8200部隊のセキュリティーベンチャー
初出:令和6年9月28日
先日、歴史作家兼ユーチューバーの加治将一氏の動画を見ていたら、イスラエルの8200部隊のことが話題になっていた。
8200部隊とはサイバー攻撃を専門に扱うイスラエル軍のエリート部隊で、退官後、多くのOBたちが世界中にITセキュリティーサービスのベンチャー企業を起業しているという。
昨今、日本企業は自社内でIT環境のセキュリティーを維持できず、こうした8200部隊関連の企業に依頼して高額の報酬を払っているという。
何かしら陰謀を感じてしまうのは小生だけだろうか。
ベンジャミン・フルフォード氏はかつて米雑誌「フォーブス」の記者だったが、独立してフリーのジャーナリストになった。
彼はなぜ「フォーブス」を辞めたのか。
実は某アンチウイルスソフトメーカーが、自らコンピュータ・ウイルスを作成し、ネットにばらまいたという記事を書こうとしたところ、編集長からボツにされた。
フルフォード氏は直接、ウイルスを作成したプログラマーにも会って取材していた。
編集長曰く、このソフトメーカーが「フォーブス」誌の広告を大量に買ったので、真実でも記事にできないとのこと。
そこで義憤にかられたフルフォード氏は「フォーブス」を辞め、フリーの陰謀論ジャーナルの道を志したという。
某アンチウイルスソフトメーカーはノートン社だったと思うが、マカフィー社やトレンドマイクロ社はどうか。
自社でウイルスを作ってネットにばらまき、アンチウイルスソフトの需要を作り出し、ユーザーから金をとるいというのが、アンチウイルスソフトメーカーの共通したビジネスモデルではないか。
同じことを8200部隊にも当てはめることができる。
ランサムウェアのような、昔はなかった脅迫ソフトだが、犯人グループは自分たちの身内かもしれない。
泥棒と警官がグルになって市民から金を巻き上げているようなものだ。
WindowsPCではデフェンダー機能が発達したおかげで一般ユーザーからすればアンチウイルスソフトが不要になりつつある。
その一方で企業はランサムウェア対策でかつてないほどセキュリティー対策に高額のコストを支払わされている。
なにか裏があると感じる方が自然だろう。
これからの時代、セキュリティー対策はどうしたらいいのか。
単純に技術力を磨くというのが回答になるかもしれない。
オープンソースなど、システムをわれわれユーザーが自在に操れる技術的な流れも来ている。
また大企業優先経済をやめるというのも一つの解決法だろう。
ヒト+モノ+カネが小さいところからは、ハッカー側もあまり工作をしようとしない。
もしオペレーティングシステムやCPUにバックドアの問題があるなら、LINUXやRISC-Vなどオープンソースでネット端末を構築すればよい。
またHTMLの仕様を決めるW3Cや、IPアドレスやドメインを管理しているICANNなど、インターネットの世界インフラを管理している組織についても、監視する必要がある。
今、小生が思いつくのはこんなところだが、地上波テレビの社会インフラ構築にくらべれば、インターネットは安上がりに思える。
セキュリティーを外資に頼らず自前でできる技術武装も、がんばればできるのではないか。
そんなふうに楽観もしている。
(つづく)




