては日本経済を弱体化させるため、日本の子供たちが基幹産業である半導体や自動車のエンジニアを目指すのではなく、スポーツ選手を目指すように誘導したい。日本は実質的に米国の属国なので日本政府は米国の命令を聞かざるを得ない

 こうしたことが推測できる。


 日本の角界ではモンゴル出身の力士が大活躍だが、これには政治的理由があるらしい。モンゴルで採取されるレアメタルはスマホなど電子機器の材料に必要だ。日本国内では十分採取できないのでモンゴルから輸入している。このため日蒙間の貿易ならびに友好関係が鍵になる。

 7〇年代以前、日本では相撲が野球と二分するほど国民的な人気スポーツだったが、現在は一部のマニアしか相撲を見ない。ところがモンゴルでは日本で活躍するモンゴル力士が大谷選手のように国民的ヒーローになっているらしい。

 そこで角界でモンゴル力士を活躍させることで日蒙間の友好関係が樹立できる。

 これと同様のことが日米間で起きているのかもしれない。


 米国としては日米間の同盟関係(ならぬ主従関係)を引き続き維持または強化したい。このために日本人選手をMLBで活躍させる必要がある。

 そして日本のマスコミがそれを後押しする意味で”大谷ハラスメント”を実施しているのだ。


 さらにはスピン報道に”大谷ハラスメント”が利用されているのかもしれない。

 例えば政府が増税するなど国民の不利益なるようなことをするときに、これを国民の目から逸らすためにわざと大谷選手の礼賛ニュースをマスメディアから流すのである。

 思えばかつて”イチローハラスメント”があった。イチロー選手が何か野球で新記録を樹立すると、政府がこっそり増税しているといった感じである。そしてマスコミは増税よりイチロー選手のニュースの方を大きく報道する。



2.山上徹也は現代の赤穂浪士


 SNSで山上徹也は現代の赤穂浪士だと書いたら、忠臣蔵ファンから反論で炎上した。

 赤穂浪士はヒーローだが、山上徹也はテロリストだとのこと。確かに地上波や五大紙ではそう報道している。 

 ところが討ち入り後、赤穂浪士は徳川幕府からすぐヒーロー認定されたわけではない。彼らはテロリスト認定されて死刑(=全員切腹)になった。


 安倍元総理を銃殺したとされる山上徹也被告。まだ裁判は継続中とのことで、陰謀論ジャーナルでは真犯人は別にいるとの説も根強い。

 

 韓国の安重根、イギリスのガイ・フォークス、フランスのジャンヌ・ダルク。

 彼らはいずれも時の政府からテロリスト認定され、処刑された。そして時間を経てヒーローになった(ジャンヌ・ダルクはヒロインか)。

 安重根はヒーローと認めないというネトウヨのツッコミが入りそうだが、ソウルには安重根記念会館が建設されている。

 日本の赤穂浪士や山上徹也も彼らと重なる感じがする。


 ヒーローというとスポーツ選手を思い浮かべる人が多いと思うが、スポーツは何も生産しない。

 真のヒーローは時間が経たないと評価されないのかもしれない。


(つづく)


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